彼氏彼女役
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ーー青根sideーー
夏目に一緒に帰ろうと誘われた。
部活は体育館のメンテナンスで休みだし、予定もない俺には断る理由はない。
これが彼氏の役目とやらなのか。
「青根君と帰れるなんて嬉しいな」
「……」
なんて、夏目は嬉しそうに俺の横を歩く。
ただの彼氏の振りなのに。
それより俺は昇降口ですれ違った二口と◯◯のことが気になって仕方がなかった。
そのことを考えながら歩いていると、夏目に制服の袖を引っ張られた。
「次の角を右ね」
「ああ」
言われた角を曲がったところで、こちらを睨んでくる伊達工の高校の制服を着た男とすれ違った。
「夏目!」
男は夏目の名前を呼んだ。
彼女は、その声にビクッと肩を震わせ、怯えたように俺の後ろに隠れた。
こいつが、元カレか。
俺は夏目を庇うように、男の前に一歩踏み出した。
「な、なんだお前!やんのか?あ゛あ?」
男は俺を睨みつけ、威嚇するように声を荒げた。
俺よりも20cmは背が低い男は、怯んでいるように見えた。
俺は何も言わず、ただ静かに一歩、また一歩と男に近付く。
そして、男が恐怖で動けなくなっている隙に、俺は夏目の腕を掴み、走り出した。
「おいコラ待てや!」
後ろから声が聞こえてきたが、追いかけてくる気配はない。
「あ、青根君!」
「……」
「青根君!」
「!?……すまない」
しばらく走って、夏目に何度も呼ばれていることに気付き、足を止めた。
夏目は、ゼェゼェと息を切らしている。
俺は、掴んでいた彼女の腕を慌てて離した。
「家、そこだから」
「……」
彼女が指差す先を見ると、夏目と書かれた表札が見えた。
俺が掴んでいた手首は、赤く跡が残っている。
その視線に気付いた夏目は、すぐに腕を隠した。
「今日は助けてくれてありがとうね」
「明日も送る」
夏目は、にっこりと笑ってから家に入っていった。
手首……細かった。
折れてしまうのではないかと思うくらい。
◯◯さんの腕も、あれくらい細いのだろうか。
……なぜ、こんな時に◯◯さんのことを考えてしまうのか。
俺は自分の心に困惑しながら、来た道を1人で歩き始めた。
夏目に一緒に帰ろうと誘われた。
部活は体育館のメンテナンスで休みだし、予定もない俺には断る理由はない。
これが彼氏の役目とやらなのか。
「青根君と帰れるなんて嬉しいな」
「……」
なんて、夏目は嬉しそうに俺の横を歩く。
ただの彼氏の振りなのに。
それより俺は昇降口ですれ違った二口と◯◯のことが気になって仕方がなかった。
そのことを考えながら歩いていると、夏目に制服の袖を引っ張られた。
「次の角を右ね」
「ああ」
言われた角を曲がったところで、こちらを睨んでくる伊達工の高校の制服を着た男とすれ違った。
「夏目!」
男は夏目の名前を呼んだ。
彼女は、その声にビクッと肩を震わせ、怯えたように俺の後ろに隠れた。
こいつが、元カレか。
俺は夏目を庇うように、男の前に一歩踏み出した。
「な、なんだお前!やんのか?あ゛あ?」
男は俺を睨みつけ、威嚇するように声を荒げた。
俺よりも20cmは背が低い男は、怯んでいるように見えた。
俺は何も言わず、ただ静かに一歩、また一歩と男に近付く。
そして、男が恐怖で動けなくなっている隙に、俺は夏目の腕を掴み、走り出した。
「おいコラ待てや!」
後ろから声が聞こえてきたが、追いかけてくる気配はない。
「あ、青根君!」
「……」
「青根君!」
「!?……すまない」
しばらく走って、夏目に何度も呼ばれていることに気付き、足を止めた。
夏目は、ゼェゼェと息を切らしている。
俺は、掴んでいた彼女の腕を慌てて離した。
「家、そこだから」
「……」
彼女が指差す先を見ると、夏目と書かれた表札が見えた。
俺が掴んでいた手首は、赤く跡が残っている。
その視線に気付いた夏目は、すぐに腕を隠した。
「今日は助けてくれてありがとうね」
「明日も送る」
夏目は、にっこりと笑ってから家に入っていった。
手首……細かった。
折れてしまうのではないかと思うくらい。
◯◯さんの腕も、あれくらい細いのだろうか。
……なぜ、こんな時に◯◯さんのことを考えてしまうのか。
俺は自分の心に困惑しながら、来た道を1人で歩き始めた。
