〜第二章〜 私の専属ファッションスタイリスト
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~第二章〜 私の専属ファッションスタイリスト
高校を卒業してから私は宮城の大学へ、旭は東京のアパレル会社に就職した。
商業高校でも大学のデザイン科や和洋裁科でもなく、いきなりアパレルに就いたため、日々の仕事は覚えることが多くて大変だと言っていた。
私はと言うとそれなりに友達もできて、それなりに講義をこなしている。
今日だって講義の空き時間に友達と談笑。
「●●の彼氏ってどんな人?」
女子トークには欠かせない恋話。
それは大学でも例外ではない。
今までは彼氏もいなければ、好きな人もいなかった。
正確には自覚していなかっただけだけど。
でも、今回は聞き手ではなく話し手として話題に入れることが嬉しかった。
「東京でアパレルデザイナーしてるよ」
「えー!凄いね!写真ないの?」
「遠距離だから、最近撮ったのはないけど……」
私は卒業式のときに一緒に撮った写真を友達に見せた。
「この人だよ」
「ちょっと待って!隣にいるのって●●?!」
友達は私が指差した旭よりもその隣に私が写っていることに驚いていた。
「そうだよ?」
だって同じ歳だし。
「卒業写真に●●が写っているってことは彼氏タメ?老けすぎ!」
「そんなに笑わなくても……」
いや、確かに私も初めて旭と会ったときは留年した社会人だと思ったけど、旭と会ったこともない友達にそれを言われると、ちょっとだけ傷付いた。
それと同時に荒波をたてたくなくて庇えなかった自分に腹が立った。
「私の彼氏も見て、見て」
話題はいつの間にか友達の彼氏の話になっていた。