~第三章~ コバルトとリン
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ことは少し遡り、ネオンがやってくる数分前のこと。
カランカラン、とアルゴンのドアベルが客の入店を知らせた。
「いらっしゃいませ……おや、コバルトさん」
「ポタシさん、お久しぶりです」
ポタシはコバルトとネオンが親子だと言うことを知らないが、ネオンが何かと親の同意が必要となるときに自分を頼ってくれ、と言われていたため、何かと連絡を取っていた。
理由など詮索はしなかったが、何かしらの関係があるとは思っている。
そのため、先日のコバルトの帰還にも好意的にネオンたちを向かわせようとした。
「お時間少し良いですか?」
「勿論ですよ。ここだとなんだから、良かったら裏で聞きますよ」
ポタシはお店の入口の看板をCloseに替えて、鍵を掛けた。
「こちらへ」
裏の休憩所へのコバルトを案内すると、ポタシは腰掛けるように椅子を引いたが、
「このままで結構です」
と手で断りのジェスチャーをした。
代わりにポタシがよいしょと座る。
そして、パイプに火をつけて、すーっと吸い込んでから話を聞く姿勢を見せた。
「さあ、今日はどうしたんだね?」
「先日のジルカロイの森での出来事を存じていますか?」
「ええ、ハロゲンの様なウルフが出てモリブデンを喰っていたそうな。幸いにもそれ以外の被害は出ていないと聞いています」
ちょうどその記事が載っている新聞が机に置かれており、ポタシは視線を移した。
「今までジルカロイの森でハロゲンは見つかっていませんし、モリブデンを食べると言う話も聞いたことがない。目撃者による証言もハロゲンとは異なる」
コバルトはハロゲンの特性と、独自の調査を織り交ぜて話をした。
「それが何か?」
ふーっと口から煙を出したポタシ。
「実は、そのウルフに私は心当たりがありまして」
「ほおー心当たり、とな」
「ええ。長くなりますが、私の昔話を聞いてくれますか?」
「時間ならいくらでもありますよ」
コバルトは今から15年ほど前の話を話し始めた。
カランカラン、とアルゴンのドアベルが客の入店を知らせた。
「いらっしゃいませ……おや、コバルトさん」
「ポタシさん、お久しぶりです」
ポタシはコバルトとネオンが親子だと言うことを知らないが、ネオンが何かと親の同意が必要となるときに自分を頼ってくれ、と言われていたため、何かと連絡を取っていた。
理由など詮索はしなかったが、何かしらの関係があるとは思っている。
そのため、先日のコバルトの帰還にも好意的にネオンたちを向かわせようとした。
「お時間少し良いですか?」
「勿論ですよ。ここだとなんだから、良かったら裏で聞きますよ」
ポタシはお店の入口の看板をCloseに替えて、鍵を掛けた。
「こちらへ」
裏の休憩所へのコバルトを案内すると、ポタシは腰掛けるように椅子を引いたが、
「このままで結構です」
と手で断りのジェスチャーをした。
代わりにポタシがよいしょと座る。
そして、パイプに火をつけて、すーっと吸い込んでから話を聞く姿勢を見せた。
「さあ、今日はどうしたんだね?」
「先日のジルカロイの森での出来事を存じていますか?」
「ええ、ハロゲンの様なウルフが出てモリブデンを喰っていたそうな。幸いにもそれ以外の被害は出ていないと聞いています」
ちょうどその記事が載っている新聞が机に置かれており、ポタシは視線を移した。
「今までジルカロイの森でハロゲンは見つかっていませんし、モリブデンを食べると言う話も聞いたことがない。目撃者による証言もハロゲンとは異なる」
コバルトはハロゲンの特性と、独自の調査を織り交ぜて話をした。
「それが何か?」
ふーっと口から煙を出したポタシ。
「実は、そのウルフに私は心当たりがありまして」
「ほおー心当たり、とな」
「ええ。長くなりますが、私の昔話を聞いてくれますか?」
「時間ならいくらでもありますよ」
コバルトは今から15年ほど前の話を話し始めた。