視線のその先
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お昼時間になり、自販機で飲み物を選んでいると、後ろから大きな影が覆いかぶさってきた。
後ろの人も飲み物を買いに来たのだろうか。
早く選んで順番を譲らないと。
そう思っていたら、
「●●ちゃん、さっきは誘ってくれてありがとう!」
後ろにいたのは黄金川君だった。
「ううん。こっちも引き受けてくれて助かったよ。制作頑張ろうね」
男手が欲しかったのは本当だったしね。
「おう!俺、期待に添えるように頑張る!」
「あはは、頼もしいな」
黄金川君の無駄に高いテンションを見て、思わず笑ってしまった。
「あ、そうだ。飲み物買いに来たんだよね?先にどうぞ」
黄金川君に自販機の前を譲ろうとした。
「あ、いや……」
だけど、彼は一向に動かず戸惑っている様子だった。
飲みたいものが売り切れだったのか、はたまたうっかりお財布を忘れたのか。
だけど、答えはそのどちらでもなかった。
黄金川君は歯切れの悪そうに口を開いた。
「●●ちゃんが教室を出ていくの見えたから追いかけただけで……」
つまり自販機じゃなくて私に用があった、と。
それって、つまり……。
相当トモカと同じ班に慣れたのが嬉しかったのか。
追いかけてまでしてお礼を言いに来るなんて、本当に彼女のことが好きなんだな。
それなら、応援してあげないと。
私は自販機で2人分の飲み物を買った。
その1本を黄金川君に渡す。
「はい、これあげる」
激励だ。
「え、でも……いいのか」
貰えるとは思ってなかったのか、黄金川君の目はこれ以上ないくらい見開いた。
遠慮しなくてもいいのに。
「いいから、いいから」
半ば無理やり黄金川君の手に飲み物を握らせる。
そして彼の肩を軽く叩き、私は教室に戻ることにした。
背後からは黄金川君のお礼の叫び声が聞こえてくる。
「ありがとー!!」
私は何も持っていない方の手を挙げてヒラヒラと振った。
後ろの人も飲み物を買いに来たのだろうか。
早く選んで順番を譲らないと。
そう思っていたら、
「●●ちゃん、さっきは誘ってくれてありがとう!」
後ろにいたのは黄金川君だった。
「ううん。こっちも引き受けてくれて助かったよ。制作頑張ろうね」
男手が欲しかったのは本当だったしね。
「おう!俺、期待に添えるように頑張る!」
「あはは、頼もしいな」
黄金川君の無駄に高いテンションを見て、思わず笑ってしまった。
「あ、そうだ。飲み物買いに来たんだよね?先にどうぞ」
黄金川君に自販機の前を譲ろうとした。
「あ、いや……」
だけど、彼は一向に動かず戸惑っている様子だった。
飲みたいものが売り切れだったのか、はたまたうっかりお財布を忘れたのか。
だけど、答えはそのどちらでもなかった。
黄金川君は歯切れの悪そうに口を開いた。
「●●ちゃんが教室を出ていくの見えたから追いかけただけで……」
つまり自販機じゃなくて私に用があった、と。
それって、つまり……。
相当トモカと同じ班に慣れたのが嬉しかったのか。
追いかけてまでしてお礼を言いに来るなんて、本当に彼女のことが好きなんだな。
それなら、応援してあげないと。
私は自販機で2人分の飲み物を買った。
その1本を黄金川君に渡す。
「はい、これあげる」
激励だ。
「え、でも……いいのか」
貰えるとは思ってなかったのか、黄金川君の目はこれ以上ないくらい見開いた。
遠慮しなくてもいいのに。
「いいから、いいから」
半ば無理やり黄金川君の手に飲み物を握らせる。
そして彼の肩を軽く叩き、私は教室に戻ることにした。
背後からは黄金川君のお礼の叫び声が聞こえてくる。
「ありがとー!!」
私は何も持っていない方の手を挙げてヒラヒラと振った。
