はいチーズ
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文化祭の翌週に行われた男子バレー代表決定戦。
青葉城西はインターハイで勝ったはずの烏野高校に負けた。
そして、貴大先輩は言っていた通り引退した。
これからは大学受験に向けて勉強を頑張るらしい。
本当かどうかは知らないけどね。
だって、私とテスト勉強をしたとき、質問に答えられなかったし、自分自身の勉強もしていなかったから。
ーーーー
ある日、貴大先輩の補習授業が終わるのを昇降口で待っていた。
引退した3年生は授業終わりに受験対策の補習に参加することになっている。
しかも通常の部活が終わるくらいまでみっちりと。
そんな疲れているであろう先輩に、部活でお菓子を作った日には渡すために、こうして待つようになった。
ちなみに、今日はシュトーレン。
クリスマスに食べられている伝統的なお菓子。
この時期にぴったりだ。
可愛くラッピングされた袋を見るとニヤける。
早く先輩来ないかなー。
やがて、昇降口の方が騒がしくなってきた。
ゾロゾロと3年生が出てくる。
その中でも頭一つ抜きん出た男子生徒。
「貴大先輩、お疲れ様です!」
「おー●●ちゃん。最近は日が沈むの早くなってきたから、早く帰りなよ」
「でも……これ、渡したくて」
そう言ってラッピングされたシュトーレンを差し出す。
先輩は何かを察したのか、友達を先に帰して2人きりになるようにしてくれた。
「よかったんですか?一緒に帰らなくて」
渡したら私も直ぐに帰ろうと思っていたのに。
「ん〜、なんか●●ちゃんが話したそうにしてたから?」
「えっ……」
私って、そんな顔していたの?
「それにしても、もう時期卒業式だな」
「そう……ですね……」
あと3ヶ月、冬休みで会えない期間を考えたら2ヶ月を切る。
本当にあっという間である。
「なんだ、寂しいのか」
「寂しいですよ」
「お、やけに素直。そんな●●ちゃんには俺の第2ボタンの先行予約受け付けるよ?」
さっきまでは空気読みすぎて驚いたのに、今度はニカッと空気を読めずに笑う先輩に苛立ちを覚えた。
「はぁ〜……」
ため息が出る。
「ボタンは別にいらないです……」
後から見返したら忘れてしまうかもしれないボタンよりも、私は写真に収めたかった。
そして、最後くらいは……卒業式のときはまともな顔で写りたい。
青葉城西はインターハイで勝ったはずの烏野高校に負けた。
そして、貴大先輩は言っていた通り引退した。
これからは大学受験に向けて勉強を頑張るらしい。
本当かどうかは知らないけどね。
だって、私とテスト勉強をしたとき、質問に答えられなかったし、自分自身の勉強もしていなかったから。
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ある日、貴大先輩の補習授業が終わるのを昇降口で待っていた。
引退した3年生は授業終わりに受験対策の補習に参加することになっている。
しかも通常の部活が終わるくらいまでみっちりと。
そんな疲れているであろう先輩に、部活でお菓子を作った日には渡すために、こうして待つようになった。
ちなみに、今日はシュトーレン。
クリスマスに食べられている伝統的なお菓子。
この時期にぴったりだ。
可愛くラッピングされた袋を見るとニヤける。
早く先輩来ないかなー。
やがて、昇降口の方が騒がしくなってきた。
ゾロゾロと3年生が出てくる。
その中でも頭一つ抜きん出た男子生徒。
「貴大先輩、お疲れ様です!」
「おー●●ちゃん。最近は日が沈むの早くなってきたから、早く帰りなよ」
「でも……これ、渡したくて」
そう言ってラッピングされたシュトーレンを差し出す。
先輩は何かを察したのか、友達を先に帰して2人きりになるようにしてくれた。
「よかったんですか?一緒に帰らなくて」
渡したら私も直ぐに帰ろうと思っていたのに。
「ん〜、なんか●●ちゃんが話したそうにしてたから?」
「えっ……」
私って、そんな顔していたの?
「それにしても、もう時期卒業式だな」
「そう……ですね……」
あと3ヶ月、冬休みで会えない期間を考えたら2ヶ月を切る。
本当にあっという間である。
「なんだ、寂しいのか」
「寂しいですよ」
「お、やけに素直。そんな●●ちゃんには俺の第2ボタンの先行予約受け付けるよ?」
さっきまでは空気読みすぎて驚いたのに、今度はニカッと空気を読めずに笑う先輩に苛立ちを覚えた。
「はぁ〜……」
ため息が出る。
「ボタンは別にいらないです……」
後から見返したら忘れてしまうかもしれないボタンよりも、私は写真に収めたかった。
そして、最後くらいは……卒業式のときはまともな顔で写りたい。