〜第一章〜 ヒロインが勝負を挑んできた
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あっという間に今日の授業が全て終わった。
白布は私のお弁当を食べているところをクラスメイトに見られたくないと言うので、体育館裏のコンクリートの階段に腰掛けて食べることになった。
「はい、召し上がれ」
「●●が見てる必要ある?弁当箱なら明日洗って返すし」
「弁当箱それしかないから今日中に返して欲しいの」
なんて理由をつけたが、本当は美味しい!参った!と言ってくれるのを聞きたくて居座る。
弁当箱を開けるとしらすご飯に卵焼き冷凍食品とシンプルなおかずが顔を出した。
自分でお弁当を作っておきながら中身を忘れていた。
最近徹夜で勉強をしているせいでちゃんとしたおかずを作っていなかった。
これは参ったなんて絶対に言ってくれないやつじゃん。
案の定白布は無言で食べている。
切実にリベンジしたい……。
「そう言えば昼の勝負の報酬まだだったな。お茶買ってきて。もちろん●●の奢りで」
「ぐっ……!」
「ほら行った、行った」
手でシッシと追い払う仕草をする白布。
完全に私のことを財布だと思っている。
校則でバイトを禁止されているから、こっちは少ないお小遣いで遣り繰りしてるって言うのに。
こうなったら今までの分を取り返せるように私が勝たねば。
気合いと悪意を込めて自販機のボタンを押した。
「はい、お茶」
「サンキュー」
白布の手元を見ると弁当は空になっていた。
「何が一番美味しかった?」
大したおかずはなかったけど、一応聞いてみた。
「しらすご飯」
「かけただけのやつじゃん」
全然参考にならなかった。
白布は私のお弁当を食べているところをクラスメイトに見られたくないと言うので、体育館裏のコンクリートの階段に腰掛けて食べることになった。
「はい、召し上がれ」
「●●が見てる必要ある?弁当箱なら明日洗って返すし」
「弁当箱それしかないから今日中に返して欲しいの」
なんて理由をつけたが、本当は美味しい!参った!と言ってくれるのを聞きたくて居座る。
弁当箱を開けるとしらすご飯に卵焼き冷凍食品とシンプルなおかずが顔を出した。
自分でお弁当を作っておきながら中身を忘れていた。
最近徹夜で勉強をしているせいでちゃんとしたおかずを作っていなかった。
これは参ったなんて絶対に言ってくれないやつじゃん。
案の定白布は無言で食べている。
切実にリベンジしたい……。
「そう言えば昼の勝負の報酬まだだったな。お茶買ってきて。もちろん●●の奢りで」
「ぐっ……!」
「ほら行った、行った」
手でシッシと追い払う仕草をする白布。
完全に私のことを財布だと思っている。
校則でバイトを禁止されているから、こっちは少ないお小遣いで遣り繰りしてるって言うのに。
こうなったら今までの分を取り返せるように私が勝たねば。
気合いと悪意を込めて自販機のボタンを押した。
「はい、お茶」
「サンキュー」
白布の手元を見ると弁当は空になっていた。
「何が一番美味しかった?」
大したおかずはなかったけど、一応聞いてみた。
「しらすご飯」
「かけただけのやつじゃん」
全然参考にならなかった。