器用なキミが不器用になるとき
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木葉君のことは気まずいままだけれど、ユミとお喋りがしたくて休み時間の度に彼女の元へと行く。
ちょうど今は木葉君は席を外していないし。
だからと言って彼の席を借りるのは憚 られるため、ユミの隣の席を借りた。
「頭使って疲れたね。甘い物が食べたい……」
今日は保健体育、芸術、情報などの副教科がない時間割で、特に疲れる。
机に突っ伏してユミからの共感を待っていると、
「甘い物と言えば、最近このカップデザートにはハマっているんだ〜」
そう言ってユミはコンビニ商品のチョコのスイーツの画像を見せてきた。
気にはなるけど、コンビニってあまり行かないのよね。
だから、
「見かけたら買ってみるね」
なんて、見かけることなんてないのに、適当なことを言って聞き流す。
そんなとき、席を離れていた木葉君が戻ってきた。
それに気付いたユミは私から木葉君へ視線を移す。
「あ、木葉!次の授業当てられるから、ノート貸して!」
ユミ、席が近いことをいいことに、また木葉君に迷惑をかけて……。
「おう、授業始まる前には返せよ」
そんな私の考えとは裏腹に、木葉君はあっさりとノートを差し出した。
「分かってるって!さすがMr.器用貧乏!便利屋だね〜」
「それ褒め言葉じゃねぇからな」
「あははっ」
私のことなんて見えていないかのように楽しそうにお喋りを続ける2人。
器用貧乏、なんでもそつなくこなす人を指す言葉。
それは対人関係においても器用さを発揮すると言われているけど、あからさまに私に対してだけ変な対応をしてくる。
そんな木葉君の、
「どこが器用貧乏なんだろう……」
私は2人に聞こえないくらいの声でボソッと呟いた。
ちょうど今は木葉君は席を外していないし。
だからと言って彼の席を借りるのは
「頭使って疲れたね。甘い物が食べたい……」
今日は保健体育、芸術、情報などの副教科がない時間割で、特に疲れる。
机に突っ伏してユミからの共感を待っていると、
「甘い物と言えば、最近このカップデザートにはハマっているんだ〜」
そう言ってユミはコンビニ商品のチョコのスイーツの画像を見せてきた。
気にはなるけど、コンビニってあまり行かないのよね。
だから、
「見かけたら買ってみるね」
なんて、見かけることなんてないのに、適当なことを言って聞き流す。
そんなとき、席を離れていた木葉君が戻ってきた。
それに気付いたユミは私から木葉君へ視線を移す。
「あ、木葉!次の授業当てられるから、ノート貸して!」
ユミ、席が近いことをいいことに、また木葉君に迷惑をかけて……。
「おう、授業始まる前には返せよ」
そんな私の考えとは裏腹に、木葉君はあっさりとノートを差し出した。
「分かってるって!さすがMr.器用貧乏!便利屋だね〜」
「それ褒め言葉じゃねぇからな」
「あははっ」
私のことなんて見えていないかのように楽しそうにお喋りを続ける2人。
器用貧乏、なんでもそつなくこなす人を指す言葉。
それは対人関係においても器用さを発揮すると言われているけど、あからさまに私に対してだけ変な対応をしてくる。
そんな木葉君の、
「どこが器用貧乏なんだろう……」
私は2人に聞こえないくらいの声でボソッと呟いた。