~第三章~ コバルトとリン
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ネオンはいつものように登校し、いつものように教室の自分の席に着き、そしていつものようにクロムが挨拶をする……そんな当たり前が来ると思っていたのに。
「?」
待てどもクロムがやってこない。
そもそも教室にいない。
バカは何とやら、と言うのではないか。
胸騒ぎがする。
そのままホームルームのチャイムが鳴り、担任のシルバーが教室へ入ってきた。
「今日は残念な知らせがある」
教室内がザワザワと騒ぎ出す。
ネオンも気が気でならない。
「静かに。昨晩クロム・ビスマスが……亡くなった。人気のない裏路地で襲われて……」
ネオンは信じられなかった。
昨日までバカをやっていたクロムが死んだ。
何かの間違えではないのかと疑った。
しかし、そんなネオンの思いとは裏腹に他の生徒たちは、
「クロムが弱いからだ!」
「そうだ!俺なら返り討ちにできる!」
クロムが死んでもなお貶し始めた。
「手には空になったdissolveの小瓶が握りしめられていたそうだ」
フォローするようにシルバーは詳細を話したが、
「それはクロムが不合格になるくらいdissolveが下手だから……」
さらに刃向かうように抗議する。
ネオンは怒りを抑えきれなかった。
「下手じゃない……」
気が付いたら言い返していた。
「クロムは昨日遅くまで居残り練習をしていて、俺よりも上手くなった!お前らクラスメイトが死んだんだぞ!なぜそんな物言いしかできない!」
クラスメイトは呆気にとられていた。
それもそのはず、ネオンがこんなにも声を荒げる姿を初めて見たから。
「ちっ」
ネオンはそんな空気に耐えきれず、教室を飛び出した。
残された教室では、
「追わなくていいんすか?」
「いい……誰も追うな。誰も」
生徒の問いかけに、シルバーはそう答えた。
クロムと一番仲が良かったネオンへの配慮だ。
「?」
待てどもクロムがやってこない。
そもそも教室にいない。
バカは何とやら、と言うのではないか。
胸騒ぎがする。
そのままホームルームのチャイムが鳴り、担任のシルバーが教室へ入ってきた。
「今日は残念な知らせがある」
教室内がザワザワと騒ぎ出す。
ネオンも気が気でならない。
「静かに。昨晩クロム・ビスマスが……亡くなった。人気のない裏路地で襲われて……」
ネオンは信じられなかった。
昨日までバカをやっていたクロムが死んだ。
何かの間違えではないのかと疑った。
しかし、そんなネオンの思いとは裏腹に他の生徒たちは、
「クロムが弱いからだ!」
「そうだ!俺なら返り討ちにできる!」
クロムが死んでもなお貶し始めた。
「手には空になったdissolveの小瓶が握りしめられていたそうだ」
フォローするようにシルバーは詳細を話したが、
「それはクロムが不合格になるくらいdissolveが下手だから……」
さらに刃向かうように抗議する。
ネオンは怒りを抑えきれなかった。
「下手じゃない……」
気が付いたら言い返していた。
「クロムは昨日遅くまで居残り練習をしていて、俺よりも上手くなった!お前らクラスメイトが死んだんだぞ!なぜそんな物言いしかできない!」
クラスメイトは呆気にとられていた。
それもそのはず、ネオンがこんなにも声を荒げる姿を初めて見たから。
「ちっ」
ネオンはそんな空気に耐えきれず、教室を飛び出した。
残された教室では、
「追わなくていいんすか?」
「いい……誰も追うな。誰も」
生徒の問いかけに、シルバーはそう答えた。
クロムと一番仲が良かったネオンへの配慮だ。