ラッキースケベ
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「ねぇ黄金川」
授業が終わり、そそくさと部活に行こうとする黄金川の腕を捕まえた。
「な、何かな?●●ちゃん」
やっぱり目が合わない。
「私何かしたかな?」
「え……」
「朝までは普通だったのに、授業が始まってからは1回も目を合わせてくれないじゃん」
「●●ちゃんは何も悪くないよ!」
「じゃあ黄金川が悪いの?」
「どちらかと言わず俺………かな?」
「理由、話して」
「……怒らない?」
その前置きって私が怒る前提の内容じゃん。
「約束は出来ない」
それなら言わない!って心の声が聞こえてきた。
「言わないともっと怒る」
理不尽なことを言っている自覚はあるけど、せっかく昨日の一件で黄金川の良い面が見られたと思ったのに、急に壁を作られるのはツラい。
押し問答をしている間に教室には私と黄金川だけになった。
人に聞かれると不味い内容だったのか、観念したのか黄金川はようやく理由を話し始めた。
「昨日……●●ちゃんを押し潰しちゃったときと、帰り送っているときに……」
もじもじとしている黄金川。
その2つの場面に私が怒るような様子があっただろうか。
考えても心当たりがない。
「胸が……」
「胸が?……………あ」
心当たりがあった。
不可抗力とは言え胸を押し当てた覚えがある。
しかもこの様子だとブラジャーをしていなかったことがバレている。
「ごめん、これは黄金川悪くないわ」
むしろ逆セクハラと言うか……。
ああ、だから担任にセクハラ発言をしたときにうろたえたのか。
怒る気満々だったに、この怒りをどこへぶつければいいのやら。
「いや、でも良い思いをしたのは事実だから一発俺を殴ってくれ!」
「えぇ……」
怒りをぶつけたいとは思ったけど、リアルで殴りたいとは思わない。
だって、殴る方も殴られる方も痛いじゃん。
だけど、殴られないと気が済まないのか目をギュッと閉じて殴られ待ちをしている黄金川。
仕方がない。
「それじゃあ、行くよ?」
ぺチッ
私は前髪を上げて叩きやすそうなおでこに軽く平手打ちした。
「はい、これでお相こね」
大して痛くないおでこを手のひらで押さえながら驚いている黄金川。
ラッキースケベで良い思いしたな、としれっとしていれば良いものの、すぐに態度に出して白状するあたり、本当に黄金川って真面目なんだから。
益々黄金川のことが知りたくなった。
ーーFinーー
授業が終わり、そそくさと部活に行こうとする黄金川の腕を捕まえた。
「な、何かな?●●ちゃん」
やっぱり目が合わない。
「私何かしたかな?」
「え……」
「朝までは普通だったのに、授業が始まってからは1回も目を合わせてくれないじゃん」
「●●ちゃんは何も悪くないよ!」
「じゃあ黄金川が悪いの?」
「どちらかと言わず俺………かな?」
「理由、話して」
「……怒らない?」
その前置きって私が怒る前提の内容じゃん。
「約束は出来ない」
それなら言わない!って心の声が聞こえてきた。
「言わないともっと怒る」
理不尽なことを言っている自覚はあるけど、せっかく昨日の一件で黄金川の良い面が見られたと思ったのに、急に壁を作られるのはツラい。
押し問答をしている間に教室には私と黄金川だけになった。
人に聞かれると不味い内容だったのか、観念したのか黄金川はようやく理由を話し始めた。
「昨日……●●ちゃんを押し潰しちゃったときと、帰り送っているときに……」
もじもじとしている黄金川。
その2つの場面に私が怒るような様子があっただろうか。
考えても心当たりがない。
「胸が……」
「胸が?……………あ」
心当たりがあった。
不可抗力とは言え胸を押し当てた覚えがある。
しかもこの様子だとブラジャーをしていなかったことがバレている。
「ごめん、これは黄金川悪くないわ」
むしろ逆セクハラと言うか……。
ああ、だから担任にセクハラ発言をしたときにうろたえたのか。
怒る気満々だったに、この怒りをどこへぶつければいいのやら。
「いや、でも良い思いをしたのは事実だから一発俺を殴ってくれ!」
「えぇ……」
怒りをぶつけたいとは思ったけど、リアルで殴りたいとは思わない。
だって、殴る方も殴られる方も痛いじゃん。
だけど、殴られないと気が済まないのか目をギュッと閉じて殴られ待ちをしている黄金川。
仕方がない。
「それじゃあ、行くよ?」
ぺチッ
私は前髪を上げて叩きやすそうなおでこに軽く平手打ちした。
「はい、これでお相こね」
大して痛くないおでこを手のひらで押さえながら驚いている黄金川。
ラッキースケベで良い思いしたな、としれっとしていれば良いものの、すぐに態度に出して白状するあたり、本当に黄金川って真面目なんだから。
益々黄金川のことが知りたくなった。
ーーFinーー