〜第二章〜 近づく距離
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「お邪魔します!」
「どうぞー」
私は自室へと工君を案内した後、飲み物を用意しにキッチンへ向かった。
今日は親は出掛けていていないが、こう言うときに一人暮らしだと気遣いしなくていいのに、と思った。
別に深い意味はない。
部屋へ戻ると工君は正座して待っていた。
「足崩していいよ」
「は、はい!」
「ふふっ」
緊張で声が裏返っている。可愛い。
私はローテーブルにオレンジジュースを置いた。
「ところで、本当にうちでよかったの?」
「むしろ助かったと言うか。寮は部外者入れられないので、すみません」
「ふーん」
なるほどね。
なんだか部屋に二人きりって、あの雨の日のことを思い出す。
「ところで課題は何が残ってるの?」
「読書感想文と数学と英語です」
「課題図書は?」
「これです」
見覚えのあるタイトルの本を鞄から取り出した。
持ってきたんだ。
「あー懐かしい!私もそれで感想文書いたことあるよ」
「それなら……!」
「やらないからね」
「ちぇっ」
軽く頬を膨らませて残念がる工君。
書いたことあっても何年も前だから詳細なんて覚えていない。
覚えていてもやらないけど。
「それなら頑張るのでご褒美ください」
「いいけど、あんまり高いものはダメだよ?」
「その……あの……この間の花火のときにしてくれたやつを………今度は唇に」
「えっ……」
それって唇にキスをしてってことだよね。
「ってダメですよね。調子に乗ってすみません」
「いいよ」
「へっ?」
「だからいいよ。唇にしてあげる」
「ぅ………ぅおー!!頑張ります!!」
あの時より確実に距離が近づいている私たち。
「どうぞー」
私は自室へと工君を案内した後、飲み物を用意しにキッチンへ向かった。
今日は親は出掛けていていないが、こう言うときに一人暮らしだと気遣いしなくていいのに、と思った。
別に深い意味はない。
部屋へ戻ると工君は正座して待っていた。
「足崩していいよ」
「は、はい!」
「ふふっ」
緊張で声が裏返っている。可愛い。
私はローテーブルにオレンジジュースを置いた。
「ところで、本当にうちでよかったの?」
「むしろ助かったと言うか。寮は部外者入れられないので、すみません」
「ふーん」
なるほどね。
なんだか部屋に二人きりって、あの雨の日のことを思い出す。
「ところで課題は何が残ってるの?」
「読書感想文と数学と英語です」
「課題図書は?」
「これです」
見覚えのあるタイトルの本を鞄から取り出した。
持ってきたんだ。
「あー懐かしい!私もそれで感想文書いたことあるよ」
「それなら……!」
「やらないからね」
「ちぇっ」
軽く頬を膨らませて残念がる工君。
書いたことあっても何年も前だから詳細なんて覚えていない。
覚えていてもやらないけど。
「それなら頑張るのでご褒美ください」
「いいけど、あんまり高いものはダメだよ?」
「その……あの……この間の花火のときにしてくれたやつを………今度は唇に」
「えっ……」
それって唇にキスをしてってことだよね。
「ってダメですよね。調子に乗ってすみません」
「いいよ」
「へっ?」
「だからいいよ。唇にしてあげる」
「ぅ………ぅおー!!頑張ります!!」
あの時より確実に距離が近づいている私たち。