〜第二章〜 白布が仲間になりたそうにこちらを見ている
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そもそも本命をあげたら付き合うことになっちゃうの?
行事ごとに便乗して付き合うとか、なんか嫌だった。
正直なところ、まだそこまでの気持ちに至っていない……と、思うし。
結局ちゃんとしたのを用意すると言いつつ、悩みに悩んでデパ地下で買ったちょっと良いチョコを渡すことにした。
「白布、これ……。遅くなってごめん」
デパートのロゴがデザインされた袋に入ったチョコをぶっきらぼうに渡すと、
「おう、サンキューな」
なんて、意外にもあっさりと受け取ってくれた白布。
ひとまずよかったのかな?
手作りじゃないのかよ、とか待たせた割に市販かよとか……。
文句言われても困るけど。
ーーー
「おっす、◯◯」
昼休みにミワコとご飯を食べてると、川西君が教室に入ってきた。
「白布なら先生に呼ばれて職員室に行ったよ」
「いや、今日は◯◯に用があって来た」
「私?」
ミワコにならまだしも、何か話すことがあったかな?
心当たりがなさすぎる。
「バレンタインにことごとくチョコを断った白布が最近チョコを貰ったらしいんだけどさ」
心当たりありまくりでした。
「チョコを食べるでもなく眺めてはため息吐いてて、そろそろ鬱陶しいからなんとかしてくれね?」
どうせ、◯◯があげたチョコなんだろ、と付け加えた。
川西君は本当に鋭い。
だけど、そんなこと言われても困る。
受け取ったときにはそんな素振り見せなかったのに、後から不服だったなんて、今更すぎる。
改めて手作りチョコをあげるのも違う気がするし。
こんなときは気晴らしに勝負でも仕掛けるか?
側近なら期末テストだけど、今のところ勉強面では勝てる気しないし。
んー、と頭を悩ませていると白布が戻ってきた。
「おい太一。●●に余計なこと言っていないだろうな」
「俺はお前のためになることしか言ってないぞ」
「それが余計なんだよ」
ため息ひとつ吐いてから私の方に顔を向けた白布が、
「太一が何言ったか分からないけど、気にしなくて良いから」
「あ、うん」
本人がそう言うなら本当に何もしないからね?
翌月のホワイトデーは同じよにデパ地下で用意したであろうクッキーを白布から貰った。
告白だとか手紙が入っていただとか、変わったことはなく平然と。
例えるならハンカチ落としたぞって渡すようなテンションで。
川西君からなんとかしてくれと言われたときはどうしようかと思ったけど、結局彼の思い過ごしに終わった。
それからあっという間に春休みに入った。
ちなみに期末テストは負けたけど、勝負を仕掛けていないからセーフ。
行事ごとに便乗して付き合うとか、なんか嫌だった。
正直なところ、まだそこまでの気持ちに至っていない……と、思うし。
結局ちゃんとしたのを用意すると言いつつ、悩みに悩んでデパ地下で買ったちょっと良いチョコを渡すことにした。
「白布、これ……。遅くなってごめん」
デパートのロゴがデザインされた袋に入ったチョコをぶっきらぼうに渡すと、
「おう、サンキューな」
なんて、意外にもあっさりと受け取ってくれた白布。
ひとまずよかったのかな?
手作りじゃないのかよ、とか待たせた割に市販かよとか……。
文句言われても困るけど。
ーーー
「おっす、◯◯」
昼休みにミワコとご飯を食べてると、川西君が教室に入ってきた。
「白布なら先生に呼ばれて職員室に行ったよ」
「いや、今日は◯◯に用があって来た」
「私?」
ミワコにならまだしも、何か話すことがあったかな?
心当たりがなさすぎる。
「バレンタインにことごとくチョコを断った白布が最近チョコを貰ったらしいんだけどさ」
心当たりありまくりでした。
「チョコを食べるでもなく眺めてはため息吐いてて、そろそろ鬱陶しいからなんとかしてくれね?」
どうせ、◯◯があげたチョコなんだろ、と付け加えた。
川西君は本当に鋭い。
だけど、そんなこと言われても困る。
受け取ったときにはそんな素振り見せなかったのに、後から不服だったなんて、今更すぎる。
改めて手作りチョコをあげるのも違う気がするし。
こんなときは気晴らしに勝負でも仕掛けるか?
側近なら期末テストだけど、今のところ勉強面では勝てる気しないし。
んー、と頭を悩ませていると白布が戻ってきた。
「おい太一。●●に余計なこと言っていないだろうな」
「俺はお前のためになることしか言ってないぞ」
「それが余計なんだよ」
ため息ひとつ吐いてから私の方に顔を向けた白布が、
「太一が何言ったか分からないけど、気にしなくて良いから」
「あ、うん」
本人がそう言うなら本当に何もしないからね?
翌月のホワイトデーは同じよにデパ地下で用意したであろうクッキーを白布から貰った。
告白だとか手紙が入っていただとか、変わったことはなく平然と。
例えるならハンカチ落としたぞって渡すようなテンションで。
川西君からなんとかしてくれと言われたときはどうしようかと思ったけど、結局彼の思い過ごしに終わった。
それからあっという間に春休みに入った。
ちなみに期末テストは負けたけど、勝負を仕掛けていないからセーフ。