器用なキミが不器用になるとき
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翌日、大会の次の日の朝練はお休みのため、ゆっくり登校する。
すると、朝練を終えたであろう木葉君が既に席に着いていた。
「木葉君、おはよう」
「おはよう、◯◯さん」
バレーの応援の後、こちらもバタバタしてしまったせいで、結局あの後会えなかった。
だから、木葉君の顔を見たら、真っ先に大会の感想を伝えたくなった。
「試合見たよ。木兎が上手いのは知っていたけど、木葉君も負けず劣らず上手いんだね」
「煽てたって何も出ねぇよ?」
そうは言いつつも、ちょっとだけ嬉しそうな木葉君。
「煽てるって……。別にそんなつもりないよ。思ったままのことを言っただけ」
「お、おう」
照れたように首の後ろをさする。
そんな木葉君と話していると、
「Mr.器用貧……じゃなくて、木葉!課題写させて!」
ユミが課題のノートを持って会話に割り込んできた。
「ユミ、アンタね……」
「だって、問題難しかったんだもん!」
あれほど課題は自力でやりなよと伝えたのに。
ユミは再度、木葉君に頼み込んだ。
「ねっ!木葉、いいでしょ?」
お願いお願い、と彼女が両手を合わせ頭を下げると、
「ったく……仕方ねぇな。ほらよ」
木葉君は呆れたようにユミにノートを渡した。
「ありがとう!写したら直ぐに返すから!」
ユミはさっそうと自分の席に着き、ノートを写し始めた。
「木葉君、毎回ユミの頼み事聞かなくてもいいよ。本人のためにならないし」
「そうなんだけど……。まあ何でもよくね?」
本人が良いなら良いけど……。
もしかして木葉君ってユミに気があるから、良いところを見せたくて親切にしているのかな?
いやいや、木葉君のことだから、きっと誰にでも優しい。
ーーーー
授業が終わり、ユミに気になっていたことを尋ねた。
「ユミ、さっき木葉君のことを何て言いかけたの?Mr.とかなんとか……」
ノートを借りに来たとき、確かにそんなようなことを言いかけていた。
ユミは考える間もなく答えた。
「ああ、Mr.器用貧乏ね。知らない?木葉って器用貧乏過ぎてそんなあだ名が付けられてるんだよ」
「それ、悪口じゃない?」
「えー本人だってたまにネタにしているよ?」
それこそ否定しようものなら空気が悪くなるから言えずにいるだけでは?
そう思ったけれど、私が口出ししていいことではないので、その場ではこれ以上何も言えなかった。
すると、朝練を終えたであろう木葉君が既に席に着いていた。
「木葉君、おはよう」
「おはよう、◯◯さん」
バレーの応援の後、こちらもバタバタしてしまったせいで、結局あの後会えなかった。
だから、木葉君の顔を見たら、真っ先に大会の感想を伝えたくなった。
「試合見たよ。木兎が上手いのは知っていたけど、木葉君も負けず劣らず上手いんだね」
「煽てたって何も出ねぇよ?」
そうは言いつつも、ちょっとだけ嬉しそうな木葉君。
「煽てるって……。別にそんなつもりないよ。思ったままのことを言っただけ」
「お、おう」
照れたように首の後ろをさする。
そんな木葉君と話していると、
「Mr.器用貧……じゃなくて、木葉!課題写させて!」
ユミが課題のノートを持って会話に割り込んできた。
「ユミ、アンタね……」
「だって、問題難しかったんだもん!」
あれほど課題は自力でやりなよと伝えたのに。
ユミは再度、木葉君に頼み込んだ。
「ねっ!木葉、いいでしょ?」
お願いお願い、と彼女が両手を合わせ頭を下げると、
「ったく……仕方ねぇな。ほらよ」
木葉君は呆れたようにユミにノートを渡した。
「ありがとう!写したら直ぐに返すから!」
ユミはさっそうと自分の席に着き、ノートを写し始めた。
「木葉君、毎回ユミの頼み事聞かなくてもいいよ。本人のためにならないし」
「そうなんだけど……。まあ何でもよくね?」
本人が良いなら良いけど……。
もしかして木葉君ってユミに気があるから、良いところを見せたくて親切にしているのかな?
いやいや、木葉君のことだから、きっと誰にでも優しい。
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授業が終わり、ユミに気になっていたことを尋ねた。
「ユミ、さっき木葉君のことを何て言いかけたの?Mr.とかなんとか……」
ノートを借りに来たとき、確かにそんなようなことを言いかけていた。
ユミは考える間もなく答えた。
「ああ、Mr.器用貧乏ね。知らない?木葉って器用貧乏過ぎてそんなあだ名が付けられてるんだよ」
「それ、悪口じゃない?」
「えー本人だってたまにネタにしているよ?」
それこそ否定しようものなら空気が悪くなるから言えずにいるだけでは?
そう思ったけれど、私が口出ししていいことではないので、その場ではこれ以上何も言えなかった。