正義の面を被った狼
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ーー澤村sideーー
いつもより早く仕事が終わり、久しぶりに一人でゆっくり飲むことにした。
だけど気がかりなのは昼間に来た手紙の女性。
先輩の対応からするに、以前も来たようだ。
俺はその気持ちを払拭しようとお酒を追加するためメニュー表に手を伸ばす。
すると隣の席の女性も同じタイミングでメニュー表に手を掛けた。
「すみません」
「いえ、お先にどうぞ」
メニュー表を譲ろうと相手の顔を見ると、昼間の手紙の女性だった。
彼女、もとい◯◯さんは、相当ご立腹な様子。
当たり前だが。
凄いペースでお酒のジョッキを空にしていく。
案の定席を立つとフラフラしていた。
危ないので仕方がなく家まで送ることに。
彼女の家は女性の一人暮らしとは思えない警備の薄さだった。
オートロックもなければ階層も1階。
◯◯さんがドアを開ける前にポストを確認すると、例の手紙が出てきた。
俺は◯◯さんをベッドに寝かせると、これまでの手紙を見ることにした。
封が開いていないのは最近の物だろうか。
まあ、こんな手紙読みたくないよな。
どれも日付は書いていないが、開封済みの中で一番ボロボロの手紙。
“僕のためにやっと彼氏と別れてくれたんだね”
◯◯さんが手紙を捨てていなければ、確か春に引っ越してきたばかりだというのに、この手紙はまるで、それよりも前からやり取りをしていたような内容だった。
◯◯さんは酔いながらもお付き合いの経験がないと言っていた。
このストーカーはひょっとして……。
長居しては悪いので、残りは帰ってから見ることにした。
◯◯さんを見ると規則正しい寝息を立てていた。
口に入りそうな髪の毛にそっと触れる。
「んっ……」
起こしてしまったか、と焦ったが◯◯さんは寝返りをうって、またスースーと寝息を立てた。
交番で会ったときは不安そうな顔からの不満顔。
居酒屋では怒り顔。常に眉間にシワが寄っていた。
だからか、こうして無防備に寝ている顔は可愛らしいと思ってしまった。
いつもより早く仕事が終わり、久しぶりに一人でゆっくり飲むことにした。
だけど気がかりなのは昼間に来た手紙の女性。
先輩の対応からするに、以前も来たようだ。
俺はその気持ちを払拭しようとお酒を追加するためメニュー表に手を伸ばす。
すると隣の席の女性も同じタイミングでメニュー表に手を掛けた。
「すみません」
「いえ、お先にどうぞ」
メニュー表を譲ろうと相手の顔を見ると、昼間の手紙の女性だった。
彼女、もとい◯◯さんは、相当ご立腹な様子。
当たり前だが。
凄いペースでお酒のジョッキを空にしていく。
案の定席を立つとフラフラしていた。
危ないので仕方がなく家まで送ることに。
彼女の家は女性の一人暮らしとは思えない警備の薄さだった。
オートロックもなければ階層も1階。
◯◯さんがドアを開ける前にポストを確認すると、例の手紙が出てきた。
俺は◯◯さんをベッドに寝かせると、これまでの手紙を見ることにした。
封が開いていないのは最近の物だろうか。
まあ、こんな手紙読みたくないよな。
どれも日付は書いていないが、開封済みの中で一番ボロボロの手紙。
“僕のためにやっと彼氏と別れてくれたんだね”
◯◯さんが手紙を捨てていなければ、確か春に引っ越してきたばかりだというのに、この手紙はまるで、それよりも前からやり取りをしていたような内容だった。
◯◯さんは酔いながらもお付き合いの経験がないと言っていた。
このストーカーはひょっとして……。
長居しては悪いので、残りは帰ってから見ることにした。
◯◯さんを見ると規則正しい寝息を立てていた。
口に入りそうな髪の毛にそっと触れる。
「んっ……」
起こしてしまったか、と焦ったが◯◯さんは寝返りをうって、またスースーと寝息を立てた。
交番で会ったときは不安そうな顔からの不満顔。
居酒屋では怒り顔。常に眉間にシワが寄っていた。
だからか、こうして無防備に寝ている顔は可愛らしいと思ってしまった。