彼氏彼女役
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ーー青根sideーー
昨日、夏目に一緒に帰ろうと誘われたので、部活もちょうど休みになったし、予定もなかったから二つ返事で承諾した。
「青根君と帰れるなんて嬉しいな」
「……」
なんて、夏目は嬉しそうに俺の横を歩く。
ただの彼氏の振りなのに。
それより俺は昇降口ですれ違った二口と◯◯のことが気になって仕方がなかった。
そのことを考えながら歩いていると夏目に制服の袖を引っ張られた。
「次の角を右ね」
「ああ」
言われた角を曲がったところで、こちらを睨んでくる伊達工の高校の制服を着た男とすれ違った。
「夏目!」
どうやらそいつは夏目の知り合いのようだ。
立ち止まって夏目の方を見ると何故か怯えているように見えた。
さては、こいつが元カレか。
俺は夏目を隠すようにグイッと男の前に立った。
「な、なんだお前!やんのか?あ゛あ?」
なんて脅してきたからズイッと男への距離を更に詰めた。
俺よりも20cmくらい背の低い男は言葉こそ威嚇してきたが、手は出してこない。
俺は男が怯んでいるうちに、夏目の腕を掴み走った。
「おいコラ待てや!」
なんて声が聞こえてきたが、追いかけてくる気配はない。
「あ、青根君!」
「……」
「青根君!」
「!?……すまない」
しばらく走っていると、夏目に呼ばれていることに気付き足を止めた。
息を切らしている夏目。
俺は掴んでいた腕をパッと放した。
「家、そこだから」
「……」
俺が掴んだ手首は赤くなっていた。
視線に気付いたのか直ぐ様手首を隠した夏目。
「今日は助けてくれてありがとうね」
「明日も送る」
夏目はにっこりと頷いてから家に入っていった。
手首、細かった。折れそうなくらいに。
◯◯の腕もあれくらいなのだろうか。
なぜ彼女のことが頭に浮かんだのか。
俺は困惑しながら自分の家の方向へ歩き出した。
昨日、夏目に一緒に帰ろうと誘われたので、部活もちょうど休みになったし、予定もなかったから二つ返事で承諾した。
「青根君と帰れるなんて嬉しいな」
「……」
なんて、夏目は嬉しそうに俺の横を歩く。
ただの彼氏の振りなのに。
それより俺は昇降口ですれ違った二口と◯◯のことが気になって仕方がなかった。
そのことを考えながら歩いていると夏目に制服の袖を引っ張られた。
「次の角を右ね」
「ああ」
言われた角を曲がったところで、こちらを睨んでくる伊達工の高校の制服を着た男とすれ違った。
「夏目!」
どうやらそいつは夏目の知り合いのようだ。
立ち止まって夏目の方を見ると何故か怯えているように見えた。
さては、こいつが元カレか。
俺は夏目を隠すようにグイッと男の前に立った。
「な、なんだお前!やんのか?あ゛あ?」
なんて脅してきたからズイッと男への距離を更に詰めた。
俺よりも20cmくらい背の低い男は言葉こそ威嚇してきたが、手は出してこない。
俺は男が怯んでいるうちに、夏目の腕を掴み走った。
「おいコラ待てや!」
なんて声が聞こえてきたが、追いかけてくる気配はない。
「あ、青根君!」
「……」
「青根君!」
「!?……すまない」
しばらく走っていると、夏目に呼ばれていることに気付き足を止めた。
息を切らしている夏目。
俺は掴んでいた腕をパッと放した。
「家、そこだから」
「……」
俺が掴んだ手首は赤くなっていた。
視線に気付いたのか直ぐ様手首を隠した夏目。
「今日は助けてくれてありがとうね」
「明日も送る」
夏目はにっこりと頷いてから家に入っていった。
手首、細かった。折れそうなくらいに。
◯◯の腕もあれくらいなのだろうか。
なぜ彼女のことが頭に浮かんだのか。
俺は困惑しながら自分の家の方向へ歩き出した。