〜第一章〜 酔っぱらい女からアンタ
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あれから都合が合えばMSBJの試合を見に行くようになった。
サイン会付きのチケットがあれば確実にお話も出来てサインも貰えるが、懐のダメージが大きいし、完売していたりと中々購入することができない。
だけど、私は知った。
最前列の席を取れば退場するときに軽く話すことが出来るし、ホームページ記載のイベントに参加すれば選手たちと交流が出来る。
そのおかげか、佐久早聖臣が私のことを“酔っぱらい女”呼びから“お前”へと昇格した。
さらに、他のファンの子たちとの差がもう1つある。
それは初めて会った例の居酒屋さんで、度々佐久早聖臣と遭遇すると言うこと。
「今日もスパイクにレシーブ、サーブとどれも絶好調だったね」
この日も例に漏れず、私は佐久早聖臣の隣で焼き鳥を頬張る。
「他にも席空いてるのに、なんでわざわざ隣に……」
ぶつぶつ文句を言うが佐久早聖臣だって席を移動しない。
「贔屓している選手の隣が空いていて座らない理由がある?」
「……好きにしろ」
好きにも何も既に料理を食べていますけど、そんな野暮なことは言わない。
「それにしても、私が言うのもなんだけど、よくあんなことがあったのにまたこのお店に来ようと思ったね」
「お前のせいで好きな店に行けなくなるなんて、あり得ない」
「ふ~ん」
佐久早聖臣が褒める理由も分かる。
私だって佐久早聖臣に会えるから以前にここの料理が好きだからお店に通っている。
「そう言えば、あの日お金出して貰ったから、今日は私が奢るよ」
「もういいよ、お前試合のチケット相当買ってるだろ」
「あら心配してくれるの?優しい」
半同棲していた元カレと別れてから多少生活費に余裕が出てきた。
なんせ、アイツは入り浸ってくるくせに食費も家賃も光熱費も1円足りとも出さなかったから。
おまけに部屋を散らかす天才だったから、別れてから家事の負担も減り、自由時間が増えた。
だから、その浮いたお金でチケットを買い、試合を見に行ける。出費はトントン。気持ちはプラス。
「あー本当にいい日だな!」
サイン会付きのチケットがあれば確実にお話も出来てサインも貰えるが、懐のダメージが大きいし、完売していたりと中々購入することができない。
だけど、私は知った。
最前列の席を取れば退場するときに軽く話すことが出来るし、ホームページ記載のイベントに参加すれば選手たちと交流が出来る。
そのおかげか、佐久早聖臣が私のことを“酔っぱらい女”呼びから“お前”へと昇格した。
さらに、他のファンの子たちとの差がもう1つある。
それは初めて会った例の居酒屋さんで、度々佐久早聖臣と遭遇すると言うこと。
「今日もスパイクにレシーブ、サーブとどれも絶好調だったね」
この日も例に漏れず、私は佐久早聖臣の隣で焼き鳥を頬張る。
「他にも席空いてるのに、なんでわざわざ隣に……」
ぶつぶつ文句を言うが佐久早聖臣だって席を移動しない。
「贔屓している選手の隣が空いていて座らない理由がある?」
「……好きにしろ」
好きにも何も既に料理を食べていますけど、そんな野暮なことは言わない。
「それにしても、私が言うのもなんだけど、よくあんなことがあったのにまたこのお店に来ようと思ったね」
「お前のせいで好きな店に行けなくなるなんて、あり得ない」
「ふ~ん」
佐久早聖臣が褒める理由も分かる。
私だって佐久早聖臣に会えるから以前にここの料理が好きだからお店に通っている。
「そう言えば、あの日お金出して貰ったから、今日は私が奢るよ」
「もういいよ、お前試合のチケット相当買ってるだろ」
「あら心配してくれるの?優しい」
半同棲していた元カレと別れてから多少生活費に余裕が出てきた。
なんせ、アイツは入り浸ってくるくせに食費も家賃も光熱費も1円足りとも出さなかったから。
おまけに部屋を散らかす天才だったから、別れてから家事の負担も減り、自由時間が増えた。
だから、その浮いたお金でチケットを買い、試合を見に行ける。出費はトントン。気持ちはプラス。
「あー本当にいい日だな!」