キミのつむじを見たい
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ほどなくしてテスト週間に入った。
この週は部活がないため、速やかに帰宅しようとする生徒が多い。
私はと言うと、部活に所属していないため、今日も今日とていつも通り早く帰る。
「●●ちゃん、帰ろー」
だけど、今日はやらないといけないことがある。
「ごめん、今日は用事があって……」
「そっか……。じゃあ、また明日ね」
「うん、明日」
友達の誘いを断り、手を振って別れた。
さて、と……。
友達と帰るのを断ってまでしなければならない用事とは、山口君との勉強会だ。
宣言通り英語の勉強はばっちり。
復習予習はもちろん、分からない問題は先生に毎回聞いて完璧にしてきた。
約束はしたけど、具体的な日にちは決めていない。
だけど何故か大丈夫だと思って、私は満を持して山口君を勉強に誘った。
「山口君!」
勢いあまり話し掛けたけれど、山口君は月島君と帰ろうとしていた。
「ぁ……」
月島君って確か頭が良いよね。
ひょっとして、私と勉強するより月島君と勉強した方が捗るのでは?
そう思ったら急に言葉が出なくなった。
それなのに、
「ごめんツッキー。今日は一緒に帰れないや」
何も言わない私の意図を汲んでくれたのか、山口君はそんな事を言った。
「……分かった」
月島君は私と山口君の顔を見比べると、何かを察したようにあっさりと引き下がった。
2人で月島君が教室から出ていくのを見送る。
望んていた展開だけれど、本当に良かったのか不安になった。
「良かったの?月島君と帰らなくて」
「ツッキーとはいつでも帰れるし、このくらいじゃ怒らないよ。それに◯◯さんと約束していたから」
「そっか……」
約束、覚えていてくれたんだ。
嬉しい。
「じゃあ、テスト勉強しようか。ここでする?それとも図書室へ行く?俺はどっちでもいいけど」
教室には数人の生徒が静かに居残り勉強をしている。
図書室も恐らく同じだろう。
正直静かすぎるところでの勉強は苦手だ。
「それなら行きたい場所があるんだけど、いいかな?」
「うん、いいよ」
私は快く了承してくれた山口君を連れて、よく利用する勉強場所へと連れて行った。
この週は部活がないため、速やかに帰宅しようとする生徒が多い。
私はと言うと、部活に所属していないため、今日も今日とていつも通り早く帰る。
「●●ちゃん、帰ろー」
だけど、今日はやらないといけないことがある。
「ごめん、今日は用事があって……」
「そっか……。じゃあ、また明日ね」
「うん、明日」
友達の誘いを断り、手を振って別れた。
さて、と……。
友達と帰るのを断ってまでしなければならない用事とは、山口君との勉強会だ。
宣言通り英語の勉強はばっちり。
復習予習はもちろん、分からない問題は先生に毎回聞いて完璧にしてきた。
約束はしたけど、具体的な日にちは決めていない。
だけど何故か大丈夫だと思って、私は満を持して山口君を勉強に誘った。
「山口君!」
勢いあまり話し掛けたけれど、山口君は月島君と帰ろうとしていた。
「ぁ……」
月島君って確か頭が良いよね。
ひょっとして、私と勉強するより月島君と勉強した方が捗るのでは?
そう思ったら急に言葉が出なくなった。
それなのに、
「ごめんツッキー。今日は一緒に帰れないや」
何も言わない私の意図を汲んでくれたのか、山口君はそんな事を言った。
「……分かった」
月島君は私と山口君の顔を見比べると、何かを察したようにあっさりと引き下がった。
2人で月島君が教室から出ていくのを見送る。
望んていた展開だけれど、本当に良かったのか不安になった。
「良かったの?月島君と帰らなくて」
「ツッキーとはいつでも帰れるし、このくらいじゃ怒らないよ。それに◯◯さんと約束していたから」
「そっか……」
約束、覚えていてくれたんだ。
嬉しい。
「じゃあ、テスト勉強しようか。ここでする?それとも図書室へ行く?俺はどっちでもいいけど」
教室には数人の生徒が静かに居残り勉強をしている。
図書室も恐らく同じだろう。
正直静かすぎるところでの勉強は苦手だ。
「それなら行きたい場所があるんだけど、いいかな?」
「うん、いいよ」
私は快く了承してくれた山口君を連れて、よく利用する勉強場所へと連れて行った。