〜第二章〜 白布が仲間になりたそうにこちらを見ている
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代表決定戦までの約2ヶ月間、白布のことを意識してしまって安易に勝負を挑めなかった。
そんな私を見かねた白布は、
「最近、何で勝負挑んでこない」
と、聞いてきた。
「え、だって……」
理由なんて言えないよ。
言葉を濁すことしかできなかった。
「まあ、いい。これまで散々勝手に挑まれたんだ。俺が挑んでも文句は言えないよな」
「はい……」
「今度の代表決定戦で俺たち白鳥沢が優勝したら、言うこと聞けよ」
「分かった」
そんなの優勝するに決まってるじゃん。
予選だって余裕だったし、毎日頑張って練習もしている。
何より牛島先輩がいる。
ーーーー
それなのに、代表決定戦当日。
決勝で烏野高校に負けた。
私が白布の元へ駆けつけたときには平気な顔をしていたけど、目が赤い。
泣いていたに違いない。
掛ける言葉が浮かばずに俯いていると、
「勝負はお前の勝ちだな。ほら何でも命令しろよ」
強がる白布。
こんなときに、そんな話?
「遠慮なんかしたら、次からもう勝負受けないから」
でも本人がこう言うなら……。
ちゃんと伝えるって決めたでしょ。
素直な私、ほら出てきてよ。
「白布………私、白布と付き合いたい……です」
去年の中間テストの勝負に勝った白布と同じ命令。
「あ、もちろん白布が良ければだよ!命令で付き合っても虚しいって言ったのは私だし……」
「……」
断られても良いように予防線を張るなんて情けないな。
返事を聞くのが怖い。
「お前なぁ………どれだけ俺が●●のこと好きか知らないだろ」
「え?」
「そんなの命令とかじゃなくて、普通に言えよな。てか、俺に言わせろよ」
なんで私、怒られているの?
「●●、俺はあのときと変わらずお前と付き合いたいと思っている」
「それじゃあ……」
「ん、そういうこと。それで、●●の命令は?」
「ん?」
「さっきの命令は無効になったんだから、次の命令は?」
白布が告白したことになったから私の命令は無効になった、そう言いたいのだろうか。
それなら次の命令は、
「もうないよ、付き合えただけで満足だし……」
「それならデートの場所、行きたいところ考えておけよ。どこでも連れていってやるから」
まるで私が命令されているみたいじゃん。
だけど白布らしいな。
勝負には負けたけど、晴れやかな顔になった白布。
これからいろんな所へ連れていってもらうんだから、覚悟してよね!
ーーFinーー
そんな私を見かねた白布は、
「最近、何で勝負挑んでこない」
と、聞いてきた。
「え、だって……」
理由なんて言えないよ。
言葉を濁すことしかできなかった。
「まあ、いい。これまで散々勝手に挑まれたんだ。俺が挑んでも文句は言えないよな」
「はい……」
「今度の代表決定戦で俺たち白鳥沢が優勝したら、言うこと聞けよ」
「分かった」
そんなの優勝するに決まってるじゃん。
予選だって余裕だったし、毎日頑張って練習もしている。
何より牛島先輩がいる。
ーーーー
それなのに、代表決定戦当日。
決勝で烏野高校に負けた。
私が白布の元へ駆けつけたときには平気な顔をしていたけど、目が赤い。
泣いていたに違いない。
掛ける言葉が浮かばずに俯いていると、
「勝負はお前の勝ちだな。ほら何でも命令しろよ」
強がる白布。
こんなときに、そんな話?
「遠慮なんかしたら、次からもう勝負受けないから」
でも本人がこう言うなら……。
ちゃんと伝えるって決めたでしょ。
素直な私、ほら出てきてよ。
「白布………私、白布と付き合いたい……です」
去年の中間テストの勝負に勝った白布と同じ命令。
「あ、もちろん白布が良ければだよ!命令で付き合っても虚しいって言ったのは私だし……」
「……」
断られても良いように予防線を張るなんて情けないな。
返事を聞くのが怖い。
「お前なぁ………どれだけ俺が●●のこと好きか知らないだろ」
「え?」
「そんなの命令とかじゃなくて、普通に言えよな。てか、俺に言わせろよ」
なんで私、怒られているの?
「●●、俺はあのときと変わらずお前と付き合いたいと思っている」
「それじゃあ……」
「ん、そういうこと。それで、●●の命令は?」
「ん?」
「さっきの命令は無効になったんだから、次の命令は?」
白布が告白したことになったから私の命令は無効になった、そう言いたいのだろうか。
それなら次の命令は、
「もうないよ、付き合えただけで満足だし……」
「それならデートの場所、行きたいところ考えておけよ。どこでも連れていってやるから」
まるで私が命令されているみたいじゃん。
だけど白布らしいな。
勝負には負けたけど、晴れやかな顔になった白布。
これからいろんな所へ連れていってもらうんだから、覚悟してよね!
ーーFinーー
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