等身大の君
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口を受けようとしたら、グラスの口元を覆うように横からひょいっと手が伸びてきた。
その手の持ち主を見ると、
「月島君……」
電話はもう終わったのかな?
「何してるの?」
その声はとても冷たく怒っているように感じた。
「ご、ごんなさい」
何が月島君の癇に障ったのか分からなかったけれど、私は咄嗟に謝った。
「チッ、男連れかよ」
ナンパ男は舌打ちを打つと、そそくさと何処かへ行ってしまった。
男の姿が見えなくなったのを確認すると月島君は私の隣の席に座り直した。
「これ、ロングアイランドアイスティーでしょ。典型的なお持ち帰りの手口」
後で調べて知ったけど、このお酒は飲みやすくてアルコールの強さを感じさないけど、ウォッカ、ジン、テキーラ、ラム酒が使われていて、実際はかなりアルコール度数が高いお酒だったみたい。
そうとも知らずに私は、
「それなら、これを飲んだら月島君は私をお持ち帰りしてくれますか?」
なんて大胆なことを口走ってしまった。
「本気?」
私は返事の代わりにコクリと頷いた。
それに対してフッと笑ったかと思えば、
「バカなこと言ってないで、◯◯さんは大人しくこっちを飲みなよ」
と最初に月島君が注文してくれたカクテルを私の前に持ってきてくれた。
挑発したことを言ってしまって恥ずかしい。
「まあ、でも、◯◯さんがどうしてもって言うなら考えなくもない」
なんて、妖艶な笑みを浮かべてカルーアミルクを飲む月島君。
初めてのバーは私には少し刺激が強すぎたようだ。
ーーFinーー
その手の持ち主を見ると、
「月島君……」
電話はもう終わったのかな?
「何してるの?」
その声はとても冷たく怒っているように感じた。
「ご、ごんなさい」
何が月島君の癇に障ったのか分からなかったけれど、私は咄嗟に謝った。
「チッ、男連れかよ」
ナンパ男は舌打ちを打つと、そそくさと何処かへ行ってしまった。
男の姿が見えなくなったのを確認すると月島君は私の隣の席に座り直した。
「これ、ロングアイランドアイスティーでしょ。典型的なお持ち帰りの手口」
後で調べて知ったけど、このお酒は飲みやすくてアルコールの強さを感じさないけど、ウォッカ、ジン、テキーラ、ラム酒が使われていて、実際はかなりアルコール度数が高いお酒だったみたい。
そうとも知らずに私は、
「それなら、これを飲んだら月島君は私をお持ち帰りしてくれますか?」
なんて大胆なことを口走ってしまった。
「本気?」
私は返事の代わりにコクリと頷いた。
それに対してフッと笑ったかと思えば、
「バカなこと言ってないで、◯◯さんは大人しくこっちを飲みなよ」
と最初に月島君が注文してくれたカクテルを私の前に持ってきてくれた。
挑発したことを言ってしまって恥ずかしい。
「まあ、でも、◯◯さんがどうしてもって言うなら考えなくもない」
なんて、妖艶な笑みを浮かべてカルーアミルクを飲む月島君。
初めてのバーは私には少し刺激が強すぎたようだ。
ーーFinーー
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