呼び方ひとつで
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翌日、登校してすぐのこと。
「◯◯さーん、おはよう!」
「お、おはよう、翔陽」
体操服を着た翔陽に話し掛けられた。
朝から元気だ。
翔陽は一度話したら友達、とでも言わんばかりの距離感で接してくる。
「朝練終わり?……って体育館、出禁なんだけ?」
「おう!だけど、朝5時から他の部員が来るまでコッソリ体育館で練習してる!」
「朝5時!?早いね……」
5時って言ったらまだ布団の中だ。
それほどまでしてバレーがしたいのか。
「影山と田中さんと、あと菅原さんも来てるよ!」
また菅原さん呼び。
翔陽もそうなんだ。
そう言えば、最近孝ちゃんが寝るの早いと思っていたら、この早朝練習に付き合うためだったんだ。
そんな他愛のない話をしていると、
「おーい、日向ー!くっちゃべってないで早く着替えろよ?」
「あ、菅原さん!」
振り向くと孝ちゃんがいた。
「こう……菅原先輩、おはようございます……」
危ない、危ない。
危うく孝ちゃんと呼びそうになった。
「あ、ああ、おはよう。●●」
自分が先輩呼びしろと言ってきたくせに、何故か気まずい空気が流れる。
「何々?!菅原さんと◯◯さんって知り合いなの?」
「ちょっとね。行こう、翔陽」
翔陽に詳しく話したくなかったのと、孝ちゃんとこれ以上顔を合わせたくなくて、私はその場から離れようとした。
「お、おう。……あ、菅原さん。放課にまた練習お願いしゃーっす!」
私は翔陽の手を引いて1年生のクラスのある階へと早歩きで向かった。
翔陽の言葉から私以外の後輩には面倒見が良いことがうかがえる。
中学の途中までは場所を問わず私も孝ちゃんとこんな関係だったのに。
別れたときの孝ちゃんの顔、まるで苦虫を噛み潰したようだった。
「◯◯さーん、おはよう!」
「お、おはよう、翔陽」
体操服を着た翔陽に話し掛けられた。
朝から元気だ。
翔陽は一度話したら友達、とでも言わんばかりの距離感で接してくる。
「朝練終わり?……って体育館、出禁なんだけ?」
「おう!だけど、朝5時から他の部員が来るまでコッソリ体育館で練習してる!」
「朝5時!?早いね……」
5時って言ったらまだ布団の中だ。
それほどまでしてバレーがしたいのか。
「影山と田中さんと、あと菅原さんも来てるよ!」
また菅原さん呼び。
翔陽もそうなんだ。
そう言えば、最近孝ちゃんが寝るの早いと思っていたら、この早朝練習に付き合うためだったんだ。
そんな他愛のない話をしていると、
「おーい、日向ー!くっちゃべってないで早く着替えろよ?」
「あ、菅原さん!」
振り向くと孝ちゃんがいた。
「こう……菅原先輩、おはようございます……」
危ない、危ない。
危うく孝ちゃんと呼びそうになった。
「あ、ああ、おはよう。●●」
自分が先輩呼びしろと言ってきたくせに、何故か気まずい空気が流れる。
「何々?!菅原さんと◯◯さんって知り合いなの?」
「ちょっとね。行こう、翔陽」
翔陽に詳しく話したくなかったのと、孝ちゃんとこれ以上顔を合わせたくなくて、私はその場から離れようとした。
「お、おう。……あ、菅原さん。放課にまた練習お願いしゃーっす!」
私は翔陽の手を引いて1年生のクラスのある階へと早歩きで向かった。
翔陽の言葉から私以外の後輩には面倒見が良いことがうかがえる。
中学の途中までは場所を問わず私も孝ちゃんとこんな関係だったのに。
別れたときの孝ちゃんの顔、まるで苦虫を噛み潰したようだった。