正義の面を被った狼
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その日の夜も手紙が届いていた。
最近は開封すらしていなかったが、ストーカーの動向を知るため、久しぶりに開けてみることにした。
“最近髪の毛巻かないね、ストレートも似合うけど”
最近どころかイベントのときしか巻いたことないけど。
このストーカーの文章に違和感を覚える。
まるで私宛の手紙じゃないような……。
澤村さんに連絡してみようかな。
夜だと迷惑になると思い、翌朝ショートメールを送った。
すると直ぐに澤村さんから電話がかかってきた。
“借りた手紙を見て気になったことがあるので、今晩お会いできませんか?”
“それなら仕事終わりに交番に寄りましょうか?……あ、でももう一人の…”
“ああ、先輩は仮眠している時間なので大丈夫ですよ”
“分かりました、では後で伺います”
ーーーー
こういう日に限って仕事が長引いてしまった。
澤村さんはまだいるかな?
仮眠取っていないかな?
感じの悪い方の警察官いないといいな。
そんなことを考えながら交番へ向かっていると、誰かに付けられている気がした。
私が止まると足音も止まり、私が歩き出すと足音も始まる。
急がないと。
しかし、あと少しで交番だと言うところで後ろから肩を捕まれた。
「っ!?」
後ろから荒い息が聞こえてくる。振り向けない。
「ハァハァ………ミ、ミサトちゃん……!」
……ミサトちゃん?
心当たりのない名前なのに何故か振り向いてしまった。
「ミサt……誰だ、お前!」
「ヒッ」
恐怖で動けない。
澤村さん…………!!
「何をしている!」
「ッ」
ストーカーは私を押し倒し逃げた。
しかし、すぐさま声の持ち主に取り押さえられた。
警察官の制服を纏った男性……澤村さんに。
澤村さんはストーカーを抑えながら無線で応援を呼んでいた。
まもなく到着したパトカーにストーカーは乗せられた。
「大丈夫ですか?」
澤村さんが優しい声で話しかけてきた。
「はい」
安心したら腰が抜けた。なのに手の震えは止まらない。
自分が思っていた以上に怖かったようだ。
「今日は遅いので家まで送ります。おそらく明日事情聴取があると思います」
澤村さんは淡々と業務をこなす。
それなのに、私は何故か胸のドキドキが収まらなかった。
最近は開封すらしていなかったが、ストーカーの動向を知るため、久しぶりに開けてみることにした。
“最近髪の毛巻かないね、ストレートも似合うけど”
最近どころかイベントのときしか巻いたことないけど。
このストーカーの文章に違和感を覚える。
まるで私宛の手紙じゃないような……。
澤村さんに連絡してみようかな。
夜だと迷惑になると思い、翌朝ショートメールを送った。
すると直ぐに澤村さんから電話がかかってきた。
“借りた手紙を見て気になったことがあるので、今晩お会いできませんか?”
“それなら仕事終わりに交番に寄りましょうか?……あ、でももう一人の…”
“ああ、先輩は仮眠している時間なので大丈夫ですよ”
“分かりました、では後で伺います”
ーーーー
こういう日に限って仕事が長引いてしまった。
澤村さんはまだいるかな?
仮眠取っていないかな?
感じの悪い方の警察官いないといいな。
そんなことを考えながら交番へ向かっていると、誰かに付けられている気がした。
私が止まると足音も止まり、私が歩き出すと足音も始まる。
急がないと。
しかし、あと少しで交番だと言うところで後ろから肩を捕まれた。
「っ!?」
後ろから荒い息が聞こえてくる。振り向けない。
「ハァハァ………ミ、ミサトちゃん……!」
……ミサトちゃん?
心当たりのない名前なのに何故か振り向いてしまった。
「ミサt……誰だ、お前!」
「ヒッ」
恐怖で動けない。
澤村さん…………!!
「何をしている!」
「ッ」
ストーカーは私を押し倒し逃げた。
しかし、すぐさま声の持ち主に取り押さえられた。
警察官の制服を纏った男性……澤村さんに。
澤村さんはストーカーを抑えながら無線で応援を呼んでいた。
まもなく到着したパトカーにストーカーは乗せられた。
「大丈夫ですか?」
澤村さんが優しい声で話しかけてきた。
「はい」
安心したら腰が抜けた。なのに手の震えは止まらない。
自分が思っていた以上に怖かったようだ。
「今日は遅いので家まで送ります。おそらく明日事情聴取があると思います」
澤村さんは淡々と業務をこなす。
それなのに、私は何故か胸のドキドキが収まらなかった。