はいチーズ
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
通常授業が始まって数日。
例の彼とはあれ以来会えていない。
そもそも他学年との交流がないからだ。
そう思っていたとき、
「●●は部活どうする?今日の午後に部活紹介あるじゃん?」
部活紹介……?
「それだ!」
「え、どれ?」
部活に入れば他学年と交流できる。
しかも、あの先輩はジャージを着ていたから運動部に違いない。
「よく分かんないけど、高校では文化部にする?」
「あ……」
忘れていた。
自分が運動音痴だと言うことに。
中学の時に団体競技に所属したせいで、散々チームメイトの足を引っ張り白い目で見られた。
だから、高校では帰宅部か文化部に入ろうかな、とチヨリに愚痴をこぼしていたっけ。
今更ながら運動神経のなさに泣けてくる。
ーーーー
体育館に集められた1年生。
『今から部活紹介を始める。これを参考に仮入部の紙に記入するように!』
学年主任が言い終えると、ステージ上にジャージを着た先輩たちが整列した。
「こんにちは、僕たちは────」
一生懸命説明やデモンストレーションをしている先輩には申し訳ないけれど、私はそんなことより例の先輩がいないかを探していた。
特にスリッパの色に注意を払った。
ぶつかったときは意識していなかったから分からなかったけど、うちの学校は学年によってスリッパと体操服の学年カラーが違う。
せめて学年だけでも知りたい。
続々と部活紹介が行われ、終盤に差し掛かった頃。
「はーい、こんにちはー!男子バレー部です」
長身の男性が挨拶をしてきた。
一瞬、その爽やかな声に意識が向いてしまったけれど、気を取り直して他の部員の顔を見ていくと、
「ぁ……」
思わず小さく声が漏れた。
だって、ついに例の彼を見つけたから。
なるほど、男子バレー部か。
しかも3年生。
でも、女子バレー部には入れる気がしないし……。
どうしたものかと落ち込んでいると、
「女子もマネージャー募集しているから、来てね!」
その説明に心が躍った。
私にもチャンスがある、と。
部活紹介が終わった後、チヨリは部活のことよりも、格好良い先輩がいた、とはしゃいでいた。
「男子バレー部の1番のユニフォームを着てた先輩!めっちゃタイプ!●●は誰か気になる人いた?」
「私は……」
ピンクがかった茶髪に個性的な前髪、1番の先輩にも負けず劣らずの長身、背番号3番の彼。
だけど、
「内緒っ!」
まだチヨリには教えない。
この気持ちに名前が付いていないから。
ただ、チヨリもバレー部の先輩のことを格好良いって思ったのなら好都合。
彼女を誘って部活見学に行こうかな。
例の彼とはあれ以来会えていない。
そもそも他学年との交流がないからだ。
そう思っていたとき、
「●●は部活どうする?今日の午後に部活紹介あるじゃん?」
部活紹介……?
「それだ!」
「え、どれ?」
部活に入れば他学年と交流できる。
しかも、あの先輩はジャージを着ていたから運動部に違いない。
「よく分かんないけど、高校では文化部にする?」
「あ……」
忘れていた。
自分が運動音痴だと言うことに。
中学の時に団体競技に所属したせいで、散々チームメイトの足を引っ張り白い目で見られた。
だから、高校では帰宅部か文化部に入ろうかな、とチヨリに愚痴をこぼしていたっけ。
今更ながら運動神経のなさに泣けてくる。
ーーーー
体育館に集められた1年生。
『今から部活紹介を始める。これを参考に仮入部の紙に記入するように!』
学年主任が言い終えると、ステージ上にジャージを着た先輩たちが整列した。
「こんにちは、僕たちは────」
一生懸命説明やデモンストレーションをしている先輩には申し訳ないけれど、私はそんなことより例の先輩がいないかを探していた。
特にスリッパの色に注意を払った。
ぶつかったときは意識していなかったから分からなかったけど、うちの学校は学年によってスリッパと体操服の学年カラーが違う。
せめて学年だけでも知りたい。
続々と部活紹介が行われ、終盤に差し掛かった頃。
「はーい、こんにちはー!男子バレー部です」
長身の男性が挨拶をしてきた。
一瞬、その爽やかな声に意識が向いてしまったけれど、気を取り直して他の部員の顔を見ていくと、
「ぁ……」
思わず小さく声が漏れた。
だって、ついに例の彼を見つけたから。
なるほど、男子バレー部か。
しかも3年生。
でも、女子バレー部には入れる気がしないし……。
どうしたものかと落ち込んでいると、
「女子もマネージャー募集しているから、来てね!」
その説明に心が躍った。
私にもチャンスがある、と。
部活紹介が終わった後、チヨリは部活のことよりも、格好良い先輩がいた、とはしゃいでいた。
「男子バレー部の1番のユニフォームを着てた先輩!めっちゃタイプ!●●は誰か気になる人いた?」
「私は……」
ピンクがかった茶髪に個性的な前髪、1番の先輩にも負けず劣らずの長身、背番号3番の彼。
だけど、
「内緒っ!」
まだチヨリには教えない。
この気持ちに名前が付いていないから。
ただ、チヨリもバレー部の先輩のことを格好良いって思ったのなら好都合。
彼女を誘って部活見学に行こうかな。