猛暑とエアコン
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~猛暑とエアコン~
非常事態発生。猛暑の中、家のエアコンが壊れた。
急いで修理を依頼すると3週間も先になると言われた。
3週間もエアコンなしで生活しろと。無理無理。
昼間は仕事に行っていたり、商業施設で涼んだりと凌げるが、夜は確実に死ぬ。
さて、どうしたものか。
そう言えば……。
私はスマホのメッセージアプリをスライドさせ、お目当ての人物を探した。
電話マークを押すと着信音が数回鳴った後に男性の声が聞こえた。
“はい”
「あ、貴大?」
“おう、久しぶり。電話どうした?”
そう、電話の相手は花巻貴大。
私の家から比較的近い場所に住んでいる。
貴大とは大学時代に同じサークル仲間だった。
サークルの合宿と言う名のお泊まり会では、お互い男女とも思わず雑魚寝した仲。
「実はかくかくしかじかになって、貴大ってまだあのアパートに住んでる?良ければエアコン直るまで住まわせて欲しいんだけど」
“なるほど四角いムーブね。いいぜ”
「やったー!ありがとう!」
その日のうちに荷物を運ぶことにした。
しかも、ちょうど貴大も休みだと言うので手伝ってもらうことに。
「荷物これだけか?」
「うん、ありがとう。本当に至れり尽くせりだよ」
「俺と●●の仲だろ」
なんてウインクする貴大。
大学時代から何も変わっていなくて安心する。
私の荷物を乗せた車は貴大の運転によって目的地へと向かう。
卒業してから4年。何度かサークルメンバーとで集まったことはあるが、二人きりで会うことはなかった。
「仕事は順調?確か広告代理店だっけ?」
「あーそれなんだけどな、今転職活動中。んで、決まってないのに退職届出して有給消化してる訳なんですわ」
「え!大変な時期にごめんね」
貴大てやつは、自分が大変な時期なのに私には優しくしてくれるなんて。
そうこうしているうちにアパートへ到着。
ワンルームの部屋は決して広くはないが、逆にこのくらいの方が落ち着く。
こうして私の短い居候生活が始まった。
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