〜第一章〜 私の専属へアスタイリスト
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翌日、軽くなった頭で登校した。
別にもう東峰に髪を結んでもらう必要はないのに、彼が教室に入ってくるのをいつもの癖で待ってしまう。
噂をすれば、
「東峰、おはよー」
「おはよ………って◯◯!髪!」
東峰は私の髪を見るや否や驚いた。
そうだよね、この3年間でショートにしたことなんてなかったから。
「切っちゃった。これで東峰のお手を煩わせないね」
「いくらなんでも……」
なんで私より悲しそうな顔をしているんだろう。
「髪なんてまた伸びるよ」
「そうだけど……意外と◯◯の髪結ぶの好きだった」
えー、今さら言われても。だけどちょっと嬉しいと思う私がいたりして。
「伸びるまで待ってよ」
「その頃には卒業してるな」
そうなんだよね。
大分切っちゃったから卒業までの数ヶ月ではどうしようもない。
………あ、良いことを思い付いた。
「秘密兵器があった」
「秘密兵器?」
「文化祭当日のお楽しみに」
私は秘密兵器を用意するため、休み時間に他クラスの友達の元へ向かった。
ーーーー
文化祭当日。
私のクラスは壁一面にずらーっと様々なジャンルの漫画が並べられた。
さて、東峰は来てるかな?
「◯◯の髪が一夜にして伸びてる!!」
「ふふふ、驚いたか」
そう、秘密兵器。何を隠そうウィッグである。
髪を切る前と同じ長さ、同じ毛色のウィッグ。
ちょうど他クラスが文化祭でレンタルコスプレ衣装をやるといっていたので、ついでに用意してもらったのだ。
「さあ、東峰君。髪を結んでもらおうじゃないの」
「お、おう」
私は東峰に背を向けた。
「なんか、質感が……」
「ウィッグだもん」
「やっぱり俺は長い髪を結ぶのじゃなくて、◯◯の髪に触るのが好きだったのかもしれない」
私だって優しい手付きで結ってくれる東峰の手が好きだよ。
だけど、地毛を伸ばさないことにはそれはもうどうしようもない。
別にもう東峰に髪を結んでもらう必要はないのに、彼が教室に入ってくるのをいつもの癖で待ってしまう。
噂をすれば、
「東峰、おはよー」
「おはよ………って◯◯!髪!」
東峰は私の髪を見るや否や驚いた。
そうだよね、この3年間でショートにしたことなんてなかったから。
「切っちゃった。これで東峰のお手を煩わせないね」
「いくらなんでも……」
なんで私より悲しそうな顔をしているんだろう。
「髪なんてまた伸びるよ」
「そうだけど……意外と◯◯の髪結ぶの好きだった」
えー、今さら言われても。だけどちょっと嬉しいと思う私がいたりして。
「伸びるまで待ってよ」
「その頃には卒業してるな」
そうなんだよね。
大分切っちゃったから卒業までの数ヶ月ではどうしようもない。
………あ、良いことを思い付いた。
「秘密兵器があった」
「秘密兵器?」
「文化祭当日のお楽しみに」
私は秘密兵器を用意するため、休み時間に他クラスの友達の元へ向かった。
ーーーー
文化祭当日。
私のクラスは壁一面にずらーっと様々なジャンルの漫画が並べられた。
さて、東峰は来てるかな?
「◯◯の髪が一夜にして伸びてる!!」
「ふふふ、驚いたか」
そう、秘密兵器。何を隠そうウィッグである。
髪を切る前と同じ長さ、同じ毛色のウィッグ。
ちょうど他クラスが文化祭でレンタルコスプレ衣装をやるといっていたので、ついでに用意してもらったのだ。
「さあ、東峰君。髪を結んでもらおうじゃないの」
「お、おう」
私は東峰に背を向けた。
「なんか、質感が……」
「ウィッグだもん」
「やっぱり俺は長い髪を結ぶのじゃなくて、◯◯の髪に触るのが好きだったのかもしれない」
私だって優しい手付きで結ってくれる東峰の手が好きだよ。
だけど、地毛を伸ばさないことにはそれはもうどうしようもない。