キミのつむじを見たい
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翌朝、改めて山口君にお礼を伝えようと思った。
だけど、教室へ入るも彼の姿が見当たらない。
同じ部活の月島君もいないと言うことは、朝練が長引いているのかな。
結局山口君が教室に入ってきたのは、朝のホームルームを知らせるチャイムが鳴るギリギリの時間だった。
それに加え、月島君と話しながらだったため話し掛けづらい。
休み時間の方が焦らず話せるから、そのときにしようかな。
それにしても、本当にいつも月島君と一緒にいるな。
できれば彼と一緒じゃないときに話し掛けたい。
だって、月島君は側にいるだけで威圧感が凄いから。
別に何かされたわけでもないけど、少し苦手だ。
そして、そのタイミングは意外と直ぐにやって来た。
休み時間、月島君はお手洗いなのか、他クラスに行ったのか分からないけれど、山口君が1人でいる。
私は月島君が戻ってこないうちに山口君に話し掛けた。
「山口君!」
「◯◯さん、どうしたの?」
山口君は少し屈んで私に視線を合わせながら話してくれた。
「昨日はありがとうね。助かっちゃった。だから、山口君の苦手な教科があれば、今度は私が教えるから言ってね」
「えっと……」
「あ、ないならいいんだけど、中間テストも近いし、一緒に勉強できたら楽しいかなー……なんて」
私は何を言っているんだろう。
必死に接点を増やそうとして。
こんな言い方をされたら、山口君だって困るよね。
そう思っていたら、
「実は英語が苦手なんだよね」
申し訳無さそうに頬を掻きながら言う山口君。
だけど、教科を聞いてハッとした。
「……私も英語苦手」
そもそも、教えると言いつつ教えられるほど得意な教科なんてなかった。
なんで特進クラスにいるんだろうと思うほどに。
だからこそ、
「私、教えられるくらい勉強するから!」
幸いにも英語は中間テスト最終日の日程。
比較的時間に余裕がある。
「え、そこまでしなくても……」
「ううん、私がそうしたいの!」
「それじゃあ、お言葉に甘えようかな」
こんな頼りない私の言葉にも山口君は優しく微笑んでくれた。
期待に応えられるように頑張りたい。
勉強会の日付を決めようとしたところで月島君が戻ってきた。
具体的なことはまた今度決めればいいよね。
「約束だからね!」
それだけ言うと、私は自分の席へと戻った。
だけど、教室へ入るも彼の姿が見当たらない。
同じ部活の月島君もいないと言うことは、朝練が長引いているのかな。
結局山口君が教室に入ってきたのは、朝のホームルームを知らせるチャイムが鳴るギリギリの時間だった。
それに加え、月島君と話しながらだったため話し掛けづらい。
休み時間の方が焦らず話せるから、そのときにしようかな。
それにしても、本当にいつも月島君と一緒にいるな。
できれば彼と一緒じゃないときに話し掛けたい。
だって、月島君は側にいるだけで威圧感が凄いから。
別に何かされたわけでもないけど、少し苦手だ。
そして、そのタイミングは意外と直ぐにやって来た。
休み時間、月島君はお手洗いなのか、他クラスに行ったのか分からないけれど、山口君が1人でいる。
私は月島君が戻ってこないうちに山口君に話し掛けた。
「山口君!」
「◯◯さん、どうしたの?」
山口君は少し屈んで私に視線を合わせながら話してくれた。
「昨日はありがとうね。助かっちゃった。だから、山口君の苦手な教科があれば、今度は私が教えるから言ってね」
「えっと……」
「あ、ないならいいんだけど、中間テストも近いし、一緒に勉強できたら楽しいかなー……なんて」
私は何を言っているんだろう。
必死に接点を増やそうとして。
こんな言い方をされたら、山口君だって困るよね。
そう思っていたら、
「実は英語が苦手なんだよね」
申し訳無さそうに頬を掻きながら言う山口君。
だけど、教科を聞いてハッとした。
「……私も英語苦手」
そもそも、教えると言いつつ教えられるほど得意な教科なんてなかった。
なんで特進クラスにいるんだろうと思うほどに。
だからこそ、
「私、教えられるくらい勉強するから!」
幸いにも英語は中間テスト最終日の日程。
比較的時間に余裕がある。
「え、そこまでしなくても……」
「ううん、私がそうしたいの!」
「それじゃあ、お言葉に甘えようかな」
こんな頼りない私の言葉にも山口君は優しく微笑んでくれた。
期待に応えられるように頑張りたい。
勉強会の日付を決めようとしたところで月島君が戻ってきた。
具体的なことはまた今度決めればいいよね。
「約束だからね!」
それだけ言うと、私は自分の席へと戻った。