~第二章~ モリブデンとハロゲン
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タンタルを見届けるとネオンも来た方へと戻った。
「確かこの辺に」
クロムを隠した草むらを探すと、地鳴りのような音が聞こえてきた。
ようやく見つけたクロムは呑気に寝ていた。
地鳴りのような音はどうやらクロムのイビキだった。
「おい、起きろ」
足で乱暴に頭を小突く。
「ん、ん〜ふぁ〜よく寝た……あ、ネオン?」
「お前は本当に呑気だな」
「なんか、ネオン疲れてないか?」
「クロムが寝ている間に色々あったからな」
「あ、そう言えばモリブデンは?」
「狩猟は中断だ。外へ出るぞ」
「なんか分かんないけどラッキー」
鼻歌を歌いながら外へ向かうクロムに若干の苛立ちを覚えながら、ネオンも後を追いかけた。
森の外へ出ると、既に籠にモリブデンを入れている生徒がチラホラといた。
「やあ、来たか」
ネオンとクロムを見つけたタンタルは2人に話しかけた。
「2人にはモリブデンの羽を渡しておく」
真っ白で綺麗な羽。
「呪文は他の生徒たちを集めてから教える」
そう言うとタンタルは小さな角笛を取り出して吹いた。
小さな音なのに、何故かしっかりと耳に入ってくる音。
ほどなくして全ての生徒たちがタンタルの周りに集まった。
「全員いるな。今から呪文を教える」
タンタルは周りを見渡し、モリブデンの入った籠に向かって唱えた。
「come wing!籠を我が元へ」
すると、生徒が持っていた鳥籠がたちまち浮き上がり、タンタルの元へと飛んできた。
「このように対象物を風に運ばせるイメージだ。時間がないから練習は各自でやってくれ。また今回モリブデンの捕獲に失敗したものは後日補習があると思え。では、解散!」
生徒たちは箒に跨り散り散りになって空を飛んでいった。
「なあ、クロム」
「なんだ?」
「このあと、練習に付き合ってくれないか?」
dissolveが発動しなったのは対象物の相違のせい。
しかし、自分が未熟なのは間違いない。
ネオンはもっと強くならねばならない、そんな覚悟からの発言だった。
それに対し、
「そんなの、当たり前だろ!dissolveのコツを教えるって約束もしていたし」
クロムは胸をドーンと叩いた。
「そうだったな」
ネオンがバイトの時間になるまで、2人で魔法の練習をした。
「確かこの辺に」
クロムを隠した草むらを探すと、地鳴りのような音が聞こえてきた。
ようやく見つけたクロムは呑気に寝ていた。
地鳴りのような音はどうやらクロムのイビキだった。
「おい、起きろ」
足で乱暴に頭を小突く。
「ん、ん〜ふぁ〜よく寝た……あ、ネオン?」
「お前は本当に呑気だな」
「なんか、ネオン疲れてないか?」
「クロムが寝ている間に色々あったからな」
「あ、そう言えばモリブデンは?」
「狩猟は中断だ。外へ出るぞ」
「なんか分かんないけどラッキー」
鼻歌を歌いながら外へ向かうクロムに若干の苛立ちを覚えながら、ネオンも後を追いかけた。
森の外へ出ると、既に籠にモリブデンを入れている生徒がチラホラといた。
「やあ、来たか」
ネオンとクロムを見つけたタンタルは2人に話しかけた。
「2人にはモリブデンの羽を渡しておく」
真っ白で綺麗な羽。
「呪文は他の生徒たちを集めてから教える」
そう言うとタンタルは小さな角笛を取り出して吹いた。
小さな音なのに、何故かしっかりと耳に入ってくる音。
ほどなくして全ての生徒たちがタンタルの周りに集まった。
「全員いるな。今から呪文を教える」
タンタルは周りを見渡し、モリブデンの入った籠に向かって唱えた。
「come wing!籠を我が元へ」
すると、生徒が持っていた鳥籠がたちまち浮き上がり、タンタルの元へと飛んできた。
「このように対象物を風に運ばせるイメージだ。時間がないから練習は各自でやってくれ。また今回モリブデンの捕獲に失敗したものは後日補習があると思え。では、解散!」
生徒たちは箒に跨り散り散りになって空を飛んでいった。
「なあ、クロム」
「なんだ?」
「このあと、練習に付き合ってくれないか?」
dissolveが発動しなったのは対象物の相違のせい。
しかし、自分が未熟なのは間違いない。
ネオンはもっと強くならねばならない、そんな覚悟からの発言だった。
それに対し、
「そんなの、当たり前だろ!dissolveのコツを教えるって約束もしていたし」
クロムは胸をドーンと叩いた。
「そうだったな」
ネオンがバイトの時間になるまで、2人で魔法の練習をした。