アナタのきっかけになりたい
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外に出ると、辺りはすっかり暗くなっていた。
まだまだ陽が沈むのが早い。
そんな中、小さな明かりが見えた。
先に外へ出ていた繋心が吸っている煙草の火だ。
「んじゃ、行くか」
繋心は煙草を咥えたまま歩き始めた。
「歩き煙草はダメだよ」
「食後の一服くらい文句言うな」
「でも……」
「今日はやけに食い下がるな。何がそんなに気に食わねぇんだ?」
だって、煙草って体に悪いじゃん。
そのせいで寿命が短くなるって言われるほど。
私よりも年上な繋心には長生してもらわないと困る。
だけど、妹にしか思われていない幼馴染にそんなことが言えるはずもなく。
「煙草の臭い、嫌いだから……」
と、適当に理由を付けた。
繋心は、ふーんと興味なさそうに相槌を打つ。
そして、ポケットから何かを取り出し、私に向かって差し出した。
「飴……?」
棒が付いているタイプのいわゆるペロペロキャンディだ。
この手のタイプの飴は焼肉屋さんで貰えるやつ。
それ以外で繋心が持っている理由が思い浮かばなかった。
「●●も口寂しいならこれでも舐めてろ」
また子供扱いする。
繋心にとって私はいつまで経っても子供のままなんだ。
こんなので機嫌なんか良くならない。
むしろムッとしてしまう。
「いらない」
「あっそ」
素っ気なく言うと、繋心はスッと腕を引っ込めてポケットに仕舞い直す。
「……」
「……」
再び無言で歩き始める私たち。
まもなく私の家に差し掛かろうとしたとき、繋心は足を止めて怪訝な顔で私を見た。
「?」
すると、おもむろに咥えていた煙草を手にし、吸い殻入れに捨てると、私の目前まで来て向き直った。
「これでいいんだろ」
「え、あ、うん……」
戸惑いつつも私のためにしてくれたことが嬉しくて、思わずニヤける。
そう思っていたのに……。
「この辺でいいか」
「うん、送ってくれてありがとう」
家の前まで送ってくれた繋心と別れた後、門扉に手をかけたけれど直ぐに開けない。
代わりに後ろを振り返ると、繋心は新しい煙草に火を点けていた。
やっぱり私の言葉では繋心の心に響かない。
「切ないな」
ポツリと呟き、門扉を開けた。
まだまだ陽が沈むのが早い。
そんな中、小さな明かりが見えた。
先に外へ出ていた繋心が吸っている煙草の火だ。
「んじゃ、行くか」
繋心は煙草を咥えたまま歩き始めた。
「歩き煙草はダメだよ」
「食後の一服くらい文句言うな」
「でも……」
「今日はやけに食い下がるな。何がそんなに気に食わねぇんだ?」
だって、煙草って体に悪いじゃん。
そのせいで寿命が短くなるって言われるほど。
私よりも年上な繋心には長生してもらわないと困る。
だけど、妹にしか思われていない幼馴染にそんなことが言えるはずもなく。
「煙草の臭い、嫌いだから……」
と、適当に理由を付けた。
繋心は、ふーんと興味なさそうに相槌を打つ。
そして、ポケットから何かを取り出し、私に向かって差し出した。
「飴……?」
棒が付いているタイプのいわゆるペロペロキャンディだ。
この手のタイプの飴は焼肉屋さんで貰えるやつ。
それ以外で繋心が持っている理由が思い浮かばなかった。
「●●も口寂しいならこれでも舐めてろ」
また子供扱いする。
繋心にとって私はいつまで経っても子供のままなんだ。
こんなので機嫌なんか良くならない。
むしろムッとしてしまう。
「いらない」
「あっそ」
素っ気なく言うと、繋心はスッと腕を引っ込めてポケットに仕舞い直す。
「……」
「……」
再び無言で歩き始める私たち。
まもなく私の家に差し掛かろうとしたとき、繋心は足を止めて怪訝な顔で私を見た。
「?」
すると、おもむろに咥えていた煙草を手にし、吸い殻入れに捨てると、私の目前まで来て向き直った。
「これでいいんだろ」
「え、あ、うん……」
戸惑いつつも私のためにしてくれたことが嬉しくて、思わずニヤける。
そう思っていたのに……。
「この辺でいいか」
「うん、送ってくれてありがとう」
家の前まで送ってくれた繋心と別れた後、門扉に手をかけたけれど直ぐに開けない。
代わりに後ろを振り返ると、繋心は新しい煙草に火を点けていた。
やっぱり私の言葉では繋心の心に響かない。
「切ないな」
ポツリと呟き、門扉を開けた。
