彼氏彼女役
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ーー青根sideーー
夏目の元カレと一悶着あってから数日。
部活が終わると部室の前で夏目が待っていた。
「あ、青根君!」
「……」
今日は部活もあるし、一緒に帰る約束はしていないはずだが。
「一緒に帰りたくて、勝手に待ってた」
「……」
元カレに付きまとわれる問題は解決したが、こんな時間に一人で帰すわけにはいかない。
「直ぐ着替える」
それだけ言い残し、部室に入った。
着替えていると先程のやり取りを見ていた二口が、
「お前ら、本当に付き合っているんだな」
「……」
「俺的には青根は◯◯に気があると思っていたからさ」
と言ってきた。
確かに二口と一緒に帰っている◯◯を見たり、目元が腫れている姿を見たり、元気がない◯◯を見ると心配になるくらいには気になる。
「付き合ってないなら、俺狙っちゃおうかな~」
◯◯と付き合っているわけではない俺には否定する権利はない。
だけど、この胸のモヤモヤはなんだ。
「………」
「何か言えよ!」
俯いていると、二口が俺の胸ぐらを掴んできた。
「好きなやつを悲しませることはするな。あいつ、お前が夏目と一緒に帰った日、泣いていたぞ」
睨み付けながらドスの聞いた声で言ってきた二口。
そのとき俺は先日夏目の元カレに言った言葉を思い出した。
“それが想い人へ取る行動か”
どの口が言ったんだ。
困っていたとは言え、彼氏の振りなんか、想い人がいる俺の取るべき行動ではなかった。
俺が言っていい言葉ではない。
「ありがとう、二口」
俺は分かった。自分が取るべき行動に。
「おう、けじめ付けてこい」
二口に背中を叩かれ部室を後にした。
「もー青根君遅いよ~!」
「すまない」
「帰ろっか!」
これから俺が何を言うのかを知らずに無邪気に俺の腕を引っ張る夏目。
夏目の元カレと一悶着あってから数日。
部活が終わると部室の前で夏目が待っていた。
「あ、青根君!」
「……」
今日は部活もあるし、一緒に帰る約束はしていないはずだが。
「一緒に帰りたくて、勝手に待ってた」
「……」
元カレに付きまとわれる問題は解決したが、こんな時間に一人で帰すわけにはいかない。
「直ぐ着替える」
それだけ言い残し、部室に入った。
着替えていると先程のやり取りを見ていた二口が、
「お前ら、本当に付き合っているんだな」
「……」
「俺的には青根は◯◯に気があると思っていたからさ」
と言ってきた。
確かに二口と一緒に帰っている◯◯を見たり、目元が腫れている姿を見たり、元気がない◯◯を見ると心配になるくらいには気になる。
「付き合ってないなら、俺狙っちゃおうかな~」
◯◯と付き合っているわけではない俺には否定する権利はない。
だけど、この胸のモヤモヤはなんだ。
「………」
「何か言えよ!」
俯いていると、二口が俺の胸ぐらを掴んできた。
「好きなやつを悲しませることはするな。あいつ、お前が夏目と一緒に帰った日、泣いていたぞ」
睨み付けながらドスの聞いた声で言ってきた二口。
そのとき俺は先日夏目の元カレに言った言葉を思い出した。
“それが想い人へ取る行動か”
どの口が言ったんだ。
困っていたとは言え、彼氏の振りなんか、想い人がいる俺の取るべき行動ではなかった。
俺が言っていい言葉ではない。
「ありがとう、二口」
俺は分かった。自分が取るべき行動に。
「おう、けじめ付けてこい」
二口に背中を叩かれ部室を後にした。
「もー青根君遅いよ~!」
「すまない」
「帰ろっか!」
これから俺が何を言うのかを知らずに無邪気に俺の腕を引っ張る夏目。