~第二章~ モリブデンとハロゲン
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三限目の授業は狩猟。
魔法を唱えるためは妖精や魔法動物の体の一部を必要とするものがある。
魔法薬で唱える呪文との違いは、魔法薬は使えば薬品が減っていくけれど、妖精などの体の一部は身につけている限り、際限なくその魔法を使うことができる。
そのための狩猟なのだ。
一見簡単そうに見えて、そのターゲットとなる相手に寄っては難易度が跳ね上がる。
「タンタル・タングステンだ、よろしく」
いかにも体育会系の容姿のタンタルは箒を片手に自己紹介をした。
「今日はモリブデンと言う鳥の狩猟だ。先日の授業で説明を受けていると思うが、やつはジルカロイの森に生息している。では、まず狩り場に向かおうか。私が先導するから付いてきなさい。着いた生徒から狩猟を開始してくれ」
「先生、質も……」
「では、行くぞ!」
一方的に説明をしたタンタルは徒たちの質問など一切無視をし、飛び立っていった。
「ネオン、俺たちも行こうぜ!」
「ああ」
2人はタンタルに続いて箒に跨り、空を飛んだ。
箒にも特性がある。
例えばネオンの箒はトリッキーな動きを可能にするテクニック型。
一方クロムの箒はパワー型。一言で言えば丈夫。
箒の扱いが雑なクロムにとっては丁度良いのかもしれない。
スピード型ではない2人はみるみるうちにタンタルとの距離を離される。
しかし、他の生徒たちの後を追うことによって、なんとか目的地のジルカロイの森へ到着した。
着いた者から狩猟を開始して良いと言われていたが、一向に森へ入ろうとしない生徒たち。
みんな恐れているのだ。
この禍々しい瘴気を放つ森に。
「まだ、この狩り場は早かったか」
タンタルは空中から生徒たちの様子を観察していると、2人の生徒がお構いなく森へと入っていった。
よっぽどの実力の持ち主なのか、それともただの……。
「バカなのか……」
答えは後者だ。
いや、正確には半分正解と言った方が正しい。
2人の生徒のうちの1人であるクロムはバカだが、ネオンはジルカロイの森の危険性を分かって入っていった。
2人が易々と入っていったからか、他の生徒たちもつられて入る。
「今年の生徒は面白いやつがいるな」
タンタルはクククッと嬉しそうに笑った。
魔法を唱えるためは妖精や魔法動物の体の一部を必要とするものがある。
魔法薬で唱える呪文との違いは、魔法薬は使えば薬品が減っていくけれど、妖精などの体の一部は身につけている限り、際限なくその魔法を使うことができる。
そのための狩猟なのだ。
一見簡単そうに見えて、そのターゲットとなる相手に寄っては難易度が跳ね上がる。
「タンタル・タングステンだ、よろしく」
いかにも体育会系の容姿のタンタルは箒を片手に自己紹介をした。
「今日はモリブデンと言う鳥の狩猟だ。先日の授業で説明を受けていると思うが、やつはジルカロイの森に生息している。では、まず狩り場に向かおうか。私が先導するから付いてきなさい。着いた生徒から狩猟を開始してくれ」
「先生、質も……」
「では、行くぞ!」
一方的に説明をしたタンタルは徒たちの質問など一切無視をし、飛び立っていった。
「ネオン、俺たちも行こうぜ!」
「ああ」
2人はタンタルに続いて箒に跨り、空を飛んだ。
箒にも特性がある。
例えばネオンの箒はトリッキーな動きを可能にするテクニック型。
一方クロムの箒はパワー型。一言で言えば丈夫。
箒の扱いが雑なクロムにとっては丁度良いのかもしれない。
スピード型ではない2人はみるみるうちにタンタルとの距離を離される。
しかし、他の生徒たちの後を追うことによって、なんとか目的地のジルカロイの森へ到着した。
着いた者から狩猟を開始して良いと言われていたが、一向に森へ入ろうとしない生徒たち。
みんな恐れているのだ。
この禍々しい瘴気を放つ森に。
「まだ、この狩り場は早かったか」
タンタルは空中から生徒たちの様子を観察していると、2人の生徒がお構いなく森へと入っていった。
よっぽどの実力の持ち主なのか、それともただの……。
「バカなのか……」
答えは後者だ。
いや、正確には半分正解と言った方が正しい。
2人の生徒のうちの1人であるクロムはバカだが、ネオンはジルカロイの森の危険性を分かって入っていった。
2人が易々と入っていったからか、他の生徒たちもつられて入る。
「今年の生徒は面白いやつがいるな」
タンタルはクククッと嬉しそうに笑った。