初恋は実らない
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夏休み中はみっちり夏期講習で勉強をした。
それから、たまにサーブ練習終わりの山口君と一緒に帰ったりもした。
そんな充実した夏休みが明けて、最初の実力テストがやってきた。
期末テストよりかは成績に影響しないらしいけど、転科したい私には一つ一つのテストが重要だった。
「始めっ!」
開始の合図ととも問題用紙を捲る。
カリカリと聞こえる音に、私も負けず劣らず鉛筆がスラスラと動く。
……。
…………。
全てのテストが終わり、ほどなくして順位が発表された。
返されたテストを見たところ手応えはある。
ドキドキしながら順位表を見ると……。
「ぁ……」
進学クラスに負けず劣らずの順位。
今までで一番良い出来だと言ってもいい。
私の右腕は小さくガッツポーズをした。
山口君……私頑張ったよ。
次は山口君が公式戦で結果を出す番だよ。
ーーーー
代表決定戦1日目は用事で行けず、2日目は学校があるから最初から応援に行けなかった。
あんなに応援に行くって言ったのに。
だけど、試合が長引いていれば、あるいは勝ち残っていれば間に合うかもしれない。
学校が終わると急いで荷物をまとめて試合会場へ向かった。
息も切れ切れで体育館の扉を開けると、今まさに烏野高校と青葉城西の試合が行われていた。
青葉城西って確か前回のインターハイで負けた……山口君がピンチサーバーを打ってミスした相手。
点数は……2セット目の終盤に差し掛かっていた。
1セット目は取ったみたいだけど、4点差でリードされている。
そのとき、ホイッスルの音と共に山口君がピンチサーバーとして投入された。
前とは違う面構え。
そこには頼もしい彼の姿。
もう緊張で震えている山口君はいないんだね。
山口君のサーブは大きく弧を描きラインギリギリに入った。
「山口君ナイッサー!」
思わず大きな声が出た。
私ってこんなにも大きな声が出るんだ。
知らなかった。
その後も次々と点数を重ねて山口君のサーブで5点ももぎ取った。
凄い、凄いよ山口君!
最終結果、因縁のライバルである青葉城西を1-2で負かした。
嬉しさの余り私は観客席を飛び出し、山口君の元へ駆けつけた。
人をかき分け、黒い烏のようユニフォームを身にまとった山口君を探し出す。
…………いた!
「山口君!」
「●●ちゃん?!」
「お疲れ様!凄かった!感動した!練習が報われたね!」
勢い余って思ったことを一気に話してから気が付いた。
チームメイトからの視線を。
「あ……その……すみません」
「いいよ。でもミーティングあるから5分で戻ってこい」
1番のユニフォームを付けている主将らしき人が気をきかせてくれた。
二人になれるところに移動すると、山口君は静かに話し始めた。
「応援来てくれたんだね」
「うん、途中からだけど」
「俺………●●ちゃんに成長したところ見せられたかな?」
「成長どころか進化だよ!」
大袈裟ではなく本当にそう思った。
「それじゃあ……」
約束、覚えているよ。
認めたら名前で呼ぶって。
「……忠君」
だけど、それよりも私には伝えたいことがある。
「聞いてほしいことがあるの。私ね忠君のことが好き。小学生のときからずっと。だから、私と……」
「待って、その先は俺に言わせて」
私の言葉を遮った忠君は、真剣な顔付きをしていた。
「俺も小学生のときから●●ちゃんのことが好きでした。今も好きです。俺と………俺と付き合ってください」
「はい、よろしくお願いします!」
その後はミーティングがあるから、と余韻に浸る時間はなかったけど、これからゆっくりと二人の時間を作っていけば良い。
初恋は実らないなんて言うけど、見事実ったよ。
ーーFinーー
それから、たまにサーブ練習終わりの山口君と一緒に帰ったりもした。
そんな充実した夏休みが明けて、最初の実力テストがやってきた。
期末テストよりかは成績に影響しないらしいけど、転科したい私には一つ一つのテストが重要だった。
「始めっ!」
開始の合図ととも問題用紙を捲る。
カリカリと聞こえる音に、私も負けず劣らず鉛筆がスラスラと動く。
……。
…………。
全てのテストが終わり、ほどなくして順位が発表された。
返されたテストを見たところ手応えはある。
ドキドキしながら順位表を見ると……。
「ぁ……」
進学クラスに負けず劣らずの順位。
今までで一番良い出来だと言ってもいい。
私の右腕は小さくガッツポーズをした。
山口君……私頑張ったよ。
次は山口君が公式戦で結果を出す番だよ。
ーーーー
代表決定戦1日目は用事で行けず、2日目は学校があるから最初から応援に行けなかった。
あんなに応援に行くって言ったのに。
だけど、試合が長引いていれば、あるいは勝ち残っていれば間に合うかもしれない。
学校が終わると急いで荷物をまとめて試合会場へ向かった。
息も切れ切れで体育館の扉を開けると、今まさに烏野高校と青葉城西の試合が行われていた。
青葉城西って確か前回のインターハイで負けた……山口君がピンチサーバーを打ってミスした相手。
点数は……2セット目の終盤に差し掛かっていた。
1セット目は取ったみたいだけど、4点差でリードされている。
そのとき、ホイッスルの音と共に山口君がピンチサーバーとして投入された。
前とは違う面構え。
そこには頼もしい彼の姿。
もう緊張で震えている山口君はいないんだね。
山口君のサーブは大きく弧を描きラインギリギリに入った。
「山口君ナイッサー!」
思わず大きな声が出た。
私ってこんなにも大きな声が出るんだ。
知らなかった。
その後も次々と点数を重ねて山口君のサーブで5点ももぎ取った。
凄い、凄いよ山口君!
最終結果、因縁のライバルである青葉城西を1-2で負かした。
嬉しさの余り私は観客席を飛び出し、山口君の元へ駆けつけた。
人をかき分け、黒い烏のようユニフォームを身にまとった山口君を探し出す。
…………いた!
「山口君!」
「●●ちゃん?!」
「お疲れ様!凄かった!感動した!練習が報われたね!」
勢い余って思ったことを一気に話してから気が付いた。
チームメイトからの視線を。
「あ……その……すみません」
「いいよ。でもミーティングあるから5分で戻ってこい」
1番のユニフォームを付けている主将らしき人が気をきかせてくれた。
二人になれるところに移動すると、山口君は静かに話し始めた。
「応援来てくれたんだね」
「うん、途中からだけど」
「俺………●●ちゃんに成長したところ見せられたかな?」
「成長どころか進化だよ!」
大袈裟ではなく本当にそう思った。
「それじゃあ……」
約束、覚えているよ。
認めたら名前で呼ぶって。
「……忠君」
だけど、それよりも私には伝えたいことがある。
「聞いてほしいことがあるの。私ね忠君のことが好き。小学生のときからずっと。だから、私と……」
「待って、その先は俺に言わせて」
私の言葉を遮った忠君は、真剣な顔付きをしていた。
「俺も小学生のときから●●ちゃんのことが好きでした。今も好きです。俺と………俺と付き合ってください」
「はい、よろしくお願いします!」
その後はミーティングがあるから、と余韻に浸る時間はなかったけど、これからゆっくりと二人の時間を作っていけば良い。
初恋は実らないなんて言うけど、見事実ったよ。
ーーFinーー
