はいチーズ
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インターハイ予選2日目は烏野高校、泉石高校を倒し決勝に進んだ。
だけど、決勝の相手である白鳥沢高校は強豪校らしく、悔しくもストレート負けした。
その話をチヨリと学校のプール掃除をしながらした。
ちなみに、私たちが掃除をさせられているのは、部活が休みだったから。
私たち以外にも他数名の1年生の生徒がいるけれど、不本意である。
水泳部が掃除しなさいよ、と何度思ったことか。
「決勝まで行ったのに惜しかったんだー」
「そうなの!だけど、春高目指すみたいだから、引退はまだしないみたい」
「なら、もう少しだけ貴大先輩の部活姿が見られるね」
「本当にそれは助かる!」
デッキブラシにもたれ掛かりながらお喋りに花を咲かせていると、
「2人とも真面目にやってよ!」
「キャッ!」
「冷たっ!」
注意と共に降ってきた冷たい水。
喋りに夢中になりすぎて掃除の手が止まっていたらしく、一緒に掃除をしていた他クラスの女子に水をかけられてしまった。
「いくらなんでも水かけるのはやりすぎじゃない?」
体操服の端を絞ると結構な水が滴った。
「文句言う前に手を動かす!」
女子生徒はこちらにホースを向けながら言った。
「はい……」
これ以上口答えすると、また水をかけられるかもしれない。
私はチヨリと濡れたままプール掃除を再開した。
途中何度か滑って尻もちをついたけれど、なんとかプールの底の苔だか、よく分からないヘドロのようなものを除去できた。
終わる頃には、すっかり夕焼け空。
「疲れたね〜」
「●●、転びすぎ。水かけられなくても結局濡れてたね」
「あはは……。もう着替えるの面倒だからこのまま帰ろうかな」
そんなに寒くないし、むしろちょうどいい気温だ。
「私は着替えてくるね」
「じゃあ、荷物持って校門で待ってる」
チヨリを見送ると、一足先に校門へ向かった。
ーーーー
スマホを弄りながら校門にもたれかかって待っていると、外練習でジョギングをしていた生徒たちが続々と帰ってきた。
その中でも一際目立つ長身の軍団。
男子バレー部だ。
私の目は自然と貴大先輩を探していた。
……あ、いた!
「貴大先輩!完走後に1枚どうですか?」
ゴールして息を整えている先輩にさっそく絡みに行った。
「●●ちゃんか。なんだ、その一杯やっていくか、みたいなノリ」
「まあまあ」
いつもみたいにインカメに設定し直していると、
「あ、ごめん。今日はやめとく」
「えっ……」
貴大先輩は私から視線をそらしながら言った。
「あー……、別に●●ちゃんが悪いとか、写真を撮るのが嫌だとかじゃないけど、今日は、な?」
分かるよな、と言わんばかりの貴大先輩。
な?と言われても。
それから先輩は再度ごめんな、と謝りながら他の部員と部室の方へ走っていってしまった。
「……」
呆然と佇んでいると、着替え終わったチヨリがやってきた。
「●●ー!お待たせ!」
「チヨリ……」
チヨリは私を見てギョッとしたかと思えば、気まずそうに言ってきた。
「やっぱり●●も着替えた方が良かったんじゃない?」
「なんで?」
「だって……」
チヨリは上から下まで私を見る。
「下着、透けてるよ」
「あっ……」
気にしていなかったけど、体操服が乾いていなかったようだ。
だから貴大先輩は写真を断ったんだ。
透けた姿の写真が残らないように。
それなのに私ときたら勝手にショックを受けて。
恥ずかしい……。
結局チヨリを待たせて着替えに戻った。
だけど、決勝の相手である白鳥沢高校は強豪校らしく、悔しくもストレート負けした。
その話をチヨリと学校のプール掃除をしながらした。
ちなみに、私たちが掃除をさせられているのは、部活が休みだったから。
私たち以外にも他数名の1年生の生徒がいるけれど、不本意である。
水泳部が掃除しなさいよ、と何度思ったことか。
「決勝まで行ったのに惜しかったんだー」
「そうなの!だけど、春高目指すみたいだから、引退はまだしないみたい」
「なら、もう少しだけ貴大先輩の部活姿が見られるね」
「本当にそれは助かる!」
デッキブラシにもたれ掛かりながらお喋りに花を咲かせていると、
「2人とも真面目にやってよ!」
「キャッ!」
「冷たっ!」
注意と共に降ってきた冷たい水。
喋りに夢中になりすぎて掃除の手が止まっていたらしく、一緒に掃除をしていた他クラスの女子に水をかけられてしまった。
「いくらなんでも水かけるのはやりすぎじゃない?」
体操服の端を絞ると結構な水が滴った。
「文句言う前に手を動かす!」
女子生徒はこちらにホースを向けながら言った。
「はい……」
これ以上口答えすると、また水をかけられるかもしれない。
私はチヨリと濡れたままプール掃除を再開した。
途中何度か滑って尻もちをついたけれど、なんとかプールの底の苔だか、よく分からないヘドロのようなものを除去できた。
終わる頃には、すっかり夕焼け空。
「疲れたね〜」
「●●、転びすぎ。水かけられなくても結局濡れてたね」
「あはは……。もう着替えるの面倒だからこのまま帰ろうかな」
そんなに寒くないし、むしろちょうどいい気温だ。
「私は着替えてくるね」
「じゃあ、荷物持って校門で待ってる」
チヨリを見送ると、一足先に校門へ向かった。
ーーーー
スマホを弄りながら校門にもたれかかって待っていると、外練習でジョギングをしていた生徒たちが続々と帰ってきた。
その中でも一際目立つ長身の軍団。
男子バレー部だ。
私の目は自然と貴大先輩を探していた。
……あ、いた!
「貴大先輩!完走後に1枚どうですか?」
ゴールして息を整えている先輩にさっそく絡みに行った。
「●●ちゃんか。なんだ、その一杯やっていくか、みたいなノリ」
「まあまあ」
いつもみたいにインカメに設定し直していると、
「あ、ごめん。今日はやめとく」
「えっ……」
貴大先輩は私から視線をそらしながら言った。
「あー……、別に●●ちゃんが悪いとか、写真を撮るのが嫌だとかじゃないけど、今日は、な?」
分かるよな、と言わんばかりの貴大先輩。
な?と言われても。
それから先輩は再度ごめんな、と謝りながら他の部員と部室の方へ走っていってしまった。
「……」
呆然と佇んでいると、着替え終わったチヨリがやってきた。
「●●ー!お待たせ!」
「チヨリ……」
チヨリは私を見てギョッとしたかと思えば、気まずそうに言ってきた。
「やっぱり●●も着替えた方が良かったんじゃない?」
「なんで?」
「だって……」
チヨリは上から下まで私を見る。
「下着、透けてるよ」
「あっ……」
気にしていなかったけど、体操服が乾いていなかったようだ。
だから貴大先輩は写真を断ったんだ。
透けた姿の写真が残らないように。
それなのに私ときたら勝手にショックを受けて。
恥ずかしい……。
結局チヨリを待たせて着替えに戻った。