初恋は実らない
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ーーおまけ(山口side)ーー
小学生の頃、◯◯●●ちゃんと言う女の子がクラスにいた。
第一印象は正直特になかった。
騒がしいわけでも、物静かなわけでもなく。
唯一他と違うところをあげるとしたら、彼女だけは俺にツッキーのことを聞いてこなかった。
そんなある日の放課後、●●ちゃんに初めて業務連絡以外のことで話しかけられた。
「何?●●ちゃん」
「えっと……」
引き留めてきたのに、何故か話しにくそうな●●ちゃん。
もしかして告白?!
いや、ないない。自惚れるな。
だってまともに喋ったことないし、俺なんか……。
中々本題に入ってくれないから、いつも一緒に帰っているツッキーが帰るよ、って言ってきた。
ツッキーの顔を見ると余計に口を閉じてしまった●●ちゃん。
ああ、もしかして●●ちゃんも俺にツッキーのことを聞きに来たの?
だから言いにくいの?
「昇降口で待ってる」
時間がかかりそうだと思ったツッキーは一言そう言い残して教室から出ていってしまった。
すると、固く閉ざしていた●●ちゃんの口がようやく開いた。
「今日の休み時間にみっちゃんから月島君のこと聞かれたよね?」
「あ、………うん」
やっぱり、ツッキーのこと……。
「今日だけじゃない。この間も、その前も他の女子から……。嫌なら本人に聞いてって言えばいいのに。へらへらしてるからいいように利用されるんだよ」
あれ、これって言葉はキツいけど俺の心配をしてくれてる?
「うん………そうだよね。ごめんね」
またツッキーのことを聞かれると思っていたから、その意味も込めて謝った。
「言いたかったのそれだけだから!またね!」
そう言い捨てて教室から出ていった●●ちゃんは少し顔を赤らめていた。
もしかして、自惚れじゃない?
ツッキーの待っている昇降口に行くと、
「告白でもされた?」
なんてニヤニヤされながら聞かれた。
「え、いや………怒られた……のかな?」
「ふーん、なんか嬉しそうな顔してたから」
俺、そんな顔してる?
明日から●●ちゃんにどんな顔をすればいいのか分からない。
だけど、●●ちゃんは平然と俺に話しかけてきた。
「忠君も何か運動したら?」
最近バレー始めたんだけどな……。
変わったって思われるくらい頑張らないと。
「え、何その点数。ちゃんと勉強してるの?」
バレーの練習で疲れて、全然勉強できてなかったことがバレちゃった。
もっと頑張らないと。
例え口調がキツくてもツッキーじゃなくて俺を見てくれることが嬉しかった。
お願いだからずっと俺だけを見て。
それなのに、ついにツッキーの口から●●ちゃんの名前が出てしまった。
「◯◯さん、やたら山口に絡んでくるよね」
「う、うん。俺何かしたかな?いつも怒ってるし……ちょっと怖い」
●●ちゃんには申し訳ないけど、悪い印象を与えればツッキーは●●ちゃんに興味をなくすと思って心にもないことを言った。
いや、ちょっとは思っているけど。
だけど、俺のことを心配して言ってくれている●●ちゃんには本当に感謝している。
しているけど、心配させるだけじゃなくて、良いところも見せたい、そう思っていたのに、中学では別々の学校へ進学した。
これが実らなかった初恋相手との結末。
だけど、もしチャンスがあるならば今度こそ……。
小学生の頃、◯◯●●ちゃんと言う女の子がクラスにいた。
第一印象は正直特になかった。
騒がしいわけでも、物静かなわけでもなく。
唯一他と違うところをあげるとしたら、彼女だけは俺にツッキーのことを聞いてこなかった。
そんなある日の放課後、●●ちゃんに初めて業務連絡以外のことで話しかけられた。
「何?●●ちゃん」
「えっと……」
引き留めてきたのに、何故か話しにくそうな●●ちゃん。
もしかして告白?!
いや、ないない。自惚れるな。
だってまともに喋ったことないし、俺なんか……。
中々本題に入ってくれないから、いつも一緒に帰っているツッキーが帰るよ、って言ってきた。
ツッキーの顔を見ると余計に口を閉じてしまった●●ちゃん。
ああ、もしかして●●ちゃんも俺にツッキーのことを聞きに来たの?
だから言いにくいの?
「昇降口で待ってる」
時間がかかりそうだと思ったツッキーは一言そう言い残して教室から出ていってしまった。
すると、固く閉ざしていた●●ちゃんの口がようやく開いた。
「今日の休み時間にみっちゃんから月島君のこと聞かれたよね?」
「あ、………うん」
やっぱり、ツッキーのこと……。
「今日だけじゃない。この間も、その前も他の女子から……。嫌なら本人に聞いてって言えばいいのに。へらへらしてるからいいように利用されるんだよ」
あれ、これって言葉はキツいけど俺の心配をしてくれてる?
「うん………そうだよね。ごめんね」
またツッキーのことを聞かれると思っていたから、その意味も込めて謝った。
「言いたかったのそれだけだから!またね!」
そう言い捨てて教室から出ていった●●ちゃんは少し顔を赤らめていた。
もしかして、自惚れじゃない?
ツッキーの待っている昇降口に行くと、
「告白でもされた?」
なんてニヤニヤされながら聞かれた。
「え、いや………怒られた……のかな?」
「ふーん、なんか嬉しそうな顔してたから」
俺、そんな顔してる?
明日から●●ちゃんにどんな顔をすればいいのか分からない。
だけど、●●ちゃんは平然と俺に話しかけてきた。
「忠君も何か運動したら?」
最近バレー始めたんだけどな……。
変わったって思われるくらい頑張らないと。
「え、何その点数。ちゃんと勉強してるの?」
バレーの練習で疲れて、全然勉強できてなかったことがバレちゃった。
もっと頑張らないと。
例え口調がキツくてもツッキーじゃなくて俺を見てくれることが嬉しかった。
お願いだからずっと俺だけを見て。
それなのに、ついにツッキーの口から●●ちゃんの名前が出てしまった。
「◯◯さん、やたら山口に絡んでくるよね」
「う、うん。俺何かしたかな?いつも怒ってるし……ちょっと怖い」
●●ちゃんには申し訳ないけど、悪い印象を与えればツッキーは●●ちゃんに興味をなくすと思って心にもないことを言った。
いや、ちょっとは思っているけど。
だけど、俺のことを心配して言ってくれている●●ちゃんには本当に感謝している。
しているけど、心配させるだけじゃなくて、良いところも見せたい、そう思っていたのに、中学では別々の学校へ進学した。
これが実らなかった初恋相手との結末。
だけど、もしチャンスがあるならば今度こそ……。
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