器用なキミが不器用になるとき
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あの一件があってからか、木葉君が私に対する態度がおかしくなった。
木葉君から視線を感じて振り向くと慌てたように目を逸らしてくるし。
話し掛けても素っ気ないし。
後は、授業中消しゴムが木葉君の方へ転がっていったとき。
「ごめん、木葉君。消しゴム取ってくれない?」
授業の邪魔にならないよう小声で、かつ木葉君には聞こえる声で言った。
「……」
「木葉君?」
目が合っているのに反応してくれない木葉君の名前を再度呼ぶと、
「あ、ああ、悪い」
ようやく消しゴムを拾ってくれた。
それを受け取るために手を差し出すと、何故か手のひらではなく私の机に置いてきた。
「……」
いや、別にいいけど。
いいんだけど、この行場のない手をどうしてくれるのよ。
そんなに私に触れたくなかったのか。
地味に傷付く。
とうの本人は既に正面を向き、授業に集中していている。
他にも、お昼休みの時間にユミと一緒に最近撮ったスマホの2ショット写真を見ているとき。
「この写真の●●、めっちゃ盛れてるね!」
「え〜そうかな」
盛れているも何も加工アプリを使って整えた写真だから。
だけど、褒めてくれるのは素直に嬉しかった。
それなのに、
「そうか?目デカすぎ」
スマホの画面を覗き込んできた木葉君が唐突にそんなことを言ってきた。
「……っ」
「木葉にはこの良さが分からないんだよ!」
「へいへい、どうせ俺には分かりませんよ」
言葉を失ってしまった私の代わりにユミが木葉君に反論をした。
彼はと言うと、ケラケラと笑ってどこかへ行ってしまった。
「●●、木葉が言っていたことなんて気にしなくていいからね」
「う、うん……」
ユミがすぐさまフォローしてくれたけれど、木葉君に悪態つかれたのがショックだったのか、なんだか胸に凝りができた気分。
こんな感じで気にするほどでもない些細なことが度々起こり、原因が分からないうちに席替えがやってきた。
引いたくじの番号へと席を移動させる。
ユミと木葉君はどこになったんだろう。
周りが落ち着いてから探すと、どうやら木葉君の斜め前がユミの席になったもよう。
2人と席離れちゃったな……。
それにしても、ユミと楽しそうに話す木葉君。
私の時とは全然違う。
最初の頃は私とだってあんな感じだったのに、いつの間にかよそよそしくなってしまった。
私、知らないうちに何かしちゃったのかな。
木葉君から視線を感じて振り向くと慌てたように目を逸らしてくるし。
話し掛けても素っ気ないし。
後は、授業中消しゴムが木葉君の方へ転がっていったとき。
「ごめん、木葉君。消しゴム取ってくれない?」
授業の邪魔にならないよう小声で、かつ木葉君には聞こえる声で言った。
「……」
「木葉君?」
目が合っているのに反応してくれない木葉君の名前を再度呼ぶと、
「あ、ああ、悪い」
ようやく消しゴムを拾ってくれた。
それを受け取るために手を差し出すと、何故か手のひらではなく私の机に置いてきた。
「……」
いや、別にいいけど。
いいんだけど、この行場のない手をどうしてくれるのよ。
そんなに私に触れたくなかったのか。
地味に傷付く。
とうの本人は既に正面を向き、授業に集中していている。
他にも、お昼休みの時間にユミと一緒に最近撮ったスマホの2ショット写真を見ているとき。
「この写真の●●、めっちゃ盛れてるね!」
「え〜そうかな」
盛れているも何も加工アプリを使って整えた写真だから。
だけど、褒めてくれるのは素直に嬉しかった。
それなのに、
「そうか?目デカすぎ」
スマホの画面を覗き込んできた木葉君が唐突にそんなことを言ってきた。
「……っ」
「木葉にはこの良さが分からないんだよ!」
「へいへい、どうせ俺には分かりませんよ」
言葉を失ってしまった私の代わりにユミが木葉君に反論をした。
彼はと言うと、ケラケラと笑ってどこかへ行ってしまった。
「●●、木葉が言っていたことなんて気にしなくていいからね」
「う、うん……」
ユミがすぐさまフォローしてくれたけれど、木葉君に悪態つかれたのがショックだったのか、なんだか胸に凝りができた気分。
こんな感じで気にするほどでもない些細なことが度々起こり、原因が分からないうちに席替えがやってきた。
引いたくじの番号へと席を移動させる。
ユミと木葉君はどこになったんだろう。
周りが落ち着いてから探すと、どうやら木葉君の斜め前がユミの席になったもよう。
2人と席離れちゃったな……。
それにしても、ユミと楽しそうに話す木葉君。
私の時とは全然違う。
最初の頃は私とだってあんな感じだったのに、いつの間にかよそよそしくなってしまった。
私、知らないうちに何かしちゃったのかな。