〜第二章〜 白布が仲間になりたそうにこちらを見ている
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普段からお弁当は自分で作っている。
お菓子作りだって大丈夫だろう。
ネットでポチポチと気になるレシピをピックアップしていく。
クッキーだけでも5種類、パウンドケーキは2種類、その他にも生チョコやビスコッティなどなど気付いたら作りたいお菓子がこんなにも。
全部作るか……。
いや、でもやる気はあっても時間とお金が問題だ。
この中から更に絞るか。
結局クッキーとパウンドケーキ、ビスコッティを1種類ずつの詰め合わせを作ることにした。
材料はいくつか被っているものもあるし、楽勝楽勝。
バレンタイン前日はオーブンをフル稼働してお菓子を焼いていった。
親からはキッチンを占領するなと言われたけど、大事な勝負のためだから今日だけは許して。
ーーーー
翌日。朝練では部活友達とチョコを交換して、教室に入ってからはクラスの友達と交換した。
うん、順調順調。
授業終わりが楽しみだ。
「白布ー!チョコ何個貰えた?」
私は貰った友チョコが入った手提げ袋を見せつけるように白布に聞いた。
「………ゼロ」
「は?」
私の聞き間違え?今ゼロって言った?
クラスの子が散々白布のこと格好いいだの、チョコをあげるだの話していたのに、何故?
「白布って実はモテないの?」
「違う。全部断った」
「それじゃあ勝負にならないじゃん!」
それとも私が貰える数に最初から敵わないと思って、そんなことをしたの?
本当に何を考えているのか分からない。
「そもそも勝負を受けた覚えはない」
確かに白布は勝負を挑んだときに無言だった。
だけど、そのときに無言は承諾したと受けとるとも伝えた。
「なんでよ」
なんで、この勝負には乗り気じゃないの?
「本命以外いらないから」
「え……」
「だーかーらー!●●以外のチョコはいらないの!」
「そんなこと言われたら、張り切って友チョコを交換した私が馬鹿みたいじゃん!」
「お前は馬鹿だろ!」
「ばっ……馬鹿って」
自分で言う分にはいいけど、白布に馬鹿って言われるのは傷つく。
「分かれよ……」
分かれって言われても。
だって、告白された日以来そう言うことなかったじゃん。
お昼は一緒に食べていたけど。
「で?」
「で?……とは?」
「●●は俺にチョコくれないのかよ」
用意はしてある。
私より貰えないと思った白布のために。
だけど、私以外のチョコを断ったと言われたら話しは別だ。
本命以外いらないって。
この量産したチョコをあげるのはなんだか気が引けた。
「ちゃんとしたの用意するから……だから少しだけ時間を下さい」
「ん、楽しみに待ってる」
そう言って微笑む白布。
なんだか胸がキューっとなってしまった。
お菓子作りだって大丈夫だろう。
ネットでポチポチと気になるレシピをピックアップしていく。
クッキーだけでも5種類、パウンドケーキは2種類、その他にも生チョコやビスコッティなどなど気付いたら作りたいお菓子がこんなにも。
全部作るか……。
いや、でもやる気はあっても時間とお金が問題だ。
この中から更に絞るか。
結局クッキーとパウンドケーキ、ビスコッティを1種類ずつの詰め合わせを作ることにした。
材料はいくつか被っているものもあるし、楽勝楽勝。
バレンタイン前日はオーブンをフル稼働してお菓子を焼いていった。
親からはキッチンを占領するなと言われたけど、大事な勝負のためだから今日だけは許して。
ーーーー
翌日。朝練では部活友達とチョコを交換して、教室に入ってからはクラスの友達と交換した。
うん、順調順調。
授業終わりが楽しみだ。
「白布ー!チョコ何個貰えた?」
私は貰った友チョコが入った手提げ袋を見せつけるように白布に聞いた。
「………ゼロ」
「は?」
私の聞き間違え?今ゼロって言った?
クラスの子が散々白布のこと格好いいだの、チョコをあげるだの話していたのに、何故?
「白布って実はモテないの?」
「違う。全部断った」
「それじゃあ勝負にならないじゃん!」
それとも私が貰える数に最初から敵わないと思って、そんなことをしたの?
本当に何を考えているのか分からない。
「そもそも勝負を受けた覚えはない」
確かに白布は勝負を挑んだときに無言だった。
だけど、そのときに無言は承諾したと受けとるとも伝えた。
「なんでよ」
なんで、この勝負には乗り気じゃないの?
「本命以外いらないから」
「え……」
「だーかーらー!●●以外のチョコはいらないの!」
「そんなこと言われたら、張り切って友チョコを交換した私が馬鹿みたいじゃん!」
「お前は馬鹿だろ!」
「ばっ……馬鹿って」
自分で言う分にはいいけど、白布に馬鹿って言われるのは傷つく。
「分かれよ……」
分かれって言われても。
だって、告白された日以来そう言うことなかったじゃん。
お昼は一緒に食べていたけど。
「で?」
「で?……とは?」
「●●は俺にチョコくれないのかよ」
用意はしてある。
私より貰えないと思った白布のために。
だけど、私以外のチョコを断ったと言われたら話しは別だ。
本命以外いらないって。
この量産したチョコをあげるのはなんだか気が引けた。
「ちゃんとしたの用意するから……だから少しだけ時間を下さい」
「ん、楽しみに待ってる」
そう言って微笑む白布。
なんだか胸がキューっとなってしまった。