〜第一章〜 私の専属へアスタイリスト
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「おはよー●●」
「旭!おはよー!」
後夜祭の告白大会をきっかけに付き合い始めた私たち。
必然と呼び方も変わった。
「あれ、ウィッグ取ったんだな」
「うん、だってアレ借り物だしね」
それに旭が私の髪が好きだって話を聞いたから、紛い物を付けるのもどうかと思って。
「そう言えば、春高の代表決定戦の日にちが分かったぞ」
「いついつ?応援に行く!」
「10月の───」
「あ、その日は志望校のオープンキャンパスがある……」
他にも候補日はあるけど、生憎その日しか行ける日がない。
でも、どっちが大切かだなんて分かりきっている。
「応え…」
「オープンキャンパス優先しなよ」
「え」
応援に行くと言いかけたところ、旭にオープンキャンパスを優先するように言われてしまった。
そんなに応援に来て欲しくないの?
そうだよね、プレッシャーになるって前に言ってたもんね。
「絶対に良い結果報告するから、●●も自分のことに専念してくれ」
「……分かった」
そうか、もうプレッシャーに負ける旭はいないんだね。
それなら旭の言う通り私は私のことに専念するよ。
ーーーー
オープンキャンパス当日。
正直旭の試合が気になってそれどころではなかった。
だけど、キャンパス内に入るとパンフレットやWebサイトだけでは分からなかった学校の特徴や雰囲気を、よりリアルに感じた。
夢に向かって学ぶ場所。
説明会では、教育方針、カリキュラム、設置学科、授業内容、就職状況、留学、入試方法などを学校紹介映像を見ながら説明を受けた。
私、ここの大学に行きたい。
まだ具体的な将来の夢はないけど、何故かそう思った。
説明会の後はキャンパスツアーで学内の施設や設備を見学して回った。
そんなときに旭から“優勝したぞ”と連絡が入った。
よかった、本当によかった。
帰ったら労いの言葉でもかけないと。
それから、私の進路が決まったことも話したい、そう思った。
ーーーー
帰宅後、お互いが落ち着いた時間帯に私は旭に電話をかけた。
呼び出し音は直ぐに終わり、旭の声が聞こえた。
「優勝おめでとう!お疲れ様!旭たちなら絶対に勝つと思ってたよ!本選はいつ頃?会場は?」
“おいおい、いっぺんに喋りすぎ。落ち着けよ”
いけない。興奮のあまり先走ってしまった。
“正確な日にちは分からないけど1月らしい。会場は東京”
「東京……」
私は咄嗟にスマホのマップで宮城から東京までの距離を調べた。
誤差はあるけど電車で1時間半から2時間かかる。
気軽に応援に行ける距離じゃない。
「ちょっと遠いね」
“無理はしなくて良いからな”
少し暗い雰囲気になってしまい、オープンキャンパスの話は出来なかった。
「旭!おはよー!」
後夜祭の告白大会をきっかけに付き合い始めた私たち。
必然と呼び方も変わった。
「あれ、ウィッグ取ったんだな」
「うん、だってアレ借り物だしね」
それに旭が私の髪が好きだって話を聞いたから、紛い物を付けるのもどうかと思って。
「そう言えば、春高の代表決定戦の日にちが分かったぞ」
「いついつ?応援に行く!」
「10月の───」
「あ、その日は志望校のオープンキャンパスがある……」
他にも候補日はあるけど、生憎その日しか行ける日がない。
でも、どっちが大切かだなんて分かりきっている。
「応え…」
「オープンキャンパス優先しなよ」
「え」
応援に行くと言いかけたところ、旭にオープンキャンパスを優先するように言われてしまった。
そんなに応援に来て欲しくないの?
そうだよね、プレッシャーになるって前に言ってたもんね。
「絶対に良い結果報告するから、●●も自分のことに専念してくれ」
「……分かった」
そうか、もうプレッシャーに負ける旭はいないんだね。
それなら旭の言う通り私は私のことに専念するよ。
ーーーー
オープンキャンパス当日。
正直旭の試合が気になってそれどころではなかった。
だけど、キャンパス内に入るとパンフレットやWebサイトだけでは分からなかった学校の特徴や雰囲気を、よりリアルに感じた。
夢に向かって学ぶ場所。
説明会では、教育方針、カリキュラム、設置学科、授業内容、就職状況、留学、入試方法などを学校紹介映像を見ながら説明を受けた。
私、ここの大学に行きたい。
まだ具体的な将来の夢はないけど、何故かそう思った。
説明会の後はキャンパスツアーで学内の施設や設備を見学して回った。
そんなときに旭から“優勝したぞ”と連絡が入った。
よかった、本当によかった。
帰ったら労いの言葉でもかけないと。
それから、私の進路が決まったことも話したい、そう思った。
ーーーー
帰宅後、お互いが落ち着いた時間帯に私は旭に電話をかけた。
呼び出し音は直ぐに終わり、旭の声が聞こえた。
「優勝おめでとう!お疲れ様!旭たちなら絶対に勝つと思ってたよ!本選はいつ頃?会場は?」
“おいおい、いっぺんに喋りすぎ。落ち着けよ”
いけない。興奮のあまり先走ってしまった。
“正確な日にちは分からないけど1月らしい。会場は東京”
「東京……」
私は咄嗟にスマホのマップで宮城から東京までの距離を調べた。
誤差はあるけど電車で1時間半から2時間かかる。
気軽に応援に行ける距離じゃない。
「ちょっと遠いね」
“無理はしなくて良いからな”
少し暗い雰囲気になってしまい、オープンキャンパスの話は出来なかった。
