〜第一章〜 ヒロインが勝負を挑んできた
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中間テスト、全日程終了。
全てのテストが返されてから、その合計得点で競うことになった。
今出せる力は出し尽くした。
後は結果を待つのみ。
ーーーー
「◯◯ー」
先生に名前を呼ばれて答案用紙が返却された。
これで全ての答案用紙が揃った。
テストの解説を聞き流しつつ、合計点数を計算すると自己ベストだった。
白布はどうだったかな。
休み時間になるのが待ち遠しかった。
授業の終わりを知らせるチャイムが鳴ると、私はすぐさま白布の席に向かった。
「白布!テストどうだった?」
無言で机に出された答案用紙。
私は急いでその得点を合計していく。
「負けた……あんなに頑張ったのに!」
別に私の点数が低いわけではないが、そこそこの点差をつけられた。
苦手科目とかないのかよ。
「俺だから仕方がない」
当然の結果だと言わんばかりの白布。
態度はムカつくけど、頑張っている白布を知っているから責めることはできない。
「さて、命令どうしようかな」
ここに至るまでの勝負でも散々命令しておいて、まだあるのか。
「昼休みに屋上来い」
「それが命令?」
「違う」
だよね、そんなに甘くないか。
残りの授業を消化させ、言われた通り白布と屋上へ向かった。
扉に手を掛けると、どうやら鍵が掛かっているのか開かなかった。
「開いてないね」
どうしようか、と白布の様子を伺うと無言で階段に座った。
私も隣に座ればいいのかな?
控えめに失礼します、と人一人分のスペースを開けて隣に座り、話を切り出すのを静かに待った。
「お前……俺のこと男として意識したことあるか?」
「え、えっ」
思いがけない話の切り出しだった。
私としては意識しているからスペースを開けて座ったんだけど。
「いつもいつも勝負だってうるせぇし」
そんなに嫌だったの?
生き生きとして命令してきたくせに。
「俺はずっと●●に会いたかった。ま、白鳥沢に入ったのは憧れの先輩がいたからだけど」
一言余計なのよ。
「久しぶりに再会したと思ったら●●が綺麗になってたし………なんか、俺ばっかお前を好きみたいじゃねぇか」
え、白布って私のことが好きなの?!
てか綺麗って言った?!
確かに小学生の頃の私は男子に負けず劣らずの男勝りな感じだったけど。
「とにかく、テストは俺が勝ったんだから言うこときけよ。俺の彼女になれ」
「……」
「返事は?」
なんて答えたらいいんだろう。
別に白布のことは嫌いじゃないけど、正直に言うと、
「それはちょっと……。命令で付き合うのって虚しくない?」
「……」
思いがけない答えだったのか、気にくわない答えだったのか、白布は少し考え込んでから新しい命令を下した。
「じゃあ、明日の昼、俺に弁当作ってこい」
「それなら……」
「絶対だからな!忘れるなよ」
恥ずかしいのか、そう言い捨てて白布は去っていった。
いつもクールに済ませる白布が必死にそう言ってきた姿がなんだか新鮮だった。
あ、白布の好きなおかず聞くの忘れた。
しらすでいいのかな?
今までは勝負のことしか頭になかったけど、これから知っていけばいいかな。
ーーFinーー
全てのテストが返されてから、その合計得点で競うことになった。
今出せる力は出し尽くした。
後は結果を待つのみ。
ーーーー
「◯◯ー」
先生に名前を呼ばれて答案用紙が返却された。
これで全ての答案用紙が揃った。
テストの解説を聞き流しつつ、合計点数を計算すると自己ベストだった。
白布はどうだったかな。
休み時間になるのが待ち遠しかった。
授業の終わりを知らせるチャイムが鳴ると、私はすぐさま白布の席に向かった。
「白布!テストどうだった?」
無言で机に出された答案用紙。
私は急いでその得点を合計していく。
「負けた……あんなに頑張ったのに!」
別に私の点数が低いわけではないが、そこそこの点差をつけられた。
苦手科目とかないのかよ。
「俺だから仕方がない」
当然の結果だと言わんばかりの白布。
態度はムカつくけど、頑張っている白布を知っているから責めることはできない。
「さて、命令どうしようかな」
ここに至るまでの勝負でも散々命令しておいて、まだあるのか。
「昼休みに屋上来い」
「それが命令?」
「違う」
だよね、そんなに甘くないか。
残りの授業を消化させ、言われた通り白布と屋上へ向かった。
扉に手を掛けると、どうやら鍵が掛かっているのか開かなかった。
「開いてないね」
どうしようか、と白布の様子を伺うと無言で階段に座った。
私も隣に座ればいいのかな?
控えめに失礼します、と人一人分のスペースを開けて隣に座り、話を切り出すのを静かに待った。
「お前……俺のこと男として意識したことあるか?」
「え、えっ」
思いがけない話の切り出しだった。
私としては意識しているからスペースを開けて座ったんだけど。
「いつもいつも勝負だってうるせぇし」
そんなに嫌だったの?
生き生きとして命令してきたくせに。
「俺はずっと●●に会いたかった。ま、白鳥沢に入ったのは憧れの先輩がいたからだけど」
一言余計なのよ。
「久しぶりに再会したと思ったら●●が綺麗になってたし………なんか、俺ばっかお前を好きみたいじゃねぇか」
え、白布って私のことが好きなの?!
てか綺麗って言った?!
確かに小学生の頃の私は男子に負けず劣らずの男勝りな感じだったけど。
「とにかく、テストは俺が勝ったんだから言うこときけよ。俺の彼女になれ」
「……」
「返事は?」
なんて答えたらいいんだろう。
別に白布のことは嫌いじゃないけど、正直に言うと、
「それはちょっと……。命令で付き合うのって虚しくない?」
「……」
思いがけない答えだったのか、気にくわない答えだったのか、白布は少し考え込んでから新しい命令を下した。
「じゃあ、明日の昼、俺に弁当作ってこい」
「それなら……」
「絶対だからな!忘れるなよ」
恥ずかしいのか、そう言い捨てて白布は去っていった。
いつもクールに済ませる白布が必死にそう言ってきた姿がなんだか新鮮だった。
あ、白布の好きなおかず聞くの忘れた。
しらすでいいのかな?
今までは勝負のことしか頭になかったけど、これから知っていけばいいかな。
ーーFinーー