正義の面を被った狼
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「そろそろお開きにしますか!」
「久しぶりに会えて良かった」
「大地は●●ちゃん送ってやれよ」
そんなようなやり取りを三人がしているのを記憶の片隅に覚えている。
「うぅ~」
「飲み過ぎだ」
学習能力がないのか、またやらかしてしまった。
澤村さんに支えられながら帰路についた。
「澤村さ~ん」
「ん?なんだ?」
酔っぱらいの面倒くさい絡みに真面目に返事をする澤村さん。
「私も大地さんって呼びたい」
「好きにしてくれ」
言ったね?本当に呼ぶからね。
「大地さん」
「ん?」
歩みを止めて大地さんを見た。
「私ね、大地さんのことが好き」
「………酔ってるだろ」
「酔ってるけど本気です。あの日、助けてくれたときから大地さんのことを考えると胸がキュッてなるんです」
「吊り橋効果のせいだ」
「違います」
私だってその可能性を考えた。
だけど、日が経っても胸の痛みは消えなかった。
大地さんは頭を掻きながらため息を吐いた。
「俺を送り狼にさせないでくれ」
「なってくださいよ、狼に」
大地さんは一瞬驚いた顔をしたが、直ぐに目を細め妖艶に微笑んで言った。
「後悔するなよ」
そこには優しい警察官ではなく、悪い顔をした狼がいた。
ーーFinーー
「久しぶりに会えて良かった」
「大地は●●ちゃん送ってやれよ」
そんなようなやり取りを三人がしているのを記憶の片隅に覚えている。
「うぅ~」
「飲み過ぎだ」
学習能力がないのか、またやらかしてしまった。
澤村さんに支えられながら帰路についた。
「澤村さ~ん」
「ん?なんだ?」
酔っぱらいの面倒くさい絡みに真面目に返事をする澤村さん。
「私も大地さんって呼びたい」
「好きにしてくれ」
言ったね?本当に呼ぶからね。
「大地さん」
「ん?」
歩みを止めて大地さんを見た。
「私ね、大地さんのことが好き」
「………酔ってるだろ」
「酔ってるけど本気です。あの日、助けてくれたときから大地さんのことを考えると胸がキュッてなるんです」
「吊り橋効果のせいだ」
「違います」
私だってその可能性を考えた。
だけど、日が経っても胸の痛みは消えなかった。
大地さんは頭を掻きながらため息を吐いた。
「俺を送り狼にさせないでくれ」
「なってくださいよ、狼に」
大地さんは一瞬驚いた顔をしたが、直ぐに目を細め妖艶に微笑んで言った。
「後悔するなよ」
そこには優しい警察官ではなく、悪い顔をした狼がいた。
ーーFinーー