〜第一章〜 ヒロインが勝負を挑んできた
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
中間テストまでまだ日にちがある。
その間にも勝負事はゴロゴロ転がっている。
白布は一般入試で受かっただけあって頭は確かに良い。認める。
でも、部活、私生活の中で私にも勝てるものがあるはず。
手始めに、
「白布!健康診断で勝負だ!」
「は?」
新年度早々に行われた健康診断が終わり、教室に戻ろうとする白布を捕まえて勝負を挑んだ。
「私2cm身長伸びた!」
その証拠に、と診断書を見せた。
「俺は3cm。あーでも体重増加は俺の負けだな」
「ちょっ、体重の欄は見るなー!」
不覚にも体重を知られてしまった。
「私の負けでいいから体重は誰にも言わないで!」
「それなら今日の学食奢れ」
「う゛~」
白布はニヤリとしながら言った。
散々食堂は人が多くて嫌だと言っておきながら、なにげに利用したことがない。
なぜなら家から通っている私はお弁当持参だから。
ーーーー
食堂は思った通り人が多かった。
だけどその分席数も充実しており、座れないなんてことはなかった。
食券のメニューを見ると、今日のメガ盛りランチの欄が。
こんなのあるんだー………閃いた!
「白布!どっちが早くメガ盛りを完食できるか勝負だ!」
「いや、俺好きなやつ食べたいんだけど」
「私の不戦勝ってことでいいのね?」
「……やる」
かかったな。白布が負けず嫌いなことは分かっている。
昔は必ず給食のおかわりをしていたし、白布って少食そうな見た目をしている。
私にだって分がある!……と思っていたのに、
「大したことないな」
「いけると思ったのにー!」
負けたあげく残した分を白布に食べてもらうハメに。
そしてなにより今日食べる予定だったお弁当をどうしよう。
もう胃袋に余裕ない。
「ねぇ、白布」
「なんだ」
「今日って部活ある?」
「あるけど、それが何?」
「部活前に腹ごしらえ用のお弁当、食べない?」
私はお弁当の入った保冷バックを見せた。
「お前、食べれないだけだろ」
「そうだけど……」
もういいよ帰ってから食べるから、そう言おうとしたら、
「食う」
「え?」
「だから食うって言ったんだよ、弁当」
「本当?助かる!じゃあ、部活前に渡すね!」
お弁当が無駄にならずに済んでよかった。
その間にも勝負事はゴロゴロ転がっている。
白布は一般入試で受かっただけあって頭は確かに良い。認める。
でも、部活、私生活の中で私にも勝てるものがあるはず。
手始めに、
「白布!健康診断で勝負だ!」
「は?」
新年度早々に行われた健康診断が終わり、教室に戻ろうとする白布を捕まえて勝負を挑んだ。
「私2cm身長伸びた!」
その証拠に、と診断書を見せた。
「俺は3cm。あーでも体重増加は俺の負けだな」
「ちょっ、体重の欄は見るなー!」
不覚にも体重を知られてしまった。
「私の負けでいいから体重は誰にも言わないで!」
「それなら今日の学食奢れ」
「う゛~」
白布はニヤリとしながら言った。
散々食堂は人が多くて嫌だと言っておきながら、なにげに利用したことがない。
なぜなら家から通っている私はお弁当持参だから。
ーーーー
食堂は思った通り人が多かった。
だけどその分席数も充実しており、座れないなんてことはなかった。
食券のメニューを見ると、今日のメガ盛りランチの欄が。
こんなのあるんだー………閃いた!
「白布!どっちが早くメガ盛りを完食できるか勝負だ!」
「いや、俺好きなやつ食べたいんだけど」
「私の不戦勝ってことでいいのね?」
「……やる」
かかったな。白布が負けず嫌いなことは分かっている。
昔は必ず給食のおかわりをしていたし、白布って少食そうな見た目をしている。
私にだって分がある!……と思っていたのに、
「大したことないな」
「いけると思ったのにー!」
負けたあげく残した分を白布に食べてもらうハメに。
そしてなにより今日食べる予定だったお弁当をどうしよう。
もう胃袋に余裕ない。
「ねぇ、白布」
「なんだ」
「今日って部活ある?」
「あるけど、それが何?」
「部活前に腹ごしらえ用のお弁当、食べない?」
私はお弁当の入った保冷バックを見せた。
「お前、食べれないだけだろ」
「そうだけど……」
もういいよ帰ってから食べるから、そう言おうとしたら、
「食う」
「え?」
「だから食うって言ったんだよ、弁当」
「本当?助かる!じゃあ、部活前に渡すね!」
お弁当が無駄にならずに済んでよかった。