キャッチコピー
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「縁下今日はありがとうな、また頼む」
「少しは自習勉強もやれよ?」
「田中もありがとう、冴子姉さんにもよろしく」
「次は私もお菓子と飲み物持参するね」
場所を貸してくれた田中と勉強を教えてくれた縁下に各々お礼を言い、私たちは帰路についた。
「次はいつ集まる?」
「取り敢えず部活の前後もやらないとな」
そうか、私以外はみんなバレー部だもんね。
集まりやすいか。羨ましい。
そんな会話を皆としていたら、分かれ道に差し掛かった。
「方向同じだし、◯◯は俺が送って行くよ」
縁下がそう言ってくれたので西谷と木下、成田とは別れた。
「縁下、今日は本当にありがとう。また教えてね」
自転車を引く縁下の隣を歩く私。
先程まで大勢でワイワイ話していたせいか、二人の話し声と自転車のタイヤのキリキリする音がやけに響くように感じた。
「◯◯は田中と西谷と違って地頭悪くないだろうし、大丈夫だろう」
「大丈夫って言われてもなー……。そうだ!モチベーション上がるようなご褒美頂戴よ」
縁下はなんで俺が用意しないといけないんだよ、と文句を言ってたが何だかんだ考えてくれる。
「赤点なかったら、どこか一緒に出掛ける…とか?」
こんなんじゃご褒美にならないか、と縁下は笑ってなかったことにしようとしていたが、そうはさせない。
「いいね、出掛けようよ。デートだ!」
「デ、デート…」
どこに行こうかな。デートらしいと言えば映画館とか?
そう言えばこの間の話題ニュースで見た恋愛映画。
確か“この夏、永遠の愛が生まれる”と言うキャッチコピーだったかな。
縁下って恋愛物に興味あるかな?
時期的にちょうどいいし、これを見て少しは私のことを意識して欲しいのだけれど。
「ねえ、縁下。永遠の愛ってあると思う?」
「えっ!なんだよ急に」
縁下は驚いて引いていた自転車がぐらついた。
そうだよね、出掛ける場所を考えていると思ったら、こんなことを言われたんだもの。
私は急いで見たい映画のキャッチコピーだ、と説明しようとしたら、
「……なんか、まっすぐ言われてドキッとした」
照れ臭そうに言う縁下。ドキッとしてくれたのか。
「あるといいな、永遠の愛」
「そうだね」
私はすっかり映画のキャッチコピーだと説明するタイミングを逃してしまった。
ーーFinーー
「少しは自習勉強もやれよ?」
「田中もありがとう、冴子姉さんにもよろしく」
「次は私もお菓子と飲み物持参するね」
場所を貸してくれた田中と勉強を教えてくれた縁下に各々お礼を言い、私たちは帰路についた。
「次はいつ集まる?」
「取り敢えず部活の前後もやらないとな」
そうか、私以外はみんなバレー部だもんね。
集まりやすいか。羨ましい。
そんな会話を皆としていたら、分かれ道に差し掛かった。
「方向同じだし、◯◯は俺が送って行くよ」
縁下がそう言ってくれたので西谷と木下、成田とは別れた。
「縁下、今日は本当にありがとう。また教えてね」
自転車を引く縁下の隣を歩く私。
先程まで大勢でワイワイ話していたせいか、二人の話し声と自転車のタイヤのキリキリする音がやけに響くように感じた。
「◯◯は田中と西谷と違って地頭悪くないだろうし、大丈夫だろう」
「大丈夫って言われてもなー……。そうだ!モチベーション上がるようなご褒美頂戴よ」
縁下はなんで俺が用意しないといけないんだよ、と文句を言ってたが何だかんだ考えてくれる。
「赤点なかったら、どこか一緒に出掛ける…とか?」
こんなんじゃご褒美にならないか、と縁下は笑ってなかったことにしようとしていたが、そうはさせない。
「いいね、出掛けようよ。デートだ!」
「デ、デート…」
どこに行こうかな。デートらしいと言えば映画館とか?
そう言えばこの間の話題ニュースで見た恋愛映画。
確か“この夏、永遠の愛が生まれる”と言うキャッチコピーだったかな。
縁下って恋愛物に興味あるかな?
時期的にちょうどいいし、これを見て少しは私のことを意識して欲しいのだけれど。
「ねえ、縁下。永遠の愛ってあると思う?」
「えっ!なんだよ急に」
縁下は驚いて引いていた自転車がぐらついた。
そうだよね、出掛ける場所を考えていると思ったら、こんなことを言われたんだもの。
私は急いで見たい映画のキャッチコピーだ、と説明しようとしたら、
「……なんか、まっすぐ言われてドキッとした」
照れ臭そうに言う縁下。ドキッとしてくれたのか。
「あるといいな、永遠の愛」
「そうだね」
私はすっかり映画のキャッチコピーだと説明するタイミングを逃してしまった。
ーーFinーー