等身大の君
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ゼミの飲み会が解散した後、二次会でカラオケに行く人がいるなか私は、
「それじゃあ、◯◯さん。行こうか」
と、月島君に連れられてバーへと向かった。
初めて入るバーは薄暗くて大人の雰囲気が漂った場所に感じた。
月島君、私と同じ年なのに何故かしっくりくると言うか……。
私と違って背が高くて大人っぽいからだろうか。
メニューを見てもよく分からない名前ばかりで、何がなんだか。
困っていると、
「マスター、カルーアミルクと、彼女には飲みやすくてフルーツを使ったカクテルをお願いします」
「かしこまりました」
慣れたように注文を済ませた月島君。
そう言う頼み方でもいいんだ。
勉強になる。
そして、月島君は相変わらずカルーアミルクなんだ。
そんなに好きなのか。
マスターの軽やかな手さばきに見入っていると、月島君のポケットの中に入っていた物が振動した。
取り出したものはスマホ。
どうやら誰かからの電話のようだ。
ディスプレイを見ると軽く舌打ちをした月島君だけと、相当重要な相手なのか、
「ちょっと、電話に出てくるね」
と、私に一言断ってお店の外へと出ていった。
一人になっちゃった。
「お待たせいたしました。カルーアミルクと、────でございます」
「あ、ありがとうございます」
マスターが二種類のカクテルを出してくれた。
カルーアミルクは聞き取れたけど、緊張をしていて私に出された方のカクテルの名前は聞き取れなかった。
聞き馴染みのない名前だったから頭に全然入って来なかった、と言う理由もあるけど。
月島君はまだ戻ってこなさそう。
先に飲んでもいいかな?
私は少しだけカクテルに口を付けた。
「美味しい」
甘くて爽やかで、そんな味わい。
チラッとマスターの方を覗くと、良かったと言わんばかりの顔で微笑んでいた。
もう一口飲もうかな。
そう思っていると、
「ねえ、そこの彼女、ひとり?」
「え?」
知らない男性客に話しかけられた。
「なーに、飲んでるの?」
「えーっと、何でしょうね?」
とぼけているのではなく、本当に知らない。
「ぷっ!面白いね。天然ちゃんかな?」
「そう言うわけでは……」
「俺のオススメのカクテル、一杯奢らせてよ」
「そんな、お気遣いなく……」
そう言っても、いいから、いいからと無理やりマスターに注文するナンパ男。
「マスター、ロングアイランドアイスティーを頼むよ」
ロングアイランドアイスティー……?
名前からして紅茶かな?
それなら飲めそう。
マスターは一瞬だけ眉をひそめたけれど、注文を拒否することができないのか、渋々といった具合で作り出した。
そして出されたカクテルは薄茶色のカクテルにグラスの縁にレモンが刺さったもの。
本当に紅茶みたい。
「さっ、遠慮しないでグッといっちゃって」
「では、お言葉に甘えて……」
私はお酒のグラスに手をかけた。
「それじゃあ、◯◯さん。行こうか」
と、月島君に連れられてバーへと向かった。
初めて入るバーは薄暗くて大人の雰囲気が漂った場所に感じた。
月島君、私と同じ年なのに何故かしっくりくると言うか……。
私と違って背が高くて大人っぽいからだろうか。
メニューを見てもよく分からない名前ばかりで、何がなんだか。
困っていると、
「マスター、カルーアミルクと、彼女には飲みやすくてフルーツを使ったカクテルをお願いします」
「かしこまりました」
慣れたように注文を済ませた月島君。
そう言う頼み方でもいいんだ。
勉強になる。
そして、月島君は相変わらずカルーアミルクなんだ。
そんなに好きなのか。
マスターの軽やかな手さばきに見入っていると、月島君のポケットの中に入っていた物が振動した。
取り出したものはスマホ。
どうやら誰かからの電話のようだ。
ディスプレイを見ると軽く舌打ちをした月島君だけと、相当重要な相手なのか、
「ちょっと、電話に出てくるね」
と、私に一言断ってお店の外へと出ていった。
一人になっちゃった。
「お待たせいたしました。カルーアミルクと、────でございます」
「あ、ありがとうございます」
マスターが二種類のカクテルを出してくれた。
カルーアミルクは聞き取れたけど、緊張をしていて私に出された方のカクテルの名前は聞き取れなかった。
聞き馴染みのない名前だったから頭に全然入って来なかった、と言う理由もあるけど。
月島君はまだ戻ってこなさそう。
先に飲んでもいいかな?
私は少しだけカクテルに口を付けた。
「美味しい」
甘くて爽やかで、そんな味わい。
チラッとマスターの方を覗くと、良かったと言わんばかりの顔で微笑んでいた。
もう一口飲もうかな。
そう思っていると、
「ねえ、そこの彼女、ひとり?」
「え?」
知らない男性客に話しかけられた。
「なーに、飲んでるの?」
「えーっと、何でしょうね?」
とぼけているのではなく、本当に知らない。
「ぷっ!面白いね。天然ちゃんかな?」
「そう言うわけでは……」
「俺のオススメのカクテル、一杯奢らせてよ」
「そんな、お気遣いなく……」
そう言っても、いいから、いいからと無理やりマスターに注文するナンパ男。
「マスター、ロングアイランドアイスティーを頼むよ」
ロングアイランドアイスティー……?
名前からして紅茶かな?
それなら飲めそう。
マスターは一瞬だけ眉をひそめたけれど、注文を拒否することができないのか、渋々といった具合で作り出した。
そして出されたカクテルは薄茶色のカクテルにグラスの縁にレモンが刺さったもの。
本当に紅茶みたい。
「さっ、遠慮しないでグッといっちゃって」
「では、お言葉に甘えて……」
私はお酒のグラスに手をかけた。