猫の名前
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
一昨日kodzukenさんに伝えた時間より早くログインをしてしまった。
時間までソロで狩りをしようかな。
そもそも私が一方的に時間を伝えただけで、来るとは限らないし。
ーーーー
一人で黙々とモンスターを狩り、ストーリーも結構進んだ。
気が付けば伝えた時間を等に越していた。
やっぱり今日は来ないのかな。
切りがいいし、明日は学校があるから早めに終わろうかな。
そう思っていたところでkodzukenさんがログインしてきた。
“こんばんは”
“クエスト終わった?”
“狩りは終わりましたが、良ければ少しだけお話ししませんか”
通話でもスマホでもなく、ゲーム機の打ちにくいチャットでの会話なんて馬鹿げているけど、お話しがしたいと思った。
だけど、意外にもkodzukenさんは、
“いいよ”
と、お喋りに付き合ってくれた。
“今日は忙しかったんですか?”
プライベートのことを聞いたら不味いかな、と思いつつも、来なかった理由を知りたくて聞いてみた。
“部活だった”
てことはやっぱり学生さんか。
大学は基本サークルって言うし、中学生か高校生か……。
高校生だといいな。
“ツメマルさんは猫飼ってるの?”
ツメマル。私のプレイヤー名。
“飼ってませんよ?”
“猫の装備にその名前だったから”
確かに装備は猫を意識して作ったけど、ツメで連想される動物は猫以外もいると思うけどな。
そう思いながらも律儀に由来を話した。
“飼ってはいませんが、私が勝手に名付けした街猫の名前をプレイヤー名にしました”
“そうなんだ”
“もっと言えば好きな人の名前を文字って猫ちゃんに付けたんです”
“好きな人……”
“この間は猫のツメマルといるところに好きな人と会ったんですよ”
自分で言っていて恥ずかしくなった。
仲良くなったとは言え、一昨日初めてマルチプレイした相手に何を言っているんだ私は。
逆に知らない人だからこそ話せるのかもしれない。
そう言えば今さらだけど、kodzukenって何て読むんだろう。
聞いたら馬鹿だと思われるかな?
でも、聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥ってことわざもあるし。
勇気を振り絞って聞いてみた。
“kodzukenさんは、名前何て読むんですか?”
“コヅケンだよ”
kodzukenさんは馬鹿にせず教えてくれた。
なるほど。確かに言われてみれば読める。
それからしばらく会話を楽しんだところで、私は寝る旨を伝えた。
“そろそろ寝ますね”
“じゃあ、また明日”
え、明日!?
明日は学校でログインできないのに。
返事をする前に退出してしまったkodzukenさん。
気がかりで中々寝付けなかった。
時間までソロで狩りをしようかな。
そもそも私が一方的に時間を伝えただけで、来るとは限らないし。
ーーーー
一人で黙々とモンスターを狩り、ストーリーも結構進んだ。
気が付けば伝えた時間を等に越していた。
やっぱり今日は来ないのかな。
切りがいいし、明日は学校があるから早めに終わろうかな。
そう思っていたところでkodzukenさんがログインしてきた。
“こんばんは”
“クエスト終わった?”
“狩りは終わりましたが、良ければ少しだけお話ししませんか”
通話でもスマホでもなく、ゲーム機の打ちにくいチャットでの会話なんて馬鹿げているけど、お話しがしたいと思った。
だけど、意外にもkodzukenさんは、
“いいよ”
と、お喋りに付き合ってくれた。
“今日は忙しかったんですか?”
プライベートのことを聞いたら不味いかな、と思いつつも、来なかった理由を知りたくて聞いてみた。
“部活だった”
てことはやっぱり学生さんか。
大学は基本サークルって言うし、中学生か高校生か……。
高校生だといいな。
“ツメマルさんは猫飼ってるの?”
ツメマル。私のプレイヤー名。
“飼ってませんよ?”
“猫の装備にその名前だったから”
確かに装備は猫を意識して作ったけど、ツメで連想される動物は猫以外もいると思うけどな。
そう思いながらも律儀に由来を話した。
“飼ってはいませんが、私が勝手に名付けした街猫の名前をプレイヤー名にしました”
“そうなんだ”
“もっと言えば好きな人の名前を文字って猫ちゃんに付けたんです”
“好きな人……”
“この間は猫のツメマルといるところに好きな人と会ったんですよ”
自分で言っていて恥ずかしくなった。
仲良くなったとは言え、一昨日初めてマルチプレイした相手に何を言っているんだ私は。
逆に知らない人だからこそ話せるのかもしれない。
そう言えば今さらだけど、kodzukenって何て読むんだろう。
聞いたら馬鹿だと思われるかな?
でも、聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥ってことわざもあるし。
勇気を振り絞って聞いてみた。
“kodzukenさんは、名前何て読むんですか?”
“コヅケンだよ”
kodzukenさんは馬鹿にせず教えてくれた。
なるほど。確かに言われてみれば読める。
それからしばらく会話を楽しんだところで、私は寝る旨を伝えた。
“そろそろ寝ますね”
“じゃあ、また明日”
え、明日!?
明日は学校でログインできないのに。
返事をする前に退出してしまったkodzukenさん。
気がかりで中々寝付けなかった。