伝染
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教室に戻ると、私は考えた。
なんで、ごみ捨ての時だけは山口君と話せるのだろうか。
おそらく、人目がなく、他の生徒から孤立した空間だからこそ、私は少しだけ勇気が出せるんだ。
だけど、いつまでもそんな特殊な状況に甘んじているワケにはいかない。
教室でも、彼の隣で普通に笑い合いたい。
ただ、なんて話しかければいいのか分からない。
私は自分の席に座りながら、山口君との会話のシミュレーションを始める。
教科書を忘れた、は迷惑になってしまうから極力避けたい。
わざと落とした消しゴムを拾ってもらうのも、ドジな子だと思われたくなくて気が進まない。
勉強を教えてもらうなんて、頭が悪いと思われたくないという、無駄に高いプライドが邪魔をして難しい。
散々ごみ捨てを押し付けられている場面を見られているのに、この期に及んで、私はまだ山口君に良い格好をしたいのだ。
そうこう考えているうちに、山口君はさっと席を立ち、私から少し離れた席に座る月島君の元へ行ってしまった。
時間さえあれば、いつも彼の元へ行っていると思う。
そのせいで、私が声をかける機会が少ないのも、話しかけられない理由だ。
「ツッキー何聴いてるの?」
山口君の声は、楽しそうで、弾んでいた。
「山口、うるさい」
月島君の冷たく、刺々しいあしらいにも、山口君はまるで子犬のようにじゃれつくのを止めない。
「ごめん、ツッキー☆」
冷たい言葉も、彼にとっては当たり前なのだろう。
「ほら、これだよ」
そう言って、月島君が鞄から取り出したCDのジャケットは、最近流行りのインディーズアーティストのものだった。
私も、もし、同じ曲を聴いていれば、山口君に話しかけてもらえるだろうか。
そんな浅はかな考えが頭をよぎった。
「よしっ……」
私は、山口君と話すきっかけを作るために、帰宅したらすぐにその曲をダウンロードしてみようと心に決めた。
なんで、ごみ捨ての時だけは山口君と話せるのだろうか。
おそらく、人目がなく、他の生徒から孤立した空間だからこそ、私は少しだけ勇気が出せるんだ。
だけど、いつまでもそんな特殊な状況に甘んじているワケにはいかない。
教室でも、彼の隣で普通に笑い合いたい。
ただ、なんて話しかければいいのか分からない。
私は自分の席に座りながら、山口君との会話のシミュレーションを始める。
教科書を忘れた、は迷惑になってしまうから極力避けたい。
わざと落とした消しゴムを拾ってもらうのも、ドジな子だと思われたくなくて気が進まない。
勉強を教えてもらうなんて、頭が悪いと思われたくないという、無駄に高いプライドが邪魔をして難しい。
散々ごみ捨てを押し付けられている場面を見られているのに、この期に及んで、私はまだ山口君に良い格好をしたいのだ。
そうこう考えているうちに、山口君はさっと席を立ち、私から少し離れた席に座る月島君の元へ行ってしまった。
時間さえあれば、いつも彼の元へ行っていると思う。
そのせいで、私が声をかける機会が少ないのも、話しかけられない理由だ。
「ツッキー何聴いてるの?」
山口君の声は、楽しそうで、弾んでいた。
「山口、うるさい」
月島君の冷たく、刺々しいあしらいにも、山口君はまるで子犬のようにじゃれつくのを止めない。
「ごめん、ツッキー☆」
冷たい言葉も、彼にとっては当たり前なのだろう。
「ほら、これだよ」
そう言って、月島君が鞄から取り出したCDのジャケットは、最近流行りのインディーズアーティストのものだった。
私も、もし、同じ曲を聴いていれば、山口君に話しかけてもらえるだろうか。
そんな浅はかな考えが頭をよぎった。
「よしっ……」
私は、山口君と話すきっかけを作るために、帰宅したらすぐにその曲をダウンロードしてみようと心に決めた。
