〜第一章〜 酔っぱらい女からアンタ
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友人にバレーボールの試合に誘われた。
興味がないから普段は断っているが、今回はムスビィブラックジャッカルが出ると聞いてオッケーを出した。
あの佐久早聖臣の勤め先が所有するチームの試合。
会った2回ともスポーツウェアを着ていたから、もしかして……なんてね。
と、思ったのもつかの間、いたよ。
いましたとも佐久早聖臣が。
メンバー紹介で澄ました顔をして登場する佐久早聖臣。
観客席で眺めていると友達が話しかけてきた。
「まさか●●が来てくれるなんてね。サイン誰にもらうか決めておきなよ?」
「え?サイン?」
「気付かなかったの?サイン会付きのチケットだよ、それ」
へーそんなのがあるのか。
「私はやっぱり宮侑選手かな。イケメン!ただただイケメン!」
そう言えばいつも聞き流していたけど、そんなような名前の選手のことを好きと言っていた気がした。
私は………
「佐久早聖臣かな」
「え、意外!●●の元カレと180度真逆のタイプじゃん」
「あはは」
苦笑いしか出来なかった。
佐久早聖臣のことはよく知らないが、むしろ正反対のタイプだから惹かれる部分があるのかも。
え、惹かれる……?
ーーーー
試合は凄かった。
小学生みたいな感想しか出ないけど、本当に凄かった。
ルールも曖昧、テレビでたまに試合を見る程度の私でも感動するって、やはり生の試合観戦は素晴らしい。
「ほら、サイン貰いに行くよ」
「急がなくても貰えるんじゃないの?」
「侑君は取り分け人気だから、急がないとお話する時間が短くなるの!」
そう言って猛ダッシュでコートへと向かう。
さて、佐久早聖臣は……と。
比較的待ちが少なかった。
「こんにちは、初めまして」
本当は3回目だけどあえて初めまして、とニヤニヤしながら言ってみた。
本人もこんなやっかい女とまた会うとは思っていなかっただろう。
目を見開いていた。
「佐久早聖臣さん、凄かったです。私、ファンになっちゃいそうです」
言い方はふざけているが、内容は本心。
あんなに感動したのは久しぶりだった。
「あれから人様に迷惑をかけるお酒の飲み方はしていませんか?」
あら、意外と雑談をしてくれるのね。
色紙にサラサラとサインを書きながら尋ねてくれた。
「お陰さまで。部屋も綺麗になったし、今なら宅飲みできますよ」
「それはよかったですね」
別に誘っているわけではないが、自分には関係ないと言わんばかりの返事をされた。
興味がないから普段は断っているが、今回はムスビィブラックジャッカルが出ると聞いてオッケーを出した。
あの佐久早聖臣の勤め先が所有するチームの試合。
会った2回ともスポーツウェアを着ていたから、もしかして……なんてね。
と、思ったのもつかの間、いたよ。
いましたとも佐久早聖臣が。
メンバー紹介で澄ました顔をして登場する佐久早聖臣。
観客席で眺めていると友達が話しかけてきた。
「まさか●●が来てくれるなんてね。サイン誰にもらうか決めておきなよ?」
「え?サイン?」
「気付かなかったの?サイン会付きのチケットだよ、それ」
へーそんなのがあるのか。
「私はやっぱり宮侑選手かな。イケメン!ただただイケメン!」
そう言えばいつも聞き流していたけど、そんなような名前の選手のことを好きと言っていた気がした。
私は………
「佐久早聖臣かな」
「え、意外!●●の元カレと180度真逆のタイプじゃん」
「あはは」
苦笑いしか出来なかった。
佐久早聖臣のことはよく知らないが、むしろ正反対のタイプだから惹かれる部分があるのかも。
え、惹かれる……?
ーーーー
試合は凄かった。
小学生みたいな感想しか出ないけど、本当に凄かった。
ルールも曖昧、テレビでたまに試合を見る程度の私でも感動するって、やはり生の試合観戦は素晴らしい。
「ほら、サイン貰いに行くよ」
「急がなくても貰えるんじゃないの?」
「侑君は取り分け人気だから、急がないとお話する時間が短くなるの!」
そう言って猛ダッシュでコートへと向かう。
さて、佐久早聖臣は……と。
比較的待ちが少なかった。
「こんにちは、初めまして」
本当は3回目だけどあえて初めまして、とニヤニヤしながら言ってみた。
本人もこんなやっかい女とまた会うとは思っていなかっただろう。
目を見開いていた。
「佐久早聖臣さん、凄かったです。私、ファンになっちゃいそうです」
言い方はふざけているが、内容は本心。
あんなに感動したのは久しぶりだった。
「あれから人様に迷惑をかけるお酒の飲み方はしていませんか?」
あら、意外と雑談をしてくれるのね。
色紙にサラサラとサインを書きながら尋ねてくれた。
「お陰さまで。部屋も綺麗になったし、今なら宅飲みできますよ」
「それはよかったですね」
別に誘っているわけではないが、自分には関係ないと言わんばかりの返事をされた。