彼氏彼女役
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お昼休みになり、いつものようにみんなと集まろうとお弁当の用意をしていると、教室の入り口から夏目さんに呼ばれた。
わざわざ私のクラスまで、一体何の用だろう。
「どうしたの?」
「あのね、今日は2人きりで食べない?」
予想外の誘いに、私は思わず聞き返した。
「青根君じゃなくて、私?」
念のために確認してみると、夏目さんは、
「間違ってないよ」
と微笑んだ。
断る理由もなかったし、なんなら青根君と夏目さんの関係がどうなっているのか知りたくて、私は二つ返事で快諾した。
青根君がいるクラスで話すのは気が引けたのか、私たちは空き教室へと移動した。
……。
…………。
席に着き、夏目さんが可愛らしいお弁当箱を開けながら、ぽつりぽつりと話し始めた。
「私ね、昨日青根君が部活終わるまで待ってて、一緒に帰ったの」
元カレの付きまといの件が済んでも、まだ一緒に帰っているのか。
しかも、わざわざ部活が終わるまで待つなんて……。
そして、夏目さんの口から、私が危惧していた言葉が紡ぎ出された。
「それでね……私、本当に青根君のことが好きになっちゃって」
やっぱり、そうなるか。
漫画でよく見かける展開だ。
私の胸に、鈍い痛みが走る。
「だから振りじゃなくて本当の彼氏になってほしいって告白したの。なんて返ってきたと思う?」
夏目さんは、少しもったいぶるように私に問いかけた。
もしかして、付き合うことになった、と私に聞かせたいのだろうか。
学年一かわいいと噂の夏目さんに告白されて、断る男子なんていないだろう。
もしいるとすれば、相当な変わり者か、それとも……。
「好きな人がいるから付き合えないって。彼氏の振りも今日までにしたいって振られちゃった」
「……えっ!そうなんだ……」
予想が当たってしまい、驚きのあまり口からご飯が出そうになった。
でも、そっか……。
青根君には好きな人がいるのか。
私の心は既にお通夜モード。
それなのに、夏目さんはお構いなく話を続ける。
「青根君の好きな人って誰だと思う?」
「さあ、誰だろう。夏目さんは知ってるの?」
「教えてあげない」
そう言って、夏目さんは悪戯っぽく笑った。
ここまで話してくれたなら、教えてくれてもいいのに。
まるで、私の心を弄ぶ小悪魔みたいだ。
お弁当を食べ終えた後も、青根君の好きな人が誰なのか気になって、午後の授業は全く頭に入らなかった。
わざわざ私のクラスまで、一体何の用だろう。
「どうしたの?」
「あのね、今日は2人きりで食べない?」
予想外の誘いに、私は思わず聞き返した。
「青根君じゃなくて、私?」
念のために確認してみると、夏目さんは、
「間違ってないよ」
と微笑んだ。
断る理由もなかったし、なんなら青根君と夏目さんの関係がどうなっているのか知りたくて、私は二つ返事で快諾した。
青根君がいるクラスで話すのは気が引けたのか、私たちは空き教室へと移動した。
……。
…………。
席に着き、夏目さんが可愛らしいお弁当箱を開けながら、ぽつりぽつりと話し始めた。
「私ね、昨日青根君が部活終わるまで待ってて、一緒に帰ったの」
元カレの付きまといの件が済んでも、まだ一緒に帰っているのか。
しかも、わざわざ部活が終わるまで待つなんて……。
そして、夏目さんの口から、私が危惧していた言葉が紡ぎ出された。
「それでね……私、本当に青根君のことが好きになっちゃって」
やっぱり、そうなるか。
漫画でよく見かける展開だ。
私の胸に、鈍い痛みが走る。
「だから振りじゃなくて本当の彼氏になってほしいって告白したの。なんて返ってきたと思う?」
夏目さんは、少しもったいぶるように私に問いかけた。
もしかして、付き合うことになった、と私に聞かせたいのだろうか。
学年一かわいいと噂の夏目さんに告白されて、断る男子なんていないだろう。
もしいるとすれば、相当な変わり者か、それとも……。
「好きな人がいるから付き合えないって。彼氏の振りも今日までにしたいって振られちゃった」
「……えっ!そうなんだ……」
予想が当たってしまい、驚きのあまり口からご飯が出そうになった。
でも、そっか……。
青根君には好きな人がいるのか。
私の心は既にお通夜モード。
それなのに、夏目さんはお構いなく話を続ける。
「青根君の好きな人って誰だと思う?」
「さあ、誰だろう。夏目さんは知ってるの?」
「教えてあげない」
そう言って、夏目さんは悪戯っぽく笑った。
ここまで話してくれたなら、教えてくれてもいいのに。
まるで、私の心を弄ぶ小悪魔みたいだ。
お弁当を食べ終えた後も、青根君の好きな人が誰なのか気になって、午後の授業は全く頭に入らなかった。
