〜第二章〜 白布が仲間になりたそうにこちらを見ている
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今日は春高一次予選。
白布の………白鳥沢の応援に来た。
対戦表を見ると白鳥沢は優勝候補なだけあって、トーナメント表も左上の位置にいる。
いつも朝礼で表彰されている様を見ていたが、実際目の当たりにすると、本当に強いんだ、と実感させられた。
あ、白布だけじゃなくて川西君もスタメンなんだ。意外。
ミワコも誘えばよかった。
試合の流れは相手にほとんど点を渡さずに進んでいく。
安心してみられる試合。
そう思っていると、後ろの観客席から白布の話をしている人の声が聞こえてきた。
「白布って豊黒中だったやつだろ?昔は強気のトスを上げてたけど、なんか目立たなくなったな。選手名簿見るまで気付かなかったわ」
バレーに詳しくもなければ中学時代の白布も知らない。
だけど白布が見て欲しいと言っていた強いバレーとはこのことなのだろうか。
白布が目立たないバレー……。
でも、そうか。
自分のプレースタイルを変えてまでして一緒にバレーをしたかった先輩。
ちょっとだけ妬いちゃうな。
試合が終わると、私は白布の元へ駆けつけた。
「白布、お疲れ様!凄かった!」
「まだ一次予選だから。本番は10月に控えてる代表決定戦」
「それでも私にとっては凄かったの!」
それから白布には絶対に言わないけど、牛島先輩に少し嫉妬したよ。
白布をあんなに生き生きとさせた牛島先輩。
そして白鳥沢に来たいと思わせた選手。
やっぱり私を理由に白鳥沢に来たって言ってほしかった。
そうか、私、いつの間にか白布のことが……。
「ねえ、何で試合見て欲しいって命令するのに、あんなに悩んでいたの?てっきり万が一にでも負ける心配をして言いにくかったのかと思っていたけど……」
あんな圧勝の試合を見せられたら、別の理由な気がした。
「……──から」
「え?」
あまりにも小声で聞き取れなかった。
「だから、●●が牛島さんのプレーを見て惚れないか心配だったから!」
「そ、そんなこと………」
ありえないよ。だって私の心は等に白布に奪われているから。
でも、今それを伝えるのは違う気がする。
大会に集中して欲しいから。
3年生が引退した後。
それが代表決定戦の後なのか、はたまた春高の後なのか分からないけど。
ちゃんと伝えるから。だから勝ち進んでね、白布。
白布の………白鳥沢の応援に来た。
対戦表を見ると白鳥沢は優勝候補なだけあって、トーナメント表も左上の位置にいる。
いつも朝礼で表彰されている様を見ていたが、実際目の当たりにすると、本当に強いんだ、と実感させられた。
あ、白布だけじゃなくて川西君もスタメンなんだ。意外。
ミワコも誘えばよかった。
試合の流れは相手にほとんど点を渡さずに進んでいく。
安心してみられる試合。
そう思っていると、後ろの観客席から白布の話をしている人の声が聞こえてきた。
「白布って豊黒中だったやつだろ?昔は強気のトスを上げてたけど、なんか目立たなくなったな。選手名簿見るまで気付かなかったわ」
バレーに詳しくもなければ中学時代の白布も知らない。
だけど白布が見て欲しいと言っていた強いバレーとはこのことなのだろうか。
白布が目立たないバレー……。
でも、そうか。
自分のプレースタイルを変えてまでして一緒にバレーをしたかった先輩。
ちょっとだけ妬いちゃうな。
試合が終わると、私は白布の元へ駆けつけた。
「白布、お疲れ様!凄かった!」
「まだ一次予選だから。本番は10月に控えてる代表決定戦」
「それでも私にとっては凄かったの!」
それから白布には絶対に言わないけど、牛島先輩に少し嫉妬したよ。
白布をあんなに生き生きとさせた牛島先輩。
そして白鳥沢に来たいと思わせた選手。
やっぱり私を理由に白鳥沢に来たって言ってほしかった。
そうか、私、いつの間にか白布のことが……。
「ねえ、何で試合見て欲しいって命令するのに、あんなに悩んでいたの?てっきり万が一にでも負ける心配をして言いにくかったのかと思っていたけど……」
あんな圧勝の試合を見せられたら、別の理由な気がした。
「……──から」
「え?」
あまりにも小声で聞き取れなかった。
「だから、●●が牛島さんのプレーを見て惚れないか心配だったから!」
「そ、そんなこと………」
ありえないよ。だって私の心は等に白布に奪われているから。
でも、今それを伝えるのは違う気がする。
大会に集中して欲しいから。
3年生が引退した後。
それが代表決定戦の後なのか、はたまた春高の後なのか分からないけど。
ちゃんと伝えるから。だから勝ち進んでね、白布。