〜第一章〜 ヒロインが勝負を挑んできた
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朝のホームルームの時間に急に席替えをすると言い出した担任の先生。
高校入学して初めての席替え。
クラスはざわざわとしだした。
「白布、席替えでどっちがいい席になるか勝負だ!」
そして私は今日も今日とて勝負を挑んだ。
「いい席の基準って何?」
「それは審議の末決める」
くじを引いて黒板に書かれた場所へ机ごと移動した。
さて、白布はどこになったかな。
キョロキョロ見渡すと白布は窓際一番後ろの席に移動していた。対して私は白布の3つ隣の中途半端な席。
審議する余地もなく、
「俺の勝ちだな」
番号の書かれたくじをひらひら私に見せびらかしながら言う白布。
「命令は……そうだな、今日一日学校にいる間は自主勉禁止」
ああ、神様。私が白布に命令できる日はいつくるのでしょうか。
それにしても白布に中間テストの勝負を挑んでから、暇さえあれば勉強をしていた。
だから休憩時間を勉強以外にどう使えばいいのか分からない。
取り敢えず白布の日常を観察するか。
さっそく1限目の授業から観察してみると、授業態度は当たり前だけどちゃんとしてる。
「じゃあ、この問題を山田」
「あ、はい!………えっと……」
白布の隣の席の山田さんが当てられた。
しかし、答えが分からないのか中々答えない。
すると白布がノートになにやら書き始めた。
山田さんはそこへ視線をやったかと思うと直ぐに答えを言った。
「正解だ、座りなさい」
こっそりと助け船を出したのか。
優しいところあるじゃん。
こんな感じで度々隣の席の子が困っていたら教えてあげる一面を見せた。
ーーーー
お昼休憩になり、いつものように食堂へ行く白布。
「●●お昼食べよー」
「ごめん、ミワコ。今日はちょっとやることあるから」
勉強以外にやること?!とミワコは驚いていたが、私はお構い無く白布から少し距離をとって後をつけた。
食堂は相変わらず人が多かったが、逆に言えばこれなら見つかることはないだろう。
私は白布の見える位置を確保してお弁当を広げた。
ちなみに白布はしらす定食を頼んでいた。
この間お弁当を食べてもらったときも、しらすご飯が美味しかったと答えた白布。
てっきりふざけているのかと思ったけど、そうじゃないのかもしれない。
そして、意外にも白布に話しかける先輩がちらほらいた。
部活繋がりの先輩かな?
クラスでは基本無愛想だけど、先輩にはあんな顔するんだ。
ーーーー
授業が終わり、白布の部活姿を見たいが、さすがに自分の部活はサボれない。
白布のことが気になりつつも、練習メニューをこなした。
……。
…………。
部活が終わった後、バレー部の体育館を覗くとまだ練習をしていた。
なんでスポーツ推薦じゃなかったんだろう、そう思うくらい熱心だった。
終わるまで待ちたいけど、部活で汗をかいたから早く帰ってお風呂に入りたい。
明日は休みだし、日を改めて休日の白布を観察するか。
私は大人しく帰ることにした。
高校入学して初めての席替え。
クラスはざわざわとしだした。
「白布、席替えでどっちがいい席になるか勝負だ!」
そして私は今日も今日とて勝負を挑んだ。
「いい席の基準って何?」
「それは審議の末決める」
くじを引いて黒板に書かれた場所へ机ごと移動した。
さて、白布はどこになったかな。
キョロキョロ見渡すと白布は窓際一番後ろの席に移動していた。対して私は白布の3つ隣の中途半端な席。
審議する余地もなく、
「俺の勝ちだな」
番号の書かれたくじをひらひら私に見せびらかしながら言う白布。
「命令は……そうだな、今日一日学校にいる間は自主勉禁止」
ああ、神様。私が白布に命令できる日はいつくるのでしょうか。
それにしても白布に中間テストの勝負を挑んでから、暇さえあれば勉強をしていた。
だから休憩時間を勉強以外にどう使えばいいのか分からない。
取り敢えず白布の日常を観察するか。
さっそく1限目の授業から観察してみると、授業態度は当たり前だけどちゃんとしてる。
「じゃあ、この問題を山田」
「あ、はい!………えっと……」
白布の隣の席の山田さんが当てられた。
しかし、答えが分からないのか中々答えない。
すると白布がノートになにやら書き始めた。
山田さんはそこへ視線をやったかと思うと直ぐに答えを言った。
「正解だ、座りなさい」
こっそりと助け船を出したのか。
優しいところあるじゃん。
こんな感じで度々隣の席の子が困っていたら教えてあげる一面を見せた。
ーーーー
お昼休憩になり、いつものように食堂へ行く白布。
「●●お昼食べよー」
「ごめん、ミワコ。今日はちょっとやることあるから」
勉強以外にやること?!とミワコは驚いていたが、私はお構い無く白布から少し距離をとって後をつけた。
食堂は相変わらず人が多かったが、逆に言えばこれなら見つかることはないだろう。
私は白布の見える位置を確保してお弁当を広げた。
ちなみに白布はしらす定食を頼んでいた。
この間お弁当を食べてもらったときも、しらすご飯が美味しかったと答えた白布。
てっきりふざけているのかと思ったけど、そうじゃないのかもしれない。
そして、意外にも白布に話しかける先輩がちらほらいた。
部活繋がりの先輩かな?
クラスでは基本無愛想だけど、先輩にはあんな顔するんだ。
ーーーー
授業が終わり、白布の部活姿を見たいが、さすがに自分の部活はサボれない。
白布のことが気になりつつも、練習メニューをこなした。
……。
…………。
部活が終わった後、バレー部の体育館を覗くとまだ練習をしていた。
なんでスポーツ推薦じゃなかったんだろう、そう思うくらい熱心だった。
終わるまで待ちたいけど、部活で汗をかいたから早く帰ってお風呂に入りたい。
明日は休みだし、日を改めて休日の白布を観察するか。
私は大人しく帰ることにした。