寡黙なアナタが叫ぶとき
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お昼の時間、私は青根君の隣を歩きながら食堂へ向かった。
廊下には、あちこちで楽しそうな話し声が聞こえてくる。
「お腹空いたね。今日は何を食べようかな〜。青根君はスタミナ定食?」
聞き返すと、短く、
「……ん」
とだけ返した。
それだけでも充分だった。
私には、彼の言葉の少なさが、決して興味がないからではないことを分かっていたから。
話しかければ、まっすぐに私を見てくれる。
その瞳が、たくさんの言葉を語っているのを、分かるようになったから。
だから、その日の食堂での態度は、私を戸惑わせた。
青根君がスタミナ定食を頼むまではよかったけれど、食欲がないのか、全く手を付けなかった。
それどころか、険しい顔をしてご飯を睨みつける。
メニューの味に不満があるのかとも思ったけれど、同じくスタミナ定食を頼んだ私は問題なく完食できた。
「青根君、食べないの?」
「……」
「お腹痛い?」
「……」
「それとも──」
「悪い、先に戻っていてくれ」
心配しすぎたのが気に障ったのか、話している途中で遮られた。
彼の声は、いつもより少しだけ低く感じた。
「……分かった」
その場では大人しく言うことを聞いたけれど、やっぱり心配でならない。
1人教室に戻ると、アカネがクラスメイトと楽しそうにお弁当を食べていた。
私はダメ元でアカネに相談することにした。
「ねぇ、アカネ」
アカネはおかずを頬張りながら、視線をこちらに向ける。
「ん〜、何〜?」
「あのね、青根君、お昼頃から様子がおかしくない?」
「そう?いつもあんな感じじゃない?そもそも、●●が分からないなら、私にだって分かんないよ」
期待できる返事はもらえなかった。
……。
…………。
気にし過ぎなのかと思ったけれど、いつもは部活終わりに、校門で待っていてくれるのに、その日は待っていなかった。
「あれ、まだ部活終わってないのかな……?」
校門にもたれ掛かって待つことにしたけれと、帰る生徒がまばらに通りすぎるばかり。
そこへ、青根君と同じ部活の二口君がやってきた。
「あれ、◯◯さん、まだ帰んねぇの?」
「うん、青根君を待ってて……」
「青根なら、用事があるとかで部活休んで先に帰ったぞ」
「え……」
「聞いてない?」
「あー……、そう言えばそんなこと言っていたっけ。忘れてた」
彼女なのに知らないの、と二口君に思われたくなくて、咄嗟に嘘を吐いた。
その日は惨めな気持ちになりながら、1人で帰宅した。
家に帰ってからも、青根君にメッセージを送ったけれど返事は来ず、電話をかけても出ない。
私は不安に駆られながら夜を過ごした。
廊下には、あちこちで楽しそうな話し声が聞こえてくる。
「お腹空いたね。今日は何を食べようかな〜。青根君はスタミナ定食?」
聞き返すと、短く、
「……ん」
とだけ返した。
それだけでも充分だった。
私には、彼の言葉の少なさが、決して興味がないからではないことを分かっていたから。
話しかければ、まっすぐに私を見てくれる。
その瞳が、たくさんの言葉を語っているのを、分かるようになったから。
だから、その日の食堂での態度は、私を戸惑わせた。
青根君がスタミナ定食を頼むまではよかったけれど、食欲がないのか、全く手を付けなかった。
それどころか、険しい顔をしてご飯を睨みつける。
メニューの味に不満があるのかとも思ったけれど、同じくスタミナ定食を頼んだ私は問題なく完食できた。
「青根君、食べないの?」
「……」
「お腹痛い?」
「……」
「それとも──」
「悪い、先に戻っていてくれ」
心配しすぎたのが気に障ったのか、話している途中で遮られた。
彼の声は、いつもより少しだけ低く感じた。
「……分かった」
その場では大人しく言うことを聞いたけれど、やっぱり心配でならない。
1人教室に戻ると、アカネがクラスメイトと楽しそうにお弁当を食べていた。
私はダメ元でアカネに相談することにした。
「ねぇ、アカネ」
アカネはおかずを頬張りながら、視線をこちらに向ける。
「ん〜、何〜?」
「あのね、青根君、お昼頃から様子がおかしくない?」
「そう?いつもあんな感じじゃない?そもそも、●●が分からないなら、私にだって分かんないよ」
期待できる返事はもらえなかった。
……。
…………。
気にし過ぎなのかと思ったけれど、いつもは部活終わりに、校門で待っていてくれるのに、その日は待っていなかった。
「あれ、まだ部活終わってないのかな……?」
校門にもたれ掛かって待つことにしたけれと、帰る生徒がまばらに通りすぎるばかり。
そこへ、青根君と同じ部活の二口君がやってきた。
「あれ、◯◯さん、まだ帰んねぇの?」
「うん、青根君を待ってて……」
「青根なら、用事があるとかで部活休んで先に帰ったぞ」
「え……」
「聞いてない?」
「あー……、そう言えばそんなこと言っていたっけ。忘れてた」
彼女なのに知らないの、と二口君に思われたくなくて、咄嗟に嘘を吐いた。
その日は惨めな気持ちになりながら、1人で帰宅した。
家に帰ってからも、青根君にメッセージを送ったけれど返事は来ず、電話をかけても出ない。
私は不安に駆られながら夜を過ごした。
