呼び方ひとつで
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
宣言通りに体育館へ行くと、影山君の姿はなかった。
おかしいな……。
周りを見渡すと影山君と背の低い男の子が2人して外練をしていた。
うちのクラスじゃないけど、彼も1年生のバレー部なのかな?
そんな2人に近付いて、私は話しかけた。
「中に入らないの?」
「◯◯……」
「なに?なに?影山の知り合い?」
「ただのクラスメイトだボケェ」
影山君は背の低い男の子に罵声を浴びせた。
普段寝てばかりだったから気が付かなかったけれど、影山君って意外と口が悪いんだ。
「理由は言えねぇが、今はキャプテンの指示で外練をしている」
「素直に出禁食らってるって言えば良いじゃんか!」
「うぐっ!」
入部早々出禁食らうって、一体2人は何をしたんだろう。
「うるせぇボケェ!日向ボケェ!」
「本当のことだろ!」
いつの間にか喧嘩を始めた2人。
放っておいていいかな。
私は2人の喧嘩を見届けることなく、体育館の扉を少しだけ開けて中の様子を覗いた。
中では孝ちゃんを含め、数人の部員がスパイク練習をしていた。
「スガーッ!」
「ほい来た」
「スガさん!トス下さい!」
「おう!いくべ!」
孝ちゃんを呼び捨てにしているのは、多分同じ3年生だよね。
で、問題なのは孝ちゃんを“スガさん“って呼んだ坊主頭の人。
誰だろう。
影山君の話だとキャプテンと孝ちゃんとマネージャーさんが3年生だから、それ以外は1〜2年生ってことになる。
……。
なんで部活の後輩にはスガさんや菅原さんって呼ばせているのに、私だけ先輩呼びなの?
納得いかない。
これ以上練習風景を見ていると怒りが湧いてきそうだったから、帰ることにした。
そっと扉を閉めてから振り返ると、影山君と先程の背の低い男の子がいた。
「◯◯、もう帰るのか?」
「うん」
「なぁなぁ、◯◯……さん?俺、日向翔陽!マネージャーやらない?」
「やらない」
日向君の問い掛けにバッサリと切り捨てるように即答した。
そんなにマネージャーに困ってるの?
まあ、困っていても入る気はないけど。
だってバレーに夢中になっている孝ちゃんを見ていると嫉妬しちゃうし、何より1年もしないうちに孝ちゃんは引退をしてしまう。
孝ちゃんのいないバレーにいたって意味ない。
「そう言うことだから、またね。影山君、日向君」
今度こそ私は体育館を後にしようとした。
すると、
「俺のことは気軽にしょーよーって呼んでくれー!またなー!◯◯さーん!」
なんて、後ろから日向君……いや、翔陽の叫び声が聞こえてきた。
おかしいな……。
周りを見渡すと影山君と背の低い男の子が2人して外練をしていた。
うちのクラスじゃないけど、彼も1年生のバレー部なのかな?
そんな2人に近付いて、私は話しかけた。
「中に入らないの?」
「◯◯……」
「なに?なに?影山の知り合い?」
「ただのクラスメイトだボケェ」
影山君は背の低い男の子に罵声を浴びせた。
普段寝てばかりだったから気が付かなかったけれど、影山君って意外と口が悪いんだ。
「理由は言えねぇが、今はキャプテンの指示で外練をしている」
「素直に出禁食らってるって言えば良いじゃんか!」
「うぐっ!」
入部早々出禁食らうって、一体2人は何をしたんだろう。
「うるせぇボケェ!日向ボケェ!」
「本当のことだろ!」
いつの間にか喧嘩を始めた2人。
放っておいていいかな。
私は2人の喧嘩を見届けることなく、体育館の扉を少しだけ開けて中の様子を覗いた。
中では孝ちゃんを含め、数人の部員がスパイク練習をしていた。
「スガーッ!」
「ほい来た」
「スガさん!トス下さい!」
「おう!いくべ!」
孝ちゃんを呼び捨てにしているのは、多分同じ3年生だよね。
で、問題なのは孝ちゃんを“スガさん“って呼んだ坊主頭の人。
誰だろう。
影山君の話だとキャプテンと孝ちゃんとマネージャーさんが3年生だから、それ以外は1〜2年生ってことになる。
……。
なんで部活の後輩にはスガさんや菅原さんって呼ばせているのに、私だけ先輩呼びなの?
納得いかない。
これ以上練習風景を見ていると怒りが湧いてきそうだったから、帰ることにした。
そっと扉を閉めてから振り返ると、影山君と先程の背の低い男の子がいた。
「◯◯、もう帰るのか?」
「うん」
「なぁなぁ、◯◯……さん?俺、日向翔陽!マネージャーやらない?」
「やらない」
日向君の問い掛けにバッサリと切り捨てるように即答した。
そんなにマネージャーに困ってるの?
まあ、困っていても入る気はないけど。
だってバレーに夢中になっている孝ちゃんを見ていると嫉妬しちゃうし、何より1年もしないうちに孝ちゃんは引退をしてしまう。
孝ちゃんのいないバレーにいたって意味ない。
「そう言うことだから、またね。影山君、日向君」
今度こそ私は体育館を後にしようとした。
すると、
「俺のことは気軽にしょーよーって呼んでくれー!またなー!◯◯さーん!」
なんて、後ろから日向君……いや、翔陽の叫び声が聞こえてきた。