〜第一章〜 ヒロインが勝負を挑んできた
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あれは小学6年生のとき。
初めて白布賢二郎と同じクラスになった。
今まで他クラスながら噂は聞いていた。
頭が良い子がいる、と。
男女差が余りなかった小学生時代。
私は足だって男子に負けないくらい速く、テストは満点のみ。
だから、そのときは白布がどの程度なのか興味本意で勝負を挑んだ。
それなのにテストは全教科満点、写生大会や読書感想文は最優秀賞、体力テストでもやつは私の上をいった。
結果を見る度にプライドがズタズタになった。
中学では負かしてやる、そう誓ったのに。
私は私立の中高一貫の白鳥沢学園へ受験、一方白布は学区内の豊黒中へ入学した。
私は白布に負けたまま中学に上がったのだ。
その後、中学でも上位を目指したけれど白布がいない学校はつまらなくて、成績はほどほどをキープし、体格も男女差が付き始めて運動面でも男子に張り合うことはなくなった。
そんなとき、やつが再び私の前に現れた。
高校の入学式の日、大半は中学からのエスカレーターで上がってきた生徒。
そんな中、スポーツ推薦ではなく一般入試で受かった生徒がうちのクラスにいる、とクラス名簿の前で生徒たちがざわざわしていた。
中学からのエスカレーターと違い一般入試は相当難しいと聞いている。
私は人をかき分け名簿表を見ると、そこには白布賢二郎の名前が。
同姓同名の可能性だってある。
うん、そうに違いない。
自分を納得させようとしていると、
「お前、同じ小学校だった◯◯●●だろ」
声のした方へ振り向くと、そこには間違いなく私に連敗の刻印をした白布賢二郎がいた。
「白布……」
もしかして私を追いかけて……?
「相変わらず負け顔が似合うな。まっ、1年間よろしく」
そう言って私をバカにしたように挨拶をしてきた。
負け顔って何よ。
これは絶対に私を追いかけてきたんじゃない。
そう思うと同時に3年間忘れかけていた勝負心に火が付いた。
「白布!今度の中間テスト勝負だ!」
「変わってないな。まあ、いいけど。ただし負けた方が勝った方の言うこと聞くことな」
「はっ、望むところよ」
こうして白布に勝負を挑む日々が始まった。
そして冒頭の徹夜の話しに繋がる。
初めて白布賢二郎と同じクラスになった。
今まで他クラスながら噂は聞いていた。
頭が良い子がいる、と。
男女差が余りなかった小学生時代。
私は足だって男子に負けないくらい速く、テストは満点のみ。
だから、そのときは白布がどの程度なのか興味本意で勝負を挑んだ。
それなのにテストは全教科満点、写生大会や読書感想文は最優秀賞、体力テストでもやつは私の上をいった。
結果を見る度にプライドがズタズタになった。
中学では負かしてやる、そう誓ったのに。
私は私立の中高一貫の白鳥沢学園へ受験、一方白布は学区内の豊黒中へ入学した。
私は白布に負けたまま中学に上がったのだ。
その後、中学でも上位を目指したけれど白布がいない学校はつまらなくて、成績はほどほどをキープし、体格も男女差が付き始めて運動面でも男子に張り合うことはなくなった。
そんなとき、やつが再び私の前に現れた。
高校の入学式の日、大半は中学からのエスカレーターで上がってきた生徒。
そんな中、スポーツ推薦ではなく一般入試で受かった生徒がうちのクラスにいる、とクラス名簿の前で生徒たちがざわざわしていた。
中学からのエスカレーターと違い一般入試は相当難しいと聞いている。
私は人をかき分け名簿表を見ると、そこには白布賢二郎の名前が。
同姓同名の可能性だってある。
うん、そうに違いない。
自分を納得させようとしていると、
「お前、同じ小学校だった◯◯●●だろ」
声のした方へ振り向くと、そこには間違いなく私に連敗の刻印をした白布賢二郎がいた。
「白布……」
もしかして私を追いかけて……?
「相変わらず負け顔が似合うな。まっ、1年間よろしく」
そう言って私をバカにしたように挨拶をしてきた。
負け顔って何よ。
これは絶対に私を追いかけてきたんじゃない。
そう思うと同時に3年間忘れかけていた勝負心に火が付いた。
「白布!今度の中間テスト勝負だ!」
「変わってないな。まあ、いいけど。ただし負けた方が勝った方の言うこと聞くことな」
「はっ、望むところよ」
こうして白布に勝負を挑む日々が始まった。
そして冒頭の徹夜の話しに繋がる。