もう逃げない
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ーーおまけ(縁下side)ーー
「今日の担当をします縁下です」
あれ、この名前………。
カルテを見たときに懐かしい名前だと思った。
だけど彼女の訳がない、そんな偶然……。
仕事に集中するため患者の顔も見ずに問診票ばかりを見ていた。
すると、
「力………」
名字しか名乗っていないのに、目の前の患者は俺の下の名前を呼んだ。
そのときようやく目の前にいる人の顔を見た。
「………え、●●?」
高校生のときに俺に告白をしてくれた彼女。
当時の俺は●●のことが好きだったのにも関わらず、部活が忙しいことを理由に振った。
半年、後半年経てば部活を引退するから。
そうしたら俺の方から断った理由を話した上で告白するから。
だから待っていてくれ。
そう思っていたのに、●●はいつの間にか他の男と付き合っていた。
期間としては短かったみたいだけど、そんなの関係ない。
●●はもう俺のことなんか好きじゃないんだ。
あのとき逃げずに告白を受けていれば……。
だから、次に会ったときは逃げないって決めた。
カルテを見た限り、名字が変わっていないことから独身なのがうかがえる。
よかった。
覚悟しておけよ、●●。
「今日の担当をします縁下です」
あれ、この名前………。
カルテを見たときに懐かしい名前だと思った。
だけど彼女の訳がない、そんな偶然……。
仕事に集中するため患者の顔も見ずに問診票ばかりを見ていた。
すると、
「力………」
名字しか名乗っていないのに、目の前の患者は俺の下の名前を呼んだ。
そのときようやく目の前にいる人の顔を見た。
「………え、●●?」
高校生のときに俺に告白をしてくれた彼女。
当時の俺は●●のことが好きだったのにも関わらず、部活が忙しいことを理由に振った。
半年、後半年経てば部活を引退するから。
そうしたら俺の方から断った理由を話した上で告白するから。
だから待っていてくれ。
そう思っていたのに、●●はいつの間にか他の男と付き合っていた。
期間としては短かったみたいだけど、そんなの関係ない。
●●はもう俺のことなんか好きじゃないんだ。
あのとき逃げずに告白を受けていれば……。
だから、次に会ったときは逃げないって決めた。
カルテを見た限り、名字が変わっていないことから独身なのがうかがえる。
よかった。
覚悟しておけよ、●●。
7/7ページ