視線のその先
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結局私がやらないといけないところも、黄金川君やトモカに助けてもらいつつ、グループ制作の授業は佳境を迎えた。
2人の恋路を応援したいと思っていたのに、結局邪魔をしてしまって申し訳ない。
そして、残すは明日の発表のみ。
私は最終確認をしたくて、部活終わりに校門で黄金川君を待つことにした。
ほどなくして、ぞろぞろと生徒が昇降口から出てくる。
その中に、一際背の高い男子生徒が目に止まった。
彼は私を見つけると、ぱっと顔を明るくして駆けてきた。
「●●ちゃんじゃん!まだ帰らないの?」
「うん、黄金川君を待っていたの」
「俺?!」
黄金川君は驚いたような、照れたような、そんな表情で私を見た。
「明日の発表のことで……」
話を切り出そうとしたところで、私たちの目の前を見覚えのある後ろ姿の女子生徒が横切った。
あれは……。
「トモカ……?」
と、その隣にはサッカー部の長尾君がいた。
2人は仲睦まじそうに、手を繋ぎながら校門を出ていってしまった。
トモカって長尾君とそう言う関係だったの?
知らなかった。
そうだ、黄金君は?
呆然と立ち尽くしていた彼の顔を覗き込むと、切なそうな顔をしていた。
そりゃあそうだよね。
好きな人が他の異性と楽しそうに歩いている様を見たらそうなる。
何か、何か励ます言葉を。
「黄金川君!元気出して!」
喝を入れる目的で彼の背中を思いっ切り叩いた。
「うあぁっ?!」
驚きつつもよろけないところが、さすが運動部と言ったところか。
「私、実は気付いてたの。黄金川君の気持ち」
まだトモカが長尾君と付き合っている、と決まったワケじゃない。
「動揺しているかもしれないけれど、ちゃんと自分の口から言えば結果が変わるかもしれないよ!」
彼は目を見開き、私をじっと見つめる。
トモカに伝える覚悟を決めているのだろうか。
そう思っていたら、黄金川君の大きな手が私の両肩を掴んだ。
「ん?」
え、なに?
「どうしたの?」
「俺、●●ちゃんが好き」
耳を疑った。
彼は今なんて言った?
黄金川君が私を好き?
でも、だってトモカは?
状況が飲み込めない。
「自分の口で言えって言ったの、●●ちゃんだよ」
言ったけども……。
彼の目は真剣そのものだった。
あまりの急展開に頭が追いつかない。
「返事は」
「えっと、前向きに検討させてください」
「ん、じゃあ、今度ちゃんとした返事を聞かせてくれよ!」
「分かった」
黄金川君は真っ赤な顔をしながら帰っていった。
どうやら、黄金川君がずっと見ていたのはトモカではなく、その隣の私のようだった。
あ、そう言えば明日の発表のことで聞きたいことがあったのに。
考えることが多くて頭がパンクしそうだ。
ーーFinーー
2人の恋路を応援したいと思っていたのに、結局邪魔をしてしまって申し訳ない。
そして、残すは明日の発表のみ。
私は最終確認をしたくて、部活終わりに校門で黄金川君を待つことにした。
ほどなくして、ぞろぞろと生徒が昇降口から出てくる。
その中に、一際背の高い男子生徒が目に止まった。
彼は私を見つけると、ぱっと顔を明るくして駆けてきた。
「●●ちゃんじゃん!まだ帰らないの?」
「うん、黄金川君を待っていたの」
「俺?!」
黄金川君は驚いたような、照れたような、そんな表情で私を見た。
「明日の発表のことで……」
話を切り出そうとしたところで、私たちの目の前を見覚えのある後ろ姿の女子生徒が横切った。
あれは……。
「トモカ……?」
と、その隣にはサッカー部の長尾君がいた。
2人は仲睦まじそうに、手を繋ぎながら校門を出ていってしまった。
トモカって長尾君とそう言う関係だったの?
知らなかった。
そうだ、黄金君は?
呆然と立ち尽くしていた彼の顔を覗き込むと、切なそうな顔をしていた。
そりゃあそうだよね。
好きな人が他の異性と楽しそうに歩いている様を見たらそうなる。
何か、何か励ます言葉を。
「黄金川君!元気出して!」
喝を入れる目的で彼の背中を思いっ切り叩いた。
「うあぁっ?!」
驚きつつもよろけないところが、さすが運動部と言ったところか。
「私、実は気付いてたの。黄金川君の気持ち」
まだトモカが長尾君と付き合っている、と決まったワケじゃない。
「動揺しているかもしれないけれど、ちゃんと自分の口から言えば結果が変わるかもしれないよ!」
彼は目を見開き、私をじっと見つめる。
トモカに伝える覚悟を決めているのだろうか。
そう思っていたら、黄金川君の大きな手が私の両肩を掴んだ。
「ん?」
え、なに?
「どうしたの?」
「俺、●●ちゃんが好き」
耳を疑った。
彼は今なんて言った?
黄金川君が私を好き?
でも、だってトモカは?
状況が飲み込めない。
「自分の口で言えって言ったの、●●ちゃんだよ」
言ったけども……。
彼の目は真剣そのものだった。
あまりの急展開に頭が追いつかない。
「返事は」
「えっと、前向きに検討させてください」
「ん、じゃあ、今度ちゃんとした返事を聞かせてくれよ!」
「分かった」
黄金川君は真っ赤な顔をしながら帰っていった。
どうやら、黄金川君がずっと見ていたのはトモカではなく、その隣の私のようだった。
あ、そう言えば明日の発表のことで聞きたいことがあったのに。
考えることが多くて頭がパンクしそうだ。
ーーFinーー
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