猛暑とエアコン
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ピンポーン
ようやくインターホンが鳴った。
私は勢いよく扉を開けた。
「貴大!遅い!」
「わりぃ」
貴大の手にはどこかのケーキ屋のロゴが入った箱を持っていた。
「なにその箱」
「まあまあ、ひとまず上がるな」
リビングに入ると、私と貴大は向かい合うように座った。
私の心配など他所にどこをうろついていたのか。
「●●さん」
「は、はい」
驚いた。急にさん付けで呼んでくるんだもん。
「先ずはごめんなさい」
「!!」
「待て待て、最後まで話しを聞けって」
咳払いをしてかしこまる貴大。
ごめんなさい、が全てを物語っている。これ以上何を聞けと言うのか。
「次会うときまでにホワイト勤めって言ったけど、あれは実現していません。ごめんなさい」
それはなんとなく察していた。
「だけど俺…………●●とお腹の子のためにちゃんと仕事見つけるから。だから俺と結婚してくれませんか 」
「してくれるの……?」
仕事もろくに探してこない貴大だからてっきり堕ろせ、と。責任取れないって言われるかと思っていた。
「え、むしろ土下座してもお願いしたいくらいなんですけど」
当然だろ、と言う貴大。
「私も……私も貴大と結婚したい!」
「ありがとう!絶対に幸せにするからな!そうだ、これ。食おうぜ」
箱から出したのは「祝☆プロポーズ大成功」と書かれたチョコプレートが乗った4号サイズのデコレーションケーキ。
本人はスポンジよりシュークリームの方が好きだって昔言っていたのに。
チョコプレートが乗せられなかったのかな。
それにしても断られたらどうしたんだろう。
そんなことを考えながら、私はケーキを取り分けた。
「美味しいね」
「おう」
猛暑とエアコンが私の運命を変えたけど、後悔はしていない。
知り合ってから7年、居候期間3週間、付き合った日数0日。
私は今、幸せです。
ーーFinーー
ようやくインターホンが鳴った。
私は勢いよく扉を開けた。
「貴大!遅い!」
「わりぃ」
貴大の手にはどこかのケーキ屋のロゴが入った箱を持っていた。
「なにその箱」
「まあまあ、ひとまず上がるな」
リビングに入ると、私と貴大は向かい合うように座った。
私の心配など他所にどこをうろついていたのか。
「●●さん」
「は、はい」
驚いた。急にさん付けで呼んでくるんだもん。
「先ずはごめんなさい」
「!!」
「待て待て、最後まで話しを聞けって」
咳払いをしてかしこまる貴大。
ごめんなさい、が全てを物語っている。これ以上何を聞けと言うのか。
「次会うときまでにホワイト勤めって言ったけど、あれは実現していません。ごめんなさい」
それはなんとなく察していた。
「だけど俺…………●●とお腹の子のためにちゃんと仕事見つけるから。だから俺と結婚してくれませんか 」
「してくれるの……?」
仕事もろくに探してこない貴大だからてっきり堕ろせ、と。責任取れないって言われるかと思っていた。
「え、むしろ土下座してもお願いしたいくらいなんですけど」
当然だろ、と言う貴大。
「私も……私も貴大と結婚したい!」
「ありがとう!絶対に幸せにするからな!そうだ、これ。食おうぜ」
箱から出したのは「祝☆プロポーズ大成功」と書かれたチョコプレートが乗った4号サイズのデコレーションケーキ。
本人はスポンジよりシュークリームの方が好きだって昔言っていたのに。
チョコプレートが乗せられなかったのかな。
それにしても断られたらどうしたんだろう。
そんなことを考えながら、私はケーキを取り分けた。
「美味しいね」
「おう」
猛暑とエアコンが私の運命を変えたけど、後悔はしていない。
知り合ってから7年、居候期間3週間、付き合った日数0日。
私は今、幸せです。
ーーFinーー
8/8ページ